「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふわわァ~、やッちまッたのでスゥ!」
「がるる!ぐるる=??」(←訳:虎です!マジで~??)
こんにちは、ネーさです。
手袋が……お気に入りの手袋が…………
片っポだけ、見当たりません……
なくしちゃったのかな?
いや、どこかから出てくるかも?と自分を励ましつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 世界一まぎらわしい動物図鑑 ――
監修は今泉忠明(いまいずみ・ただあき)さん、
2021年11月に発行されました。
『そっくりなのにぜんぜんちがう』
と副題が付されています。
前回記事で御紹介したのは、
えっ?まさか日本に?雪男?イエティ?
という驚きを軸とする山岳サスペンス作品でした。
対して今回は、
楽しい動物ノンフィクション作品です。
「こまッてるんでスゥ!」
「ぐっるるがるる!」(←訳:そっくりだから!)
まぎらわしい――つまり、
似ているということですね。
この御本で取り上げられているのは、
『いっつも間違われて困っちゃう!』
『ヘンな名前付けられて迷惑よ!』
『真似しないで!あたしが本家ですぅ!』
『似てるようで似てないもん!』
といった悩みを抱える動物たちです。
たとえば……
ハムスターくんと、モルモットくん。
『PUI PUI モルカー』で人気者になったモルモットくん、
ネズミ目テンジクネズミ科で、後ろ足の指の数は3本、
尻尾がありません。
でも、ネズミ目キヌゲネズミ科のハムスターくんは、
モルモットくんよりサイズが小さく、
後ろ足の指の数が5本で、尻尾がある、んです。
ムササビくんとモモンガくんも、
似ているようで、けっこう違うわ。
モモンガくんは標高高めの針葉樹の森、
ムササビくんは標高低めの広葉樹の森が生息。
「らッことォ、かわうそッ!」
「がるるるるるるぐるる!」(←訳:ツキノワグマとヒグマ!)
カモシカはウシ科で、
シカはシカ科。
タヌキの尾は無地で、
アライグマの尾はシマシマ模様。
ハリネズミの超そっくり!なのは、
マダガスカル島に住むハリテンレックくん。
似ているようで似ていない動物たちの
写真や図版を眺め、解説を読んでいて
私ネーさが最も驚いたのは、本文58~61ページの比較図――
イタチとテンとオコジョとイイズナ
って……え? ええ? えええ?
イイズナって、
飯綱とか飯縄とも書くイヅナさまのこと?
信州には飯縄権現さまってあるわよね?
管狐(くだぎつね)とも呼ばれたりするイヅナさま?
えええ~っ!
イイズナ……つまりイヅナって、実在するのぉ?!?
「するみたいィでスねッ!」
「ぐる!」(←訳:だね!)
知らなかったわ……てっきり空想の動物だとばかり……
はぁ……無知を晒すようですが、
本当にびっくりしましたよ。
いるんだ、イヅナ……いえ、イイズナ……。
「いたちもォ、てんもォ、おこじょもォ、いいずなもォ」
「が~るるぐるるる!」(←訳:み~んなイタチ科!)
地球に暮らす、およそ4800種の動物(哺乳類)。
その中の、そっくりさんたち。
児童書ではありますが、
驚いたり、笑ってしまったり、
“発見“に感心させられる動物図鑑です。
動物好きな活字マニアさんに、
雑学マニアさんにもおすすめですよ。
ぜひ、一読してみてくださいね~♪