テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 似ている!だけでなく? ~

2022-02-15 22:35:20 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふわわァ~、やッちまッたのでスゥ!」

「がるる!ぐるる=??」(←訳:虎です!マジで~??)

 

 こんにちは、ネーさです。

 手袋が……お気に入りの手袋が…………

 片っポだけ、見当たりません……

 なくしちゃったのかな?

 いや、どこかから出てくるかも?と自分を励ましつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

   ―― 世界一まぎらわしい動物図鑑 ――

 

 

 監修は今泉忠明(いまいずみ・ただあき)さん、

 2021年11月に発行されました。

 『そっくりなのにぜんぜんちがう』

 と副題が付されています。

 

 前回記事で御紹介したのは、

 えっ?まさか日本に?雪男?イエティ?

 という驚きを軸とする山岳サスペンス作品でした。

 

 対して今回は、

 楽しい動物ノンフィクション作品です。

 

「こまッてるんでスゥ!」

「ぐっるるがるる!」(←訳:そっくりだから!)

 

 まぎらわしい――つまり、

 似ているということですね。

 

 この御本で取り上げられているのは、

 『いっつも間違われて困っちゃう!』

 『ヘンな名前付けられて迷惑よ!』

 『真似しないで!あたしが本家ですぅ!』

 『似てるようで似てないもん!』

 といった悩みを抱える動物たちです。

 

 たとえば……

 ハムスターくんと、モルモットくん。

 『PUI PUI モルカー』で人気者になったモルモットくん、

 ネズミ目テンジクネズミ科で、後ろ足の指の数は3本、

 尻尾がありません。

 でも、ネズミ目キヌゲネズミ科のハムスターくんは、

 モルモットくんよりサイズが小さく、

 後ろ足の指の数が5本で、尻尾がある、んです。

 

 ムササビくんとモモンガくんも、

 似ているようで、けっこう違うわ。

 モモンガくんは標高高めの針葉樹の森、

 ムササビくんは標高低めの広葉樹の森が生息。

 

「らッことォ、かわうそッ!」

「がるるるるるるぐるる!」(←訳:ツキノワグマとヒグマ!)

 

 カモシカはウシ科で、

 シカはシカ科。

 

 タヌキの尾は無地で、

 アライグマの尾はシマシマ模様。

 

 ハリネズミの超そっくり!なのは、

 マダガスカル島に住むハリテンレックくん。

 

 似ているようで似ていない動物たちの

 写真や図版を眺め、解説を読んでいて

 私ネーさが最も驚いたのは、本文58~61ページの比較図――

 

   イタチとテンとオコジョとイイズナ

 

 って……え? ええ? えええ?

 イイズナって、

 飯綱とか飯縄とも書くイヅナさまのこと? 

 信州には飯縄権現さまってあるわよね?

 管狐(くだぎつね)とも呼ばれたりするイヅナさま?

 えええ~っ!

 イイズナ……つまりイヅナって、実在するのぉ?!?

 

「するみたいィでスねッ!」

「ぐる!」(←訳:だね!)

 

 知らなかったわ……てっきり空想の動物だとばかり……

 はぁ……無知を晒すようですが、

 本当にびっくりしましたよ。

 いるんだ、イヅナ……いえ、イイズナ……。

 

「いたちもォ、てんもォ、おこじょもォ、いいずなもォ」

「が~るるぐるるる!」(←訳:み~んなイタチ科!)

 

 地球に暮らす、およそ4800種の動物(哺乳類)。

 その中の、そっくりさんたち。

 

 児童書ではありますが、

 驚いたり、笑ってしまったり、

 “発見“に感心させられる動物図鑑です。

 動物好きな活字マニアさんに、

 雑学マニアさんにもおすすめですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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