テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 大いなる カン違い ~

2022-02-23 23:24:11 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 たぶんッ、かんちがいィ~♪」

「がるる!ぐるるるるがる♫」(←訳:虎です!聞き間違いかも♫)

 

 こんにちは、ネーさです。

 カン違いに聞き間違い、

 見間違いに、記憶間違いも?

 はい、本日の読書タイムは、

 思わずぷふふっと笑ってしまう

 ↓こちらの楽し~い一冊を、さあ、どうぞ~!

  

 

 

    ―― 100万回死んだねこ ――

 

 

 編著者は福井県立図書館の皆さん、

 2021年10月に発行されました。

 『覚え違いタイトル集』と副題が付されています。

 

「ちッがァ~うゥッのでスゥ!」

「ぐるがぅるるるぅ!」(←訳:それじゃないよぉ!)

 

 あのぅ、

 本を探してるんですけど――

 

 と利用者さんからの相談を受け付けるのは、

 全世界の図書館員さんたちの

 使命であり宿命でもあります。

 

 そして、どんな相談であれ、

 書名、著者名、出版社名、刊行年など、

 諸々のデータが明らかならば、

 広大な書物の海から目的の一冊を探し出すことも

 難しくはありません。

 ……ありませんが、しかし……?

  

「ちょしゃはァ、かふかさんッ!」

「がるるぐるるる!」(←訳:題名はヘンタイ!)

 

 あ、カフカさんの『変身』ですね。

 

「したまちのォ~…」

「ぐるっる!」(←訳:ロボット!)

 

 それは、下町ロケット、でしょ。

 

「そうせきィせんせいィのォ~」

「がるぅる!」(←訳:僕ちゃん!)

 

 夏目漱石さんの『坊ちゃん』、ですか。

 

 なんて具合に、

 クイズなの?と首を傾げたくなる難問奇問も

 図書館員さんたちは解かねばなりません。

 

 『ハーメルンの音楽隊』?

 それは『ハーメルンの笛吹き男』と

 『ブレーメンの音楽隊』が

 ごっちゃになったカン違い。

 

 村上春樹さんの『そば屋再襲撃』は、

 そばでなくてパン、『パン屋再襲撃』ですよ。

 

「うふふふッ♪」

「ぐるる~♫」

 

 空耳アワー的なカン違いは、

 なぜかウキウキ、ココロがはずみます。

 想えば、ええ、高校時代の私ネーさも

 友人と言葉遊びをしたものでした……

 『昔取った杵柄』→『毟り取った衣笠』とか、

 『虐げられた人々』→『シイタケ食べた人々』とか、

 『蓼食う虫も好き好き』→『縦カール無視はスキ焼』とか。

 

「…………」

「…………」

 

 あの名作も、

 あの人気作も、

 カン違いの罠にかかると、

 まるで《別人》に?

 

 福井県立図書館のプロフェッショナルさんたちを

 悩ませ、戸惑わせた《覚え違い》タイトル傑作選は、

 ホッと一息つきたいリラックスタイムの読書に

 おすすめですよ。

 本好きな方々は、ぜひ、

 手に取ってみてくださいね~♪

 

 

コメント
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