テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《秘密》を、逆手に! ~

2022-02-17 23:51:07 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 つぎはァ~ひなまつりィ~♪」

「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!桃の節句だね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ヴァレンタインが過ぎて、

 イベントカレンダーは春色のひな祭りへ。

 では、読書タイムも女性が主役の作品を♫という訳で、

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

   ―― ミス・パーフェクトが行く! ――

 

 

 著者は横関大(よこぜき・だい)さん、

 2021年12月に発行されました。

 ドラマ化&映画化された《ルパンの娘》で人気の、

 著者・横関さんが送り出す新たなエンタ作品は……

 

「ずのうゥ、ゆうしゅうゥ!」

「ぐるるがる!」(←訳:分析力無敵!)

「まさにィ、かんぺきィなのでス!」

 

 ミス・パーフェクト。

 

 と仇名されているのは、

 厚生労働省に勤務する

 真波莉子(まなみ・りこ)さん。

 

 いわゆるキャリア官僚である莉子さん、

 今日も激務をこなしてゆきます。

 事務処理はもちろんのこと、

 打ち合わせ、同僚への連絡、

 会議の司会進行役などなど。

 

「あとすこしィ!」

「がるるるぐる~!」(←訳:もうすぐ終了~!)

 

 長引いている会議も、

 そろそろ終了する頃合い、とあって、

 出席している有識者さんたち、

 各省庁の担当者さんたちも

 ちょっぴり油断していたのでしょうか。

 

 ひとりの議員さんが、

 時代錯誤!炎上必至!常識無視!な

 トンデモ発言をブチかましてしまいました。

 

 しかも、この会議は

 リアルタイムでネット中継中ですから、

 発言を都合よく編集するとか、

 顔や音声を加工しちゃうとか、

 出来ない、んですよね。

 

「あァ~…やッちゃッたのでスゥ~…」

「ぐるるがる!」(←訳:大炎上だよ!)

 

 予想通り、“不適切発言”は

 各メディアのトップニュースとなって

 日本中が大騒ぎになりました。

 

 間髪入れず、上司から莉子さんへ

 至急の命令が下されます。

 

「すきゃんだるゥ、かいけつゥ!」

「がるるる!」(←訳:よろしく!)

 

 ここで、

   イヤです!

 とは言わないのが、莉子さんです。

 

   わかりました。

   この問題、私が解決いたします。

 

 と、きっぱり名言。

 

「ええェ? でもォ?」

「ぐるるっる??」(←訳:どうやって??)

 

 莉子さん、実は……切り札を隠し持っています。

 それは、切り札であり、

 また同時に、

 莉子さんにとってハンディキャップともなり得る、

 ある《秘密》。

 

「それはァ、つまりィ~」

「がるるる!」(←訳:諸刃の剣!)

 

 切り札とは、ときに怖ろしいもの。

 

 上手に使えば切り札となっても、

 下手をすればハンディキャップに、

 いえ、破滅をも招きかねないもの。

 

 しかし、莉子さんは《秘密》に振り回されません。

 《秘密》を確実に切り札へと変えて、

 あらゆる問題に挑んでゆきます。

 

 政治と。経済と。

 労働環境の改善と。医療と。

 

 と書くと、

 なんだか難しそうなお話に聞こえますが、

 著者・横関さんは莉子さんの奮戦を

 楽しいエンタ作品に仕上げました♪

 

「きりふだァをォ、たかくゥ~かざしてッ!」

「ぐるる!」(←訳:闘おう!)

 

 はたして、莉子さんの《秘密》とは?

 

 冒頭近くで早々に明かされる《秘密》と、

 そこから新たに始まる物語は

 映像化してみたくなる快作ですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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