テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ノーモア 絶滅! ~

2021-09-21 23:39:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふわァ~かわいいィ~♪♫」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!可愛いは正義!)

 こんにちは、ネーさです。
 上野動物園の双子パンダちゃんは、
 もうすぐ生後三ヶ月、
 体重は5㎏を超え歯も生えてきた、
 というニュース映像の愛らしさにほっこりしました♪
 パンダちゃんたちの長寿長命を祈りつつ、
 本日の読書タイムは、
 さあ、こ~んな御本を、どうぞ~!

  


 
    ―― やりすぎ絶滅いきもの図鑑 ――



 監修は今泉忠明(いまいずみ・ただあき)さん、
 イラストは川崎悟司(かわさき・さとし)さん、
 2019年9月に発行されました。

 《ざんねんないきもの事典》シリーズ、
 《わけあって絶滅しました》シリーズと並んで人気なのが、
 こちらの《やりすぎいきもの図鑑》シリーズです。

 そう、さまざまな生きものにとって、
 《やりすぎ》はまさに鬼門……
 監修者・今泉さんは
 御本の冒頭で↓こんな風に示唆していますよ。

  《進化しすぎると、絶滅してしまう》

「おおきくゥなりすぎてェ~…」
「ぐる?」(←訳:絶滅?)

 身体のサイズ。

 ええ、サイズ感って、
 生きものの世界ではとっても大事です。

 この御本では、

  美し過ぎるため人間に狙われて絶滅、
  警戒心が無さ過ぎて絶滅、
  食事に偏りがあり過ぎて絶滅、

 などの例が紹介されていますが、
 圧倒的に目につくのが、
 
  大き過ぎて絶滅。

「やぱりィ~さいずゥでス!」
「がるるるぐる!」(←訳:大きいと不利!)

 大き過ぎて
 生存競争に勝てず絶滅したのは、
 ホラアナライオン。

 直径3メートルもあった
 世界最大級のアンモナイト。

 白亜紀の翼竜類の中では最大の、
 ケツァルコアトルス。

 巨大で複雑なツノを持つシカ、
 エウクラドケロス。

 もうちょっと小さければ、
 もうちょっと小回りが利いたなら、
 彼らにも生存のチャンスが……?

「あッたかもッ?」
「ぐるるるる~…」(←訳:惜しまれる~…)

 また、この御本で注目すべきは、
 日本に於ける
 絶滅いきものたちも
 取り上げられている点です。

 古生代、中生代、新生代――
 その頃は、もちろん
 現在のような日本列島は
 存在しませんでしたが、

 螺旋状の葉を持つ鮫ヘリコプリオン、
 スッポンの先祖カッパケリス・オオクライ、
 カバの遠縁といわれるボトリオドン……
 
 いやあ、けっこうバラエティ豊かな
 生きもの世界が広がっていたみたいですね。

 特に、
 長~い牙のミエゾウ、
 日本で発見された最古のゾウである
 ゴムフォテリウム、
 日本各地から化石が発見されている
 ナウマンゾウ、と
 ゾウに近い風貌の生きものが
 目につきます。

 数千年前の日本って、
 ゾウ型の生物にとっては
 住みやすい土地だったのかしら?

「おてんきィ、とかッ?」
「がるぐる?」(←訳:地形とか?)

 いまはもう失われてしまった
 生きものたち。

 生きものを取り巻く植生や気候など
 彼らが存在した世界そのものも
 想起させられる図鑑本は、
 少年少女さんのみならず、
 大人な活字マニアさんにも
 おすすめです。
 
 川崎悟司さんのイラストにも
 拍手を送りながら、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 
 
コメント
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