テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 駅から駅へ ~

2021-09-09 22:30:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでェ~…
 くしゅしゅしゅッ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!ぐすんぐすん!)

 こんにちは、ネーさです。
 ああ、来てしまいました……
 秋の花粉ってヤツが今年も来てしまったようです。
 シバシバする眼を目薬で鎮めた後は、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの《鉄》本を、どうぞ~♪

  


 
     ―― 駅舎のある風景 ――



 著者は越信行(こし・のぶゆき)さん、
 2021年6月に発行されました。
 『~人と時が描く鉄道物語~』と
 副題が付されています。

 前回&前々回記事では
 超フィクショナルなコミック作品を
 御紹介いたしました。

 今回は“地に足がついた“ならぬ
 “地面に確固としたレール“な
 鉄道マニアさん必携の
 《駅》写真集に登場いただきますが……

 絵になるわねえ、
 《駅》って!

「ちいさくッてもォ~」
「ぐるるっるる~」(←訳:ボロくっても~)
「かッこいィ~!」

 真新しくてピカピカ、
 未来的な機能が充実、
 ではなくて。

 この御本で取り上げられているのは、
 ごく身近な《駅》です。

 乗降客数は、多くないかもしれない。
 階段や段差が多かったりして
 ちょっと不便かもしれない。

 けれど、大勢の人に愛されて
 “なくてはならない存在“
 になっている《駅》たち。

「たんぼのォ、まんなかにィ~ぽつんッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:海べりにポツン!)

 単線で、
 運行本数もわずかで、
 築年数が百年以上!なんていう
 アンティーク駅舎でも、
 今となってはそれも魅力のひとつでしょう。

 絶景で名高い
 鹿島線の
 十二橋(じゅうにきょう)駅。

 SL列車の汽笛が響く、
 大井川鐡道大井川本線の
 抜里(ぬくり)駅。

 霧がたちこめる
 山形県・陸羽東(りくうとう)線の
 東長沢(ひがしながさわ)駅。

 え?ここ東京?なのは、
 青梅線の
 石神前(いしがみまえ)駅。

「むむゥ? よめないィ~!」
「ぐるがるぐるる?」(←訳:これどう読むの?)

 青森県・五能(ごのう)線の
 驫木駅――

 見たことない漢字だなあ?
 なんて読むのかしら?と思ったら、
 『驫木』は
 『とどろき』
 なのだそうです。
 
 馬が3つの“驫“は
 車が3つの“轟“に似ていますが、
 一説によれば、
 かつてこの地を訪れた
 花山(かざん)天皇の従者の馬3頭が
 波音に驚いて
 暴れたことによる――と。
 
 現在でも、
 日本海の波が
 駅舎のすぐ前に迫っていて、
 なんといえぬ風情ですね。

「えいがァ、みたいィ!」
「がるるるぐる!」(←訳:映画以上かも!)

 ほんの数分でも、
 この駅に滞在したら、
 決して忘れない、
 忘れられない《駅舎》たち。

 鉄道愛好家さんに、
 建築好きな活字マニアさんにも
 おすすめの一冊です。
 いつかここへ行くぞ!
 なぁんて旅欲を募らせながら、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね♪
 
 

 
コメント
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