「こんにちわッ、テディちゃでス!
……むゥ~んッ! なみにィ、のれないィのでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!焦らずゆこう~!)
こんにちは、ネーさです。
NHKの新しい朝ドラ『おちょやん』に
なかなか馴染めず、
落ち着かない朝を過ごしております……
まあノンビリ行けばいいわよね~と自分を説得しつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/a2/6fc37827dea5634797f260448bac4ce1.jpg)
―― 交響録 N響で出会った名指揮者たち ――
著者は茂木大輔(もぎ・だいすけ)さん、
2020年10月に発行されました。
著者・茂木さんは、
1990年から2019年に定年退職するまでは
NHK交響楽団の首席オーボエ奏者として活躍!
現在は指揮者として活動中!
という、クラシック好きな方々にとっては
憧れの音楽家さんです。
「たァ~くさんッ、えんそうゥしましたでス!」
「ぐるがるるる!」(←訳:名演数知れず!)
超一流の演奏者さんたちを抱えるN響を指揮するのは、
これもやはり、
超一流の指揮者さんたち。
茂木さんがN響に入団した当時は、
名誉指揮者と正指揮者という体制で
指揮者陣が形成されていた、と言います。
「まえすとろォ、とうじょうゥ!」
「がるぐる!」(←訳:練習開始!)
クラシックコンサートの練習とは
どんなものかというと。
普通、指揮者というものは
朝まず指揮者室に入り、
様々なスタッフと次々に打ち合わせがあり、
定刻にチューニングが聞こえたら
スコアと指揮棒を抱えて
部屋を出て練習室に向かい、
コンマスと握手して指揮台に上がり、
おはようございます、
と大声で行って、
練習を振り始めるものである――
と、茂木さんは本文153ページに
記しています。
けれど、もちろん――
「ひとォ、それぞれッ!」
「ぐるるるるるがるるる!」(←訳:指揮者さんもそれそれ!)
茂木さんを含め、
楽団員さんたちは思うのです。
午前中のうちに
ちゃちゃっと終わらせてくれたら
嬉しいんだけどなあ。
そうは行かなくて、
内心、ちょっぴり失望したり。
失望どころか、
内容も殆ど憶えていないほど、
練習に集中してしまうこともあったり。
緊張でガチガチになることもあったり。
「そのォすべてはァ~」
「がるるるるぐる!」(←訳:指揮者さん次第!)
N響との確執が長らくウワサされていた
小澤征爾さんの場合は……
《ものすごく指揮がうまくて、ため息が出るほど》。
スイスの指揮者シャルル・デュトワさんから受けた
《人生が変わるほどのインパクト》。
ドイツの指揮者ヴォルフガング・サヴァリッシュさんとの
リハーサルは、
《指揮を見ているだけで完成》してしまう。
ロシア出身のピアノ奏者にして指揮者
ウラディミール・アシュケナージさんは、本番中、
《前半のどこかで
指揮棒が左手に刺さってしまい、
そのまま折れて、
左手の中に残ってしまった》!
「ひえええェ~ッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:病院病院~!)
幸いにも、アシュケナージさんのお怪我は軽く、
翌日には再び指揮台に立ちました。
そして、
カーボンファイバー製の
“折れない指揮棒“を茂木さんがプレゼントしたところ、
アシュケナージさんはたいそう喜んでくださって♪
以来、すっかり仲良しに。
「ふゥ! よかッたでス!」
「がっるるる!」(←訳:ホッとした!)
観客席からは見えない、聴こえない、
ときに厳しく、
ときにあたたかな、
音楽家さんたちの日常。
音楽が生まれる瞬間を、
笑いをちりばめつつ
やさしく語る茂木さんの《交響録》は、
コンサートホールに足繁く通うマニアさんにも
クラシック音楽初心者さんにも
楽しく読める快作です。
名指揮者さんたちの愉快なエピソードを、
ぜひ、一読してみてくださいね♪
……むゥ~んッ! なみにィ、のれないィのでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!焦らずゆこう~!)
