「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふゆゥがァ、きましたでス!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!着込もう~!)
こんにちは、ネーさです。
もう12月!なので、
ダウンジャケットもブーツも手袋も堂々解禁!でいいわね。
冷えないようしっかり厚着をしたら、
さあ、読書タイムですよ♪
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
―― バラの画家 ルドゥテ ――
著者はシャルル・レジェさん、
原著は1945年に、
画像の日本語版は2005年に発行されました。
仏語原題は『Redouté et son temps』、
《バラの画家》
《花の画家》
として知られる
ピエール=ジョゼフ・ルドゥテさん(1759~1840)の足跡をたどる
評伝作品です。
名前の表記に関しては、
この御本では『ルドゥテ』となっていますが、
近年は『ルドゥーテ』とする場合が多いようです。
「なんというゥ、しきさいィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:すべて手彩色!)
前回記事では、
軍史に於ける巨人・諸葛孔明さんを描いた
コミックを御紹介しました。
ルドゥーテさんもまた、
絵画史上で特別な位置を占める巨匠の一人です。
「ごせんぞさまはァ~…」
「がるぐっる!」(←訳:騎士だった!)
先祖には高名な騎士がいた、という一族は、
ルドゥーテさんの時代には
画家を生業としていたそうです。
祖父も、父も、兄も画家。
ルドゥーテさんも、
父たちから絵の手ほどきを受け、
家業の手伝いをして経験を積んだのち、、
13歳にして”修行“の旅へと出立。
当初は、とりたてて
花ばかりを描いていたわけでも
なかったんですけど……。
「いつのまにかァ~」
「ぐるるがーるる!」(←訳:生涯のテーマに!)
なぜ、花なのか。
なぜ、バラなのか。
その理由を、著者・レジェさんは、
オランダの画家、ヤン・ファン・ハイムスの花の画に
ルドゥーテさんが感銘を受けたためと記しています。
加えて、
見逃してはならないのは――
花が、珍しかったから。
「ふァ? めずらしィ??」
「がっるぐるがっるる?」(←訳:花って珍品だったの?)
21世紀の現在、
お花屋さんに行きさえすれば、
ごく容易に、あらゆる種類の花を
私たちは手に入れることが出来ます。
バラもユリも、
蘭もアストロメリアも、
水仙もアジサイも。
ルドゥーテさんの時代、
観賞用の美しい花は
特別な場所にしかありませんでした。
王立の植物園や庭園、
裕福な貴族の邸宅。
花に、花の画に憧れるルドゥーテさんが、
フランスへ、パリへ、
ついには王宮へ出入りするようになったのは
自然な成り行きだったのでしょう。
「でもォ……!」
「ぐるる!」(←訳:革命が!)
王宮や王立園に出入りはしていても、
ルドゥーテさんの立場は
学者に近いものでした。
ルドゥーテさんは、
ナポレオン将軍のエジプト遠征後の
フランス政府が刊行した書物
『エジプト誌』の制作に携わっています。
ええ、フランス革命の荒波を
ルドゥーテさんは乗り越えました。
そうして、
乗り越えた先に待っていたのが、
ナポレオンの妃である
ジョゼフィーヌさんとの共同作業。
ルドゥーテさんは、
ジョゼフィーヌ妃のマルメゾン館の内装を整える仕事、
館を飾る絵画を描く仕事を得たのです。
「おうごんじだいィ!」
「がるるぐるる!」(←訳:描こう全てを!)
この御本には
ルドゥーテさんが制作した
ボタニカルアートの傑作108点の図版と、
いまもなお唯一無二の《バラの画家》と讃えられる
ルドゥーテさんの歩みが綴られています。
花図譜好きな活字マニアさん、
フランス史好きな方々、
園芸家さんにもおすすめですよ。
咲き誇るバラの花を
誰よりも見入り、
見詰めつづけた画家さんの物語を、
皆さま、ぜひ♪
ふゆゥがァ、きましたでス!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!着込もう~!)
