テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 山を、森を、走って捜せ! ~

2021-09-14 22:18:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふじいィさんッ、すごすぎィ~るゥ!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!驚異の三冠!)

 こんにちは、ネーさです。
 藤井聡太三冠の偉業に拍手また拍手……
 私ネーさは藤井さんがおやつに選んだ
 『不二家』さんのカップケーキ
 《コロコロしばちゃん》にも拍手を送りました♪
 愛らしいケーキの画像にココロ和んだ後は、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



        ―― S I S ――



 著者は鳴神響一(なるかみ・きょういち)さん、
 2021年5月に発行されました。
 『Special Investigation Squad』と英語題名が、
 『丹沢湖駐在 武田晴虎』と
 日本語副題が付されています。

「たんざわこォ?」
「ぐるる~!」(←訳:近いね~!)

 神奈川県の北部、
 西丹沢の山間にある丹沢湖(たんざわこ)は、
 ここ八王子など
 東京の多摩エリアから遠くないため、
 車やバイクで
 お出掛けする方々も多いことでしょう。

 また、丹沢湖は
 三保ダム建設によって生まれた人造湖ですから、
 ダムマニアさんには
 よく知られていますよね。

「ただしィ~…」
「がるぐるるがる!」(←訳:良い意味で田舎!)

 丹沢湖からちょっと離れたところに
 私ネーさの親戚さんが住んでいるんですけど、
 ええ、本当にね、
 良い意味で
 ”山の中”なんです。

 湖では釣りができるし、
 周辺にはキャンプ場もあるし、
 展望台や遊歩道もあるし、
 マラソン大会も開催されたりするものの……
 間違っても”都会”じゃなくて。

 そんな土地柄に
 似合うのは――

「ちいさなァ、ちゅうざいじょッ!」
「ぐるっるる!」(←訳:昭和っぽく!)

 近代的な警察署よりも、
 少しレトロで
 生活感がある建物。

 それが、
 松田警察署丹沢湖駐在所です。

 その駐在所に、
 人事異動の季節でもある4月、
 新しい警察官さんが赴任してきました。

「かおはァ、こわいィでスけどォ~」
「がるるぐるるる!」(←訳:動きはキビキビ!)

 のんびりのどかな駐在所は、
 穏やかな風貌の
 ベテラン警察官さんが勤務するところ……
 とは限らぬらしく。

 新しい駐在所員さん――
 武田晴虎(たけだ・はるとら)警部補は、
 若々しく、機敏な働きぶりで、
 体力もありそうです。

 それも道理、
 実は武田さん、
 つい先日まで
 県警捜査一課特殊捜査第一係に所属する
 精鋭刑事さんでした。

「つまりィ~…」
「ぐるる!」(←訳:SIS!)

 『SIS』と呼ばれる県警特殊捜査第一係は、
 誘拐や立て籠もり事件など、
 緊急性の高い重大案件に出動する
 特別な部隊です。

 武田さんは
 思うところあって
 SIS班長の要職を辞し、
 丹沢湖駐在所へと異動してきた、
 のですが。

「のんびりィ~…のはずゥがァ??」
「がるるる!」(←訳:大事件が!)

 事件や事故の発生率が低い、
 のどかな土地で
 ”駐在のおじさん”
 を目指したつもりの武田さん。

 その目論見は、
 あっさり崩れます。

 丹沢湖近くの温泉街で、
 誘拐事件が発生……!

「あわわわわッ!」
「ぐるがるぅ!」(←訳:出動ですぅ!)

 しがない”駐在のおじさん”に
 出番は無し?

 いえいえ、
 ”駐在のおじさん”は、
 前歴で得たあらゆるスキルを活かし、
 捜査に乗り出しますよ。

「やまのォなかァでもォ!」
「がるぐる!」(←訳:夜中でも!)
「ぜんしんッあるのみィ!」

 警察小説であり、
 ハードボイルド風味も備え、
 山岳小説のスパイスも
 ピリりと効いた物語は、
 頼もしい”駐在のおじさん”に
 頑張れ~!
 とエールを送りたくなります。

 エンタ好きな活字マニアさんは、
 ぜひ、一読してみてくださいな♪
 
 
コメント
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