テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 発掘イロハ帖 ~

2020-12-06 22:37:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふうゥッ! ちゃくちィ~しましたでス!」
「がるる!ぐるるるが~っる!」(←訳:虎です!カプセル見~っけ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日は朝から《はやぶさ2》&カプセルのニュースに
 夢中になっつぃましました♪
 《はやぶさ2》が送信してきた地球の画像にも、
 涙腺がうるうる……
 さらなる旅路の無事を願いつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
       ―― 化石の探偵術 ――



 著者は土屋健(つちや・けん)さん、
 監修はロバート・ジェンキンズさん、
 イラストはツク之助さん、2020年10月に発行されました。
 『読んで体験する古生物研究室の世界』
 と副題が付されています。

「むふゥ! いきなりィ、おおむかしのォおはなしィ?」
「ぐるるるがるぐるる!」(←訳:はやぶさから恐竜へ!)

 恐竜。

 書店さんに行けば専門書やカラフルな図鑑、
 博物館では毎年のように企画展、
 映画館では『ジュラシック・ワールド』新作が
 来年あたり公開!

 と、《はやぶさ2》と同じく、
 こちらも大人気&引っ張りダコのテーマよね。

「でもォ、ほんとゥはねェ~!」
「がるるぐるるるぅ!」(←訳:本物が欲しいよぅ!)

 本物の、恐竜の化石。

 専門店さんで探せば、
 アンモナイトの化石や、
 虫が封じ込められている琥珀
 といったものを購入することも出来ます、が。

   そういう”商品”が欲しいんじゃない、
   僕は、わたしは、
   泥と砂にまみれ、
   いままさに数万年の眠りから覚めようとしている
   恐竜化石発掘の現場に立ち会いたいんだ!

 という化石愛好家の方々も
 大勢おられるでしょう。

「ゆめのォ、だいはッけんッ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:一生の語りぐさ!)

 この御本で著者・土屋さんが教授するのは、
 いわば、
 《化石の探し方・見つけ方》です。

 古生物とは
 どんな時代(年代)の生きものなのか、
 化石にはどのような種類があるのか。

 化石は土(土壌)の中にはない、
 土壌の下の地層を探そう。

 地層がむき出しの場所……
 それは崖。

 地形図を読み、
 等高線を読み解くのは、
 化石探しに必須の能力。

「ふむふむゥ!」(←メモしてます)
「がるぐるる!」(←訳:崖と等高線!)

 そうして、
 ここだ!という候補地を特定できたら、
 さて、どうする?
 どうしたら上手に発掘できるんだろう?

 私ネーさが何度も読み返したのは、
 その部分――
 第3章『”七つ道具“をそろえよう』でした。

 地質調査専用のハンマー。

 地層の傾斜や方向を測る
 クリノメーター。

 タガネ。

 ルーペ。

 地質図と地形図はもちろん、
 記録用のノート、筆記具。
 折尺、カメラ、携帯電話、
 サンプル袋に……クマよけ用の鈴も!

「ううゥ、おもいィ~!」
「ぐるるるっるがるるる!」(←訳:化石発掘ってタイヘン!)

 発掘した化石に何を読み取るか。

 化石があった周囲の状況も観察し、
 そのとき、
 そこで“何があったか”をも
 読み解いてゆく。

「それはァ、やぱりィ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:名探偵のお仕事!)

 随所に名探偵ホームズさんの言葉を引用しながら
 土屋さんがガイドする
 ”発掘のイロハ”は
 化石コレクターさん必読の一冊です。
 古生物学好きな活字マニアさんも
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
  

コメント
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