テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《宇宙》の人 ~

2022-02-28 23:45:49 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 かんぜんにィ~よそうがいィ??」

「がるる!ぐるるるがっるる!」(←訳:虎です!斜め上を行ったね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2月27日放送の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第8回での

 義経さんの印象があまりに斬新で強烈で、

 全部もってかれちゃいました……

 そこで、本日の読書タイムでは!

 義経さんの破天荒っぷりにも負けないこちらの

 長編作品を、さあ、どうぞ~♪

  

 

 

  ―― プロジェクト・ヘイル・メアリー (上) ――

 

 

 著者はアンディ・ウィアーさん、

 原著は2021年に、日本語版は2021年12月に発行されました。

 英語原題は『PROJECT HAIL MARY』、

 映画化もされた『火星の人』で一躍SF界の人気者となった

 ウィアーさんの最新作です。

 

「ぶたいはァ、でッかくゥ~!」

「ぐるがるぐるる!」(←訳:火星から宇宙へ!)

 

 そう、火星での極限サバイバル生活を描いた

 『火星の人』から、

 著者・ウィアーさんの筆は、

 より広大な宇宙へと進んでゆきます。

 

 語り手の“ぼく“の安眠を妨げるのは、

 イラっとくる質問――

 

 《2足す2は?》

 

「ふァ?」

「がるぐるるる?」(←訳:謎々なのかな?)

 

 2+2。

 “ぼく“は、もちろんその答えを知っています。

 

 でも、今はそんなことより

 放っておいてほしい。

 

 なぁんて思いながら、

 うとうとしたり、目覚めたりを繰り返すうち、

 気付くのです。

 

 “ぼく“は、誰だ? 

 何者なんだ?

 ここは、どこだ?

 どうしてこんなところにいる?

 

「わわッ、しッかりィしてェ!」

「ぐるるるがるるっ」(←訳:記憶喪失ですかっ)

 

 ここは、病室か?

 手が、足が、思うように動かない?

 さっきから機械の音声が

 名前を訊ねてくるけど、

 “ぼく“は……“ぼく“の名は?

 

 混乱しながら、

 “ぼく“は記憶を探ります。

 なぜ、ここに?

 どうして、ここに?

 

 ……実は、

 “ぼく“がここにいる原因を辿ってゆくと、

 JAXAに行き着いちゃうんです。

 

「じゃくさッ?」

「がるるぐるるるるがる?」(←訳:日本のJAXAのこと?)

 

 日本の太陽観測衛星アマテラス。

 その観測データをもとに

 JAXAは或る仮説を、いえ、

 事実を発表しました。

 

 太陽が、暗くなっている。

 

 本来の明るさより、0.01%暗くなっている。

 

 ふん、たった0.01%ぽっちで

 騒ぐことなんてないさ、

 とは言えません。

 

 9年後には1%以上が、

 20年後には5%以上……と減少が続くなら、

 遠からず、海と大地は氷河期のように冷え切り、

 生きものは寒さに倒れ、

 地球は新たな大量絶滅を経験することになる――

 

「うわああァんッ!」

「ぐるるるがるー!」(←訳:そんなのヤダー!)

 

 そうなることを、防ぐために。

 

 “ぼく“が、ここにこうしている理由は、

 地球の寒冷化を食い止めるためなのだ、と

 少しずつ記憶が蘇ってきます。

 

 太陽を救い、地球を救う。

 

 そんな途方もないことを、

 いったいどうやって?

 

「けんとうもォ、つかないィでスゥ!」

「がるるぐる!」(←訳:まさにSF!)

 

 誰も無し得ぬ、としか思えぬ難題に、

 “ぼく“は、

 どう立ち向かい、

 著者・ウィアーさんは

 どのような”宇宙”を描くのか。

 

 次回記事では、

 『プロジェクト・ヘイル・メアリー(下)』

 をご紹介いたしますよ。

 お楽しみに~♪

 

 

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