テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 今日も、平和のために ~

2021-09-11 23:14:12 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぎんもくせいィ、よいィ~かおりィでス♪」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!金木犀も!)

 こんにちは、ネーさです。
 銀木犀も金木犀も咲き始めて、
 お散歩が楽しくなりますね。
 本日の読書タイムは、
 多摩エリア住まいの方々には
 いっそう散歩の楽しさが増す
 こちらの御本を、どうぞ~♪

 


 
   ―― 新 謎解きはディナーのあとで ――



 著者は東側篤哉(ひがしがわ・とくや)さん、
 2021年4月に発行されました。
 《謎解きはディナーのあとで》シリーズ最新作です。

「おじょうさまッ、かえッてきましたでスゥ!」
「ぐるるるる!」(←訳:執事さんも!)

 いわゆる23区よりも西、
 東京の郊外エリアにあるのは、
 国立(くにたち)市。

 そして、
 国立市と市民さんの平和を守るべく
 日夜奮闘している
 国立署の署員さんの中に、
 ちょっとばかり異色な御方が……?

「だいふごうゥ、なのにィ~」
「がるるぐるるる!」(←訳:公務員してます!)

 宝生麗子(ほうしょう・れいこ)さんは、
 複合企業『宝生グループ』総帥の
 ひとり娘さんでありながら、
 現職の刑事さんをしています。

 今日も今日とて、
 緊急の呼び出しを受け、
 事件現場に駆けつけて、
 捜査に取り掛かろうとしたところ――

「ややッ! あのォこえェはッ??」
「ぐぐぐるぅ~!」(←訳:ううう嘘ぉ~!)
 
 我が物顔で現場に乗り付けた高級外車から
 華麗に降り立ったのは、
 白いスーツの男性。

 あれは、風祭(かざまつり)警部!
 警視庁に栄転した警部が
 どうしてここに?
 と麗子さんは慌てますが、
 追い出す訳にも行かないし……。

「おいだしィたいッ!」
「がるる!」(←訳:本気で!)

 ええ、いっそ追い出しちゃえば
 良かったのかもしれません。

 風祭警部が指揮官の座に就くや、
 現場はたちまち大混乱に?
 事情聴取も、
 現場検証も、
 なんだか上手くゆかなくて、
 捜査方針もはっきりしません。

 そんな状況ですから、
 麗子さんはつい、
 グチをこぼしてしまったんです。

 いつも自然にタキシードを着こなす
 例の人物に。

「ふァいッ! でばんでスゥ!」
「ぐるがる~!」(←訳:推理独演~!)

 宝生家の執事、
 影山(かげやま)さんに、
 謎などあってなきが如きもの。

 第一話『風祭警部の帰還』
 第二話『血文字は密室の中』
 第三話『墜落死体はどこから』
 第四話『五つの目覚まし時計』
 第五話『煙草二本分のアリバイ』

 という、5つの難事件も、
 影山さんにとっては
 赤子の手をひねるレベル?

「ちょちょいのォ、ちょいィ!」
「がるぐる!」(←訳:秒で解決!)

 影山さんの《絵解き》が始まれば、
 待ってました!
 の歓声と拍手が
 聞こえてくるような気がしますけれども、
 思うにこのシリーズは、
 日本では珍しい
 《毒舌小説》
 であると申せましょうか。

 不可解な事件現場も、
 麗子さんの地道な捜査も、
 影山さんの
 歯に衣着せぬ《毒舌》の前では、
 一気に色褪せます。

 この《毒舌》効果が意外にも心地良くて、
 影山さんの《毒舌》よ、
 もう一度――
 と思わずにいられなくなる?
 
「よのためェ、へいわのォためェ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:毒舌が悪を斬る!)

 映像化するとしたら、
 やっぱり影山さんは櫻井翔さんで、
 麗子お嬢さまは北川景子さんで、
 新入りキャラさんは……?
 などと想像させられるのも、
 《謎解きはディナーのあとで》シリーズの醍醐味です。

 エンタ好きな活字マニアさん、
 ドラマファンの方々は、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪


 
 
コメント
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