「こんにちわッ、テディちゃでス!
つぎはァ~ひなまつりィ~♪」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!桃の節句だね!)
こんにちは、ネーさです。
ヴァレンタインが過ぎて、
イベントカレンダーは春色のひな祭りへ。
では、読書タイムも女性が主役の作品を♫という訳で、
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
―― ミス・パーフェクトが行く! ――
著者は横関大(よこぜき・だい)さん、
2021年12月に発行されました。
ドラマ化&映画化された《ルパンの娘》で人気の、
著者・横関さんが送り出す新たなエンタ作品は……
「ずのうゥ、ゆうしゅうゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:分析力無敵!)
「まさにィ、かんぺきィなのでス!」
ミス・パーフェクト。
と仇名されているのは、
厚生労働省に勤務する
真波莉子(まなみ・りこ)さん。
いわゆるキャリア官僚である莉子さん、
今日も激務をこなしてゆきます。
事務処理はもちろんのこと、
打ち合わせ、同僚への連絡、
会議の司会進行役などなど。
「あとすこしィ!」
「がるるるぐる~!」(←訳:もうすぐ終了~!)
長引いている会議も、
そろそろ終了する頃合い、とあって、
出席している有識者さんたち、
各省庁の担当者さんたちも
ちょっぴり油断していたのでしょうか。
ひとりの議員さんが、
時代錯誤!炎上必至!常識無視!な
トンデモ発言をブチかましてしまいました。
しかも、この会議は
リアルタイムでネット中継中ですから、
発言を都合よく編集するとか、
顔や音声を加工しちゃうとか、
出来ない、んですよね。
「あァ~…やッちゃッたのでスゥ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:大炎上だよ!)
予想通り、“不適切発言”は
各メディアのトップニュースとなって
日本中が大騒ぎになりました。
間髪入れず、上司から莉子さんへ
至急の命令が下されます。
「すきゃんだるゥ、かいけつゥ!」
「がるるる!」(←訳:よろしく!)
ここで、
イヤです!
とは言わないのが、莉子さんです。
わかりました。
この問題、私が解決いたします。
と、きっぱり名言。
「ええェ? でもォ?」
「ぐるるっる??」(←訳:どうやって??)
莉子さん、実は……切り札を隠し持っています。
それは、切り札であり、
また同時に、
莉子さんにとってハンディキャップともなり得る、
ある《秘密》。
「それはァ、つまりィ~」
「がるるる!」(←訳:諸刃の剣!)
切り札とは、ときに怖ろしいもの。
上手に使えば切り札となっても、
下手をすればハンディキャップに、
いえ、破滅をも招きかねないもの。
しかし、莉子さんは《秘密》に振り回されません。
《秘密》を確実に切り札へと変えて、
あらゆる問題に挑んでゆきます。
政治と。経済と。
労働環境の改善と。医療と。
と書くと、
なんだか難しそうなお話に聞こえますが、
著者・横関さんは莉子さんの奮戦を
楽しいエンタ作品に仕上げました♪
「きりふだァをォ、たかくゥ~かざしてッ!」
「ぐるる!」(←訳:闘おう!)
はたして、莉子さんの《秘密》とは?
冒頭近くで早々に明かされる《秘密》と、
そこから新たに始まる物語は
映像化してみたくなる快作ですよ。
ぜひ、一読してみてくださいね~♪