テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 光跡は いまも ~

2022-02-22 23:47:45 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 まさにィ、おうごんじだいィ~!」

「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!皆がキラキラ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 現在、スティーヴン・スピルバーグ監督によるリメイク版

 『ウエスト・サイド・ストーリー』が公開中ですね。

 そこで、本日の読書タイムは”本家”である1961年版の映画

 『ウエストサイド物語』を語るこちらの御本を、

 さあ、どうぞ~♪

  

 

 

    ―― わたしのウエストサイド物語 ――

 

 

 著者はジョージ・チャキリスさん、

 原著は2021年に、

 画像の日本語版は2021年12月に発行されました。

 

 英語原題は『MY WEST SIDE STORY: A Memoir』、

 ロバート・ワイズさん&ジェローム・ロビンスさん監督による

 『ウエストサイド物語(1961)』で

 ベルナルドを演じてアカデミー助演男優賞を獲得した

 ジョージ・チャキリスさんの自伝作品です。

 

「ぱちぱちぱちィ~!」

「ぐるがる~!」(←訳:千両役者~!)

 

 ミュージカル映画の金字塔『ウエストサイド物語』。

 

 有名な上にも有名な、

 今もブロードウェイで舞台版が上演されている

 ミュージカル映画映画ですが、

 御本の『プロローグ』でチャキリスさんは

 こう著しています。

 

   映画『ウエストサイド物語』がどのようにして生まれ、

   企画がどのように展開し、

   一時期、制作が放棄される危機も

   あったことなどを記した本がないか、

   ネット上を探し回りました。

   しかし、そのような本は

   見つかりませんでした。

 

「ええッ? そうなのォ?」

「がるぐるる?」(←訳:名作なのに?)

 

 『スターウォーズ』『2001年宇宙の旅』

 『ブレードランナー』といった作品には、

 舞台裏を綴ったもの、ファン諸氏による研究論が

 刊行されていますけれど、

 『ウエストサイド物語』の

 制作背景を描いた書籍はない……

 

 おそらく、この事実がチャキリスさんの

 背中を押したのでしょう。

 

 舞台の、映画の、

 『ウエストサイド物語』が創られてゆく過程を

 自身の生涯と絡めて、

 チャキリスさんは回想してゆきます。

 

 わたしが生まれたのは、1932年。

 3歳までオハイオ州ノーウッドで育ち、

 それからアリゾナへ、フロリダへ、またアリゾナへ、

 と住まいが変わった少年時代、

 大好きだったのは、踊ること!

 

「あはァ! やぱりィ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:ダンスダンス!)

 

 そうして、映画の世界で生きることを

 夢見るようになった19歳のチャキリスさん、

 働きながらダンスの教室に通います。

 

「きついィ~けどォ!」

「がるるる!」(←訳:頑張るぞ!)

 

 少しずつ、しかし確実に

 映画の世界へ歩を進めてゆく様子は、

 第二章と第三章に詳述されていて、

 これがまた、なんというキラキラしさ!

 

 ベティ・グレイブルさん! 

 マリリン・モンローさん!

 オードリー・ヘップバーンさんに

 フレッド・アステアさん!

 マレーネ・ディートリッヒさん!

 黄金時代のハリウッドの、

 なんという目映さ!

 

 端役から始まって、

 徐々に認められるようになり、

 映画会社と契約を交わして、

 将来はバラ色……に見えました、が。

 

 チャキリスさんは気付いてしまうのです。

 

 ミュージカル映画の制作と興行に、

 かげりが見えてきている事実に。

 

「むむむゥ~…!」

「ぐるるぅ!」(←訳:そんなぁ!)

 

 会社との契約が切れたのを機に、

 チャキリスさんは決意しました。

 西海岸を発って

 東海岸へ行こう。

 ニューヨークで、新たな挑戦を!

 

 それは、1958年の夏。

 チャキリスさんは、

 ”ニューヨークで最もホットなミュージカル”

 『ウエストサイド物語』に圧倒されます。

 

 そして、

 『ウエストサイド物語』ロンドン公演のために

 オーディションが行われると聞いて……

 

「やるしかァないィでス!」

「がぅるるるぐる!」(←訳:チャンスを掴め!)

 

 この先のチャキリスさんの大躍進ぶりは、

 どうか皆さま、

 ご自分の目で、読んで、知ってくださいね。

 

 また、ミュージカル好きな方々、

 映画好きさんは必読!なこの御本には

 貴重な写真も多数掲載されています。

 特に、

 『紳士は金髪がお好き』のワンシーン(40ページ)、

 ジェローム・ロビンスさんが

 振付を監修する場面の写真(116ページ)に注目しながら、

 ぜひ、一読を~♪

 

 

 

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