「こんにちわッ、テディちゃでス!
うれしィ~おひさしぶるいィでス!」
「がるる!ぐるる!」(←訳:虎です!祝再会!)
こんにちは、ネーさです。
はい!
本日の読書タイムは、
再会&再開が何より嬉しい作品に
登場していただきますよ。
さあ、満を持して、こちらの御本を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/db/1ae27fce53421f1c7ac912c064ae6735.jpg)
―― 遠巷説百物語(とおくのこうせつひゃくものがたり) ――
著者は京極夏彦(きょうごく・なつひこ)さん、
2021年7月に発行されました。
《巷説百物語》シリーズ11年ぶりの最新作は、
お江戸の町から、北へ北へ――
『遠野物語』の舞台として
活字マニアの皆さまにはお馴染みの、
遠野地方にやって来ました。
「けッこうゥにぎやかァ、なのでスゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:人が多いね!)
遠野保(とおのほ)の、
市(いち)が立つ日の賑わいは、
この地の豊かな経済を示しているのだと、
大概の者は好ましく思うでしょう。
けれど、
人混みが苦手な
宇夫方祥五郎(うぶかた・しょうごろう)さんが、
とぼとぼとぼ、と
浮かぬ顔をして、
出向いた先は。
「じつはァ、こッそりィ~」
「がるるるる!」(←訳:待ち合わせ!)
身形はちゃあんとお武家さま、
なんですけれども、
宇夫方さんの“本職”は
武士……とはちょっと異なります。
御譚調係(おんはなししらべがかり)。
盛岡藩筆頭家老にして、
遠野南部家の
当主・南部義晋(なんぶ・よしひろ)さんの
密命を受け。
市井のささやかな噂話や、
さまざまな階層の人々の動向を調べ、
報告すること。
それが、宇夫方さんの“本職”なんです。
「なッ、なんだかァ~…」
「ぐるるっるるる!」(←訳:スパイっぽいよ!)
そうなのよね、
宇夫方さん、
南部家中のお侍さんたちから
監査役ではないかと怪しまれています。
なので、
誤解されたり、
敬遠されたりしながら、
コツコツと噂話を拾い集めているのですが……
今日のネタは
……座敷童衆(ざしきわらし)?
「でッ、でででッ!」
「がるっ♪」(←訳:出たっ♪)
いかにも遠野らしい、
噂話のお題目にはぴったりの、
座敷童衆の伝説。
耳をそばだてつつ、
しかし、
宇夫方さんは素直に受け止められません。
南部家のお殿さまも御用達の、
有名なお菓子屋さん宅から
座敷童衆が出て行った?
それは、
お菓子屋さんの家業が傾く予兆、でしょうか。
或いは、
予兆以外の、なにか……?
「ほんきでェ、しらべましょゥ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:座敷童衆の秘密を!)
ネタバレになってしまうので、
これ以上のお喋りは出来ません……が、
騙し、
操り、
まるめこみ、
の《巷説百物語》スピリットは健在です。
遠野という絶好の舞台を得て、
いっそう鋭さを増す
著者・京極さんの語りの美技に、
《巷説》シリーズファンの方々は
ぜひ舌鼓を打ってくださいね~♪
うれしィ~おひさしぶるいィでス!」
「がるる!ぐるる!」(←訳:虎です!祝再会!)
こんにちは、ネーさです。
はい!
本日の読書タイムは、
再会&再開が何より嬉しい作品に
登場していただきますよ。
さあ、満を持して、こちらの御本を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/db/1ae27fce53421f1c7ac912c064ae6735.jpg)
―― 遠巷説百物語(とおくのこうせつひゃくものがたり) ――
著者は京極夏彦(きょうごく・なつひこ)さん、
2021年7月に発行されました。
《巷説百物語》シリーズ11年ぶりの最新作は、
お江戸の町から、北へ北へ――
『遠野物語』の舞台として
活字マニアの皆さまにはお馴染みの、
遠野地方にやって来ました。
「けッこうゥにぎやかァ、なのでスゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:人が多いね!)
遠野保(とおのほ)の、
市(いち)が立つ日の賑わいは、
この地の豊かな経済を示しているのだと、
大概の者は好ましく思うでしょう。
けれど、
人混みが苦手な
宇夫方祥五郎(うぶかた・しょうごろう)さんが、
とぼとぼとぼ、と
浮かぬ顔をして、
出向いた先は。
「じつはァ、こッそりィ~」
「がるるるる!」(←訳:待ち合わせ!)
身形はちゃあんとお武家さま、
なんですけれども、
宇夫方さんの“本職”は
武士……とはちょっと異なります。
御譚調係(おんはなししらべがかり)。
盛岡藩筆頭家老にして、
遠野南部家の
当主・南部義晋(なんぶ・よしひろ)さんの
密命を受け。
市井のささやかな噂話や、
さまざまな階層の人々の動向を調べ、
報告すること。
それが、宇夫方さんの“本職”なんです。
「なッ、なんだかァ~…」
「ぐるるっるるる!」(←訳:スパイっぽいよ!)
そうなのよね、
宇夫方さん、
南部家中のお侍さんたちから
監査役ではないかと怪しまれています。
なので、
誤解されたり、
敬遠されたりしながら、
コツコツと噂話を拾い集めているのですが……
今日のネタは
……座敷童衆(ざしきわらし)?
「でッ、でででッ!」
「がるっ♪」(←訳:出たっ♪)
いかにも遠野らしい、
噂話のお題目にはぴったりの、
座敷童衆の伝説。
耳をそばだてつつ、
しかし、
宇夫方さんは素直に受け止められません。
南部家のお殿さまも御用達の、
有名なお菓子屋さん宅から
座敷童衆が出て行った?
それは、
お菓子屋さんの家業が傾く予兆、でしょうか。
或いは、
予兆以外の、なにか……?
「ほんきでェ、しらべましょゥ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:座敷童衆の秘密を!)
ネタバレになってしまうので、
これ以上のお喋りは出来ません……が、
騙し、
操り、
まるめこみ、
の《巷説百物語》スピリットは健在です。
遠野という絶好の舞台を得て、
いっそう鋭さを増す
著者・京極さんの語りの美技に、
《巷説》シリーズファンの方々は
ぜひ舌鼓を打ってくださいね~♪