「こんにちわッ、テディちゃでス!
だいぎょうれつゥでしたでスゥ~♪」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!広告もスゴイ!)
こんにちは、ネーさです。
『鬼滅の刃』最終巻発売日とあって、
今日は全国の本屋さんが大混雑しましたね。
炭治郎くんご苦労さま!
書店員さんもお疲れさま!
と心からの拍手を送りながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 画家とモデル ――
著者は中野京子(なかの・きょうこ)さん、
2020年3月に発行されました。
『――宿命の出会い』と副題が付されています。
《怖い絵》シリーズで
アート評論の世界を席巻した著者・中野さんによる
この御本は……
《切ない絵》と
別名を付すべき、と言ったら
怒られるかしら?
「せつないィ~??」
「ぐるるる??」(←訳:どうして??)
画家さんと、モデルさん。
副題にもあるように、
その《宿命》的な邂逅を
よく表しているのは、
御本の表紙にもなっている
アンドリュー・ワイエスさん(1917~2009)の
『編んだ髪』(1979年)でしょうか。
若くして名声を得、
59歳の時には
現存アメリカ人画家として初めて
メトロポリタン美術館で個展が開催された、という
巨匠ワイエスさん。
けれど、実はワイエスさんには、
家族にも画商にも秘したまま、
15年に渡って
制作し続けてきた作品群がありました。
或る女性――
ご近所にすむヘルガさんをモデルにして描いた
240点以上もの
《ヘルガ・シリーズ》。
画家・ワイエスさんと、
モデル・ヘルガさんの間には
どんな感情があったのだろう?と
著者・中野さんは思いを馳せます。
「こたえはァ~…」
「がるるぐるるるる?」(←訳:誰にも分からない??)
モディリアーニさんと、
ベアトリス・ヘイスティングスさん。
シャガールさんと、
愛妻・ベラさん。
ロートレックさんと、
《ムーラン・ルージュ》の踊り子ラ・グリュさん……
などなど、画家×モデルの関係は、
幸福である場合よりも、
どこか悲劇的な色合いを
帯びている……ように見えますが。
「うむゥ??」
「ぐるぅ?」
著者・中野さんは、
絵画の歴史の中から
幸福な出会いもあった例を
拾い上げます。
それは、1580年頃のこと。
トニーナという名の女の子が
パリ郊外で誕生しました。
貴族でもない彼女が
数多の画に描かれ、
人びとの話題になったのは……
多毛症なる皮膚疾患のため。
見た目の珍しさから、
トニーナさんは
有力貴族の“所有物“となり、
学者たちからは被験体として
扱われていたのです。
そこへ、
貴族夫人に招かれ、
画家ラヴィニア・フォンターナさんが
やって来ました。
フォンターナさんは、
トニーナさんを被験体ではなく、
ひとりの人間として描きます。
ケモノでも怪物でもない、
優しい目をした少女の肖像画を。
「これはァ、かわいいィ!」
「がぅーるぐる!」(←訳:キュートだね!)
描く者と、描かれる者。
どちらかが欠けたら、
作品は完成しない――
18編の物語で構成される、
画家さんとモデルさんの切ない出会いの物語を、
全活字マニアの皆さま、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
だいぎょうれつゥでしたでスゥ~♪」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!広告もスゴイ!)
こんにちは、ネーさです。
『鬼滅の刃』最終巻発売日とあって、
今日は全国の本屋さんが大混雑しましたね。
炭治郎くんご苦労さま!
書店員さんもお疲れさま!
と心からの拍手を送りながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 画家とモデル ――
著者は中野京子(なかの・きょうこ)さん、
2020年3月に発行されました。
『――宿命の出会い』と副題が付されています。
《怖い絵》シリーズで
アート評論の世界を席巻した著者・中野さんによる
この御本は……
《切ない絵》と
別名を付すべき、と言ったら
怒られるかしら?
「せつないィ~??」
「ぐるるる??」(←訳:どうして??)
画家さんと、モデルさん。
副題にもあるように、
その《宿命》的な邂逅を
よく表しているのは、
御本の表紙にもなっている
アンドリュー・ワイエスさん(1917~2009)の
『編んだ髪』(1979年)でしょうか。
若くして名声を得、
59歳の時には
現存アメリカ人画家として初めて
メトロポリタン美術館で個展が開催された、という
巨匠ワイエスさん。
けれど、実はワイエスさんには、
家族にも画商にも秘したまま、
15年に渡って
制作し続けてきた作品群がありました。
或る女性――
ご近所にすむヘルガさんをモデルにして描いた
240点以上もの
《ヘルガ・シリーズ》。
画家・ワイエスさんと、
モデル・ヘルガさんの間には
どんな感情があったのだろう?と
著者・中野さんは思いを馳せます。
「こたえはァ~…」
「がるるぐるるるる?」(←訳:誰にも分からない??)
モディリアーニさんと、
ベアトリス・ヘイスティングスさん。
シャガールさんと、
愛妻・ベラさん。
ロートレックさんと、
《ムーラン・ルージュ》の踊り子ラ・グリュさん……
などなど、画家×モデルの関係は、
幸福である場合よりも、
どこか悲劇的な色合いを
帯びている……ように見えますが。
「うむゥ??」
「ぐるぅ?」
著者・中野さんは、
絵画の歴史の中から
幸福な出会いもあった例を
拾い上げます。
それは、1580年頃のこと。
トニーナという名の女の子が
パリ郊外で誕生しました。
貴族でもない彼女が
数多の画に描かれ、
人びとの話題になったのは……
多毛症なる皮膚疾患のため。
見た目の珍しさから、
トニーナさんは
有力貴族の“所有物“となり、
学者たちからは被験体として
扱われていたのです。
そこへ、
貴族夫人に招かれ、
画家ラヴィニア・フォンターナさんが
やって来ました。
フォンターナさんは、
トニーナさんを被験体ではなく、
ひとりの人間として描きます。
ケモノでも怪物でもない、
優しい目をした少女の肖像画を。
「これはァ、かわいいィ!」
「がぅーるぐる!」(←訳:キュートだね!)
描く者と、描かれる者。
どちらかが欠けたら、
作品は完成しない――
18編の物語で構成される、
画家さんとモデルさんの切ない出会いの物語を、
全活字マニアの皆さま、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