テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 追跡、請け負います。 ~

2022-02-24 22:40:23 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 のォーうおォー!」

「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!NO WAR!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2021年の大河ドラマ『青天を衝け』作品中で

 主人公・渋沢栄一さんが強く訴えた《NO WAR!》。

 今日こそ栄一さんと同じくNO WAR!と繰り返しながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

        ―― 魔の山 ――

 

 

 著者はジェフリー・ディーヴァーさん、

 原著は2020年に、

 画像の日本語版は2021年9月に発行されました。

 英語原題は『THE GOODBYE MAN』、

 懸賞金ハンター《コルター・ショウ》シリーズの

 第2作です。

 

「つかまえェまスゥ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:保護もします!)

 

 シリーズ第1作『ネヴァー・ゲーム』で登場した

 コルター・ショウさんの職業は、

 懸賞金ハンター。

 

 この、懸賞金、というモノがなかなか複雑です。

 

 いわゆる“賞金首”――

 逃亡中の犯罪者に懸けられた賞金、

 のこともあれば、

 失踪したひと・行方不明になったひとを

 見つけ出したら支払われるお金も、

 やはり懸賞金と呼ばれるんですね。

 

「こんかいのォ、おしごとはァ?」

「がるぐる~!」(←訳:ひと探し~!)

 

 現在、ショウさんが探しているのは、

 教会を襲撃して逃走している

 ふたりの青年です。

 

 調査を進めたショウさんは二人を発見し、

 所在地を警察に報告して、

 これでお仕事は完了!というところで……

 

 事態は、思いもしなかった方向に?

 

「ううむむゥ! そうていがいィでス!」

「ぐるるるるる!」(←訳:信じられない!)

 

 結果から言えば、

 ショウさんは青年たちの身柄の確保に

 ”失敗”した形になりました。

 

 なぜ、失敗したのか。

 思いもしなかった事態は、なぜ、起きたのか。

 

 原因を探るうち、

 ショウさんが辿り着いたのは、

 或るカルトグループの存在でした。

 なぜ、の答えはそこにある――

 

 かくして、

 人里から離れたカルトグループの本拠地に、

 ショウさんは潜入を試みることに。

 

「それはァ、きけんでスゥ!」

「がるるぐるる!」(←訳:一般人なのに!)

 

 ええ、そうなんです。

 ショウさんは、警察官でも保安官でもなく、

 一般市民。

 

 公的機関の支援、なし。

 外出や電話も禁止、

 24時間監視され、

 外部と連絡も出来ず。

 武器も持てず。

 

 有利な点など一つもない、

 そんな状況下で、

 ショウさんはどうやって

 カルトグループの実態を突き止められるのか――

 

「はらはらァしまスゥ!」

「ぐるるがるるる!」(←訳:怖くてドキドキ!)

 

 《リンカーン・ライム》シリーズと異なり、

 ひたすらアクティブに、

 山も森も踏み越えてゆく賞金ハンター、ショウさん。

 

 彼の行動の根底にあるのは、

 《NO WAR!》とも通ずる、

 悪を許さない、

 看過しない、という決意でしょうか。

 

 映像化の企画も進んでいるという

 重厚な作品は、

 ミステリ好きな方々に、

 アクションものやクライムノヴェル好きな

 活字マニアさんにもおすすめですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~!

 

 

コメント
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