テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 時代の主役は…? ~

2020-12-23 23:16:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 もふふッ♪ おもしろかッたでスゥ~!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!続編希望~!)

 こんにちは、ネーさです。
 昨日(12月22日)放送のNHK『LIFE!』、
 パロディ作品《割引の刃》に爆笑いたしました♫
 細部まで凝った衣装やメイク、
 台詞はもちろん、照明まで素晴らしかったわ!
 演者さん&スタッフさんたちに拍手を送りつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
      ―― はじめての三国志 ――



 著者は渡邊儀浩(わたなべ・よしひろ)さん、
 2019年11月に発行されました。
 『時代の変革者・曹操から読みとく』
 と副題が付されています。

 映画『鬼滅の刃 無限列車編』が、
 あまりにも記録破りな大ヒット作となっているため、
 ちょっぴり影が薄くなっているんですけれども、
 忘れてはいけません、
 現在、興収ランキング2位!の好成績を
 獲得しているのは……

「ふァいッ! しんかいしゃくゥ~!」
「ぐるる!」(←訳:三國志!)

 はい、そうですね、
 福田雄一さん監督作品
 『新解釈・三國志』が、
 “大泉洋さんを100億の男に!”との掛け声のもと、
 じわり、じわりと
 数字を積み上げているところです。

 その『新解釈・三國志』は、
 本家たる
 『三国志演義』の
 パロディ作品であるわけで。

「むむむゥ! ながいィ~!」
「がるるる~!」(←訳:難しそう~!)

 長~くて、難しそうな古典作品
 『三国志演義』。

 御本冒頭の『はじめに』で、
 著者・渡邊さんは、まず
 “『三国志』の基礎知識”を解説します。

   日本で流行した小説や漫画が基本とするものは、
   『三国志演義』という小説。

   元末明初(14世紀頃)の
   羅漢中(らかんちゅう)さんがまとめた
   『三国志演義』は、
   三国時代に関する伝説や物語、
   劇や語り物など
   多くの虚構を
   史実に加えた作品であること。

   また、
   『三国志』の背景には、
   地球規模の寒冷化があった――

「てんこうがァ、みだれるとォ~」
「ぐるるがるるる!」(←訳:人心も乱れます!)

 天候が揺らげば、
 国の根幹たる農業が揺らぎ、
 政治も揺らぎます。

 倒れようとする漢、
 漢を受け継ごうとした劉備さんと諸葛亮さん、
 劉備の志に共鳴した
 関羽さん・張飛さん・趙雲さんたち豪傑と
 敵対するのは、
 魏を率いる革新者・曹操さん。

 著者・渡辺さんは、
 諸葛亮孔明さんの才に賛辞を送り、
 日本では特に愛されているその存在を
 リスペクトしながらも、
 自信をもって断言します。

 時代の主役は
 曹操である、と。

「じだいのォ、しゅやくゥはァ~」
「がるるぐる!」(←訳:物語の主役!)

 曹操さんの前に立ちはだかる、
 難敵、難戦。

 もしも、
 曹操さんが
 赤壁の戦いで破られなかったなら。

 そのとき、
 歴史は変わっていたのか。

 大陸に、
 ひとつの巨大な国家が
 誕生していたのか。

「ううゥ~むむゥ? それはァ~…」
「ぐるるるるるる~…?」(←訳:どうなんだろう~…?)

 人気者・孔明さんの視点ではなく、
 実力者・曹操さんの視点から見る
 乱世とは、国家とは。

 今冬は『三国志』読破に挑戦します!
 ゲームの『三国志』をやる予定です!
 人形劇『三国志』を観るんだ!
 『新解釈・三國志』で初笑いします!
 という方々におすすめの
 《三国志》解説本です。
 冬の夜の読書タイムに、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 
 
コメント
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