「こんにちわッ、テディちゃでス!
わほわゥ! ぞくぞくゥ~はッぴょうッ!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!面白そう~!)
こんにちは、ネーさです。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』新キャストの発表が
ニュースになっていますね♪
“俺たちの菅波〟こと坂口健太郎さんが
三谷幸喜さんの脚本にどうハマるのか、
期待を募らせつつ、さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!
―― 図説 ダイヤモンドの文化史 ――
著者はマーシャ・ポイントンさん、
原著は2017年に、
画像の日本語版は2022年1月に発行されました。
英語原題は『ROCKS,ICE AND DIRTY STONES: Diamond Histories』、
『伝説、通貨、象徴、犯罪まで』と日本語副題が付されています。
先日は、国立科学博物館で開催される
『特別展 宝石』の展覧会情報をお知らせしましたが、
書籍の世界でも追いかけてみましょう、
宝石たちの《王》たるダイヤモンドの歴史と文化を!
「そのォほんしつゥはァ~…」
「ぐるがる!」(←訳:ほぼ石炭!)
ダイヤモンドと石炭――
同じ原子で出来てはいても、
扱われ方は大いに違っていますよね。
特別な美しさ、輝き。
この御本では、
ダイヤモンドがその価値を獲得してゆく歴史、
ビジネスとしてのダイヤモンド、
ダイヤモンドの形状・模様・象徴など文化的側面、
女性たちにダイヤモンドを“売り込む“戦略、
ダイヤモンドをめぐる犯罪、
といった《人類と宝石》の歴史が綴られています。
「きれいィ~だけどォ?」
「がるるるぐるる……!」(←訳:そこには呪いが……!)
世界で最も有名なダイヤモンドのひとつとされるのが、
『ホープ・ダイヤモンド』。
サファイヤのような、
濃い青色をした珍しいダイヤモンドの履歴は
大河ドラマ並みに劇的です。
革命前夜、
フランス王家の所有であった112カラットのダイヤモンドは、
革命政府に差し置されられてのち、
テュイルリー宮殿の倉庫から略奪され、
行方不明に……。
時と経て、1839年、
ヘンリー・ホープ氏の所有品となって
世に現れましたが、
所有者が次々に事故死する不幸に見舞われ、
ついにはハリー・ウィンストン社から
スミソニアン博物館に寄贈、
現在は合衆国自然史博物館で展示されている――
「くわばらッくわばらッ!」
「ぐるるるるがるぅ!」(←訳:欲しくないですぅ!)
ダイヤモンドにまつわる伝説や
名石の由来を読むのは楽しいものですが、
原石を採石する過程、
掘り当てた原石を盗ませぬための手段、
搾取の実態などを知ってしまうのは
悲しいですね……
美しい、と表現するのを
躊躇するほどです。
「ひかりにはァ、やみィ!」
「がるるるぐるるぅ~…」(←訳:つきものだよねぇ~…)
古代、中世、そして現代と、
人間を魅了し続ける石・ダイヤモンド。
豊富な図版とともに語られる
ダイヤモンドの歴史は、
科博の『特別展 宝石』へ
お出掛け予定の方々に、
歴史好きな活字マニアさんにも
おすすめです。
なぜ、この小さな石が?と問いかけつつ、
ぜひ、一読してみてくださいね~♫