こんにちは、ネーさです。
もう12月!なので、
ダウンジャケットもブーツも手袋も堂々解禁!でいいわね。
冷えないようしっかり厚着をしたら、
さあ、読書タイムですよ♪
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
―― バラの画家 ルドゥテ ――
著者はシャルル・レジェさん、
原著は1945年に、
画像の日本語版は2005年に発行されました。
仏語原題は『Redouté et son temps』、
《バラの画家》
《花の画家》
として知られる
ピエール=ジョゼフ・ルドゥテさん(1759~1840)の足跡をたどる
評伝作品です。
名前の表記に関しては、
この御本では『ルドゥテ』となっていますが、
近年は『ルドゥーテ』とする場合が多いようです。
「なんというゥ、しきさいィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:すべて手彩色!)
前回記事では、
軍史に於ける巨人・諸葛孔明さんを描いた
コミックを御紹介しました。
ルドゥーテさんもまた、
絵画史上で特別な位置を占める巨匠の一人です。
「ごせんぞさまはァ~…」
「がるぐっる!」(←訳:騎士だった!)
先祖には高名な騎士がいた、という一族は、
ルドゥーテさんの時代には
画家を生業としていたそうです。
祖父も、父も、兄も画家。
ルドゥーテさんも、
父たちから絵の手ほどきを受け、
家業の手伝いをして経験を積んだのち、、
13歳にして”修行“の旅へと出立。
当初は、とりたてて
花ばかりを描いていたわけでも
なかったんですけど……。
「いつのまにかァ~」
「ぐるるがーるる!」(←訳:生涯のテーマに!)
なぜ、花なのか。
なぜ、バラなのか。
その理由を、著者・レジェさんは、
オランダの画家、ヤン・ファン・ハイムスの花の画に
ルドゥーテさんが感銘を受けたためと記しています。
加えて、
見逃してはならないのは――
花が、珍しかったから。
「ふァ? めずらしィ??」
「がっるぐるがっるる?」(←訳:花って珍品だったの?)
21世紀の現在、
お花屋さんに行きさえすれば、
ごく容易に、あらゆる種類の花を
私たちは手に入れることが出来ます。
バラもユリも、
蘭もアストロメリアも、
水仙もアジサイも。
ルドゥーテさんの時代、
観賞用の美しい花は
特別な場所にしかありませんでした。
王立の植物園や庭園、
裕福な貴族の邸宅。
花に、花の画に憧れるルドゥーテさんが、
フランスへ、パリへ、
ついには王宮へ出入りするようになったのは
自然な成り行きだったのでしょう。
「でもォ……!」
「ぐるる!」(←訳:革命が!)
王宮や王立園に出入りはしていても、
ルドゥーテさんの立場は
学者に近いものでした。
ルドゥーテさんは、
ナポレオン将軍のエジプト遠征後の
フランス政府が刊行した書物
『エジプト誌』の制作に携わっています。
ええ、フランス革命の荒波を
ルドゥーテさんは乗り越えました。
そうして、
乗り越えた先に待っていたのが、
ナポレオンの妃である
ジョゼフィーヌさんとの共同作業。
ルドゥーテさんは、
ジョゼフィーヌ妃のマルメゾン館の内装を整える仕事、
館を飾る絵画を描く仕事を得たのです。
「おうごんじだいィ!」
「がるるぐるる!」(←訳:描こう全てを!)
この御本には
ルドゥーテさんが制作した
ボタニカルアートの傑作108点の図版と、
いまもなお唯一無二の《バラの画家》と讃えられる
ルドゥーテさんの歩みが綴られています。
花図譜好きな活字マニアさん、
フランス史好きな方々、
園芸家さんにもおすすめですよ。
咲き誇るバラの花を
誰よりも見入り、
見詰めつづけた画家さんの物語を、
皆さま、ぜひ♪