テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 化石のようで、化石じゃなくて? ~

2021-09-16 22:10:35 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うちゅうゥがァ、ちかくゥなりましたでスゥ!」
「がるる!ぐるるるがる~!」(←訳:虎です!打ち上げ成功~!)

 こんにちは、ネーさです。
 スペースX社による新たなミッションは、
 民間人のみの地球周回旅行!
 自動操縦で3日間の旅!……って、
 SFの世界が刻一刻と現実のものになってゆくなあ♪
 と感激しながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  
 


     ―― 生きている化石図鑑 ――



 監修は芝原暁彦さん、著者は土屋健さん、
 絵はACTOWさん、
 2021年6月に発行されました。
 『Living Fossil』と英語題名が、
 『すばらしき《名品》生物たち』と
 日本語副題が付されています。

「それはァ、もッちろんッ!」
「ぐーるるるる!」(←訳:シーラカンス!)

 ええ、そうですね、
 《生きている化石》といったら、
 まず大勢の人が思い浮かべるのは
 シーラカンスくんでしょう。

 ただ、いわゆるシーラカンス――
 学名『ラティメリア・カラムナエ』は、
 太古からずっとそのままの姿で生きてきた、
 のではなく。

  中生代白亜紀~ジュラ紀
  (一億4500万年前~)にかけて
  ヨーロッパの海にいた
  『マクロボマ』という魚の化石にそっくり!

 であったために、
 《生きている化石》
 なんて呼ばれる事態になったんです。

「そッくりィ、でスかァ~…」
「がるぐるるがる?」(←訳:でも微妙に違う?)

 というように、
 《生きている化石》とは、
 
 《祖先や
  その近縁種に似た姿を持ちながらも
  生きている生物》

 を指します。

 では、シーラカンスくんのような
 《生きている化石》は
 私たちの周辺にもいるのでしょうか?

「たとえばァ~…おうむがいィ!」
「ぐる!」(←訳:肺魚!)

 オウムガイの仲間は中生代の、
 肺魚の仲間は古生代デボン紀の
 化石から確認されていますが、
 現代日本の私たちにとって
 最も身近な
 《生きている化石》は……

 二ホンアマガエル!

「ふァ?」
「がるるぅ??」(←訳:カエルぅ??)

 カエルの仲間は、
 中生代ジュラ紀(約1億8300万年前)には
 既に現代のカエルそっくりの
 姿をしていたようです。

 すなわち、
 アマガエルくんも、
 ウシガエルくんも、
 ヒキガエルくんも、
 立派な《生きている化石》。

 いえ、カエルくんたちの他にも、
 意外な
 《生きている化石》が……!

「むむッ! こんなにィ?」
「ぐるるる!」(←訳:ぞろぞろ!)

 たとえば、
 サソリ。

 たとえば、
 アメリカアリゲーター。

 たとえば、
 カモノハシ。

 オポッサムも、
 ホホジロザメも、
 ゴマフアザラシも、
 植物のイチョウも、
 み~んな《生きている化石》!

「さそりィ?」
「がるるるる!」(←訳:カモノハシ!)

 世代交代を繰り返しつつも、
 ご先祖さまの姿を失ってはいない
 息の長~い生物たち。

 恐竜の時代から、
 もっともっと古い時代から、
 地球に存在する《生命》の歴史図鑑は、
 理系ノンフィクション好きな
 活字マニアさんにおすすめですよ。

 翼竜類の翼の比較、
 アンモナイト類の栄華の歴史、
 絶滅現象をテーマにした
 巻末のコラムなどは
 歴史好きな方々も楽しめます。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♪
 
 
 
コメント
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