こんにちは、ネーさです。
NHKの新しい朝ドラ『おちょやん』に
なかなか馴染めず、
落ち着かない朝を過ごしております……
まあノンビリ行けばいいわよね~と自分を説得しつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/a2/6fc37827dea5634797f260448bac4ce1.jpg)
―― 交響録 N響で出会った名指揮者たち ――
著者は茂木大輔(もぎ・だいすけ)さん、
2020年10月に発行されました。
著者・茂木さんは、
1990年から2019年に定年退職するまでは
NHK交響楽団の首席オーボエ奏者として活躍!
現在は指揮者として活動中!
という、クラシック好きな方々にとっては
憧れの音楽家さんです。
「たァ~くさんッ、えんそうゥしましたでス!」
「ぐるがるるる!」(←訳:名演数知れず!)
超一流の演奏者さんたちを抱えるN響を指揮するのは、
これもやはり、
超一流の指揮者さんたち。
茂木さんがN響に入団した当時は、
名誉指揮者と正指揮者という体制で
指揮者陣が形成されていた、と言います。
「まえすとろォ、とうじょうゥ!」
「がるぐる!」(←訳:練習開始!)
クラシックコンサートの練習とは
どんなものかというと。
普通、指揮者というものは
朝まず指揮者室に入り、
様々なスタッフと次々に打ち合わせがあり、
定刻にチューニングが聞こえたら
スコアと指揮棒を抱えて
部屋を出て練習室に向かい、
コンマスと握手して指揮台に上がり、
おはようございます、
と大声で行って、
練習を振り始めるものである――
と、茂木さんは本文153ページに
記しています。
けれど、もちろん――
「ひとォ、それぞれッ!」
「ぐるるるるるがるるる!」(←訳:指揮者さんもそれそれ!)
茂木さんを含め、
楽団員さんたちは思うのです。
午前中のうちに
ちゃちゃっと終わらせてくれたら
嬉しいんだけどなあ。
そうは行かなくて、
内心、ちょっぴり失望したり。
失望どころか、
内容も殆ど憶えていないほど、
練習に集中してしまうこともあったり。
緊張でガチガチになることもあったり。
「そのォすべてはァ~」
「がるるるるぐる!」(←訳:指揮者さん次第!)
N響との確執が長らくウワサされていた
小澤征爾さんの場合は……
《ものすごく指揮がうまくて、ため息が出るほど》。
スイスの指揮者シャルル・デュトワさんから受けた
《人生が変わるほどのインパクト》。
ドイツの指揮者ヴォルフガング・サヴァリッシュさんとの
リハーサルは、
《指揮を見ているだけで完成》してしまう。
ロシア出身のピアノ奏者にして指揮者
ウラディミール・アシュケナージさんは、本番中、
《前半のどこかで
指揮棒が左手に刺さってしまい、
そのまま折れて、
左手の中に残ってしまった》!
「ひえええェ~ッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:病院病院~!)
幸いにも、アシュケナージさんのお怪我は軽く、
翌日には再び指揮台に立ちました。
そして、
カーボンファイバー製の
“折れない指揮棒“を茂木さんがプレゼントしたところ、
アシュケナージさんはたいそう喜んでくださって♪
以来、すっかり仲良しに。
「ふゥ! よかッたでス!」
「がっるるる!」(←訳:ホッとした!)
観客席からは見えない、聴こえない、
ときに厳しく、
ときにあたたかな、
音楽家さんたちの日常。
音楽が生まれる瞬間を、
笑いをちりばめつつ
やさしく語る茂木さんの《交響録》は、
コンサートホールに足繁く通うマニアさんにも
クラシック音楽初心者さんにも
楽しく読める快作です。
名指揮者さんたちの愉快なエピソードを、
ぜひ、一読してみてくださいね♪