「こんにちわッ、テディちゃでス!
ただいまァこうかいィちゅうゥ~!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!各国で賛否両論?)
こんにちは、ネーさです。
現在、映画『ナポレオン』が公開されていますね。
私ネーさ、監督のリドリー・スコットさんの大ファンですので、
本日の読書タイムは、↓こちらの御本にしてみましたよ~♪
―― ナポレオン ――
編者は新人物往来社の皆さん、2011年8月に発行されました。
『NAPOLÉON : LA VIÉ LÉGENDAIRE D'UN HÉROS』と仏語題名が、
『ヨーロッパを制覇した皇帝とボナパルト家の人々』
と日本語副題が付されています。
御本の表紙になっているのは、
ジャック=ルイ・ダヴィッドさん作
『サン・ベルナール峠を越えるナポレオン』(1801年)。
「かッこいいィ~けどォ?」
「ぐるがるるる!」(←訳:格好よすぎる!)
ナポレオン・ボナパルトさん(1769~1821)。
イタリア語風に読むなら、ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ。
なぜイタリア語かというと、
ボナパルト家のルーツはイタリアのトスカーナ州にあり、
ナポレオンさんが生まれた当時は
コルシカ島に暮らしていたのでした。
つまり、ボナパルト家での日常会話は
フランス語ではなくイタリア語だったのですが、
教育を受けるため本国フランスへ送られたナポレオンさんは、
フランス語を習得してゆく傍ら、
野心を膨らませてゆきます。
「しゅッせしようゥ~!」
「がるるぐるる!」(←訳:まずは軍隊で!)
本文は、
第一部『ナポレオン51年の生涯』
第二部『ナポレオン戦記』
第三部『ボナパルト一族とナポレオンをめぐる人々』
と、3部から構成されていて、
貴族とは名ばかりの“田舎の子“が
革命の中で立身出世を遂げてゆく第一部と、
遠地での凄惨な戦争が連続する第二部は
……なんというか、あんまり幸せそうじゃありませんね。
打倒王政! 革命万歳!
エジプトやイタリアへ遠征して、
クーデターで革命政府を倒して政権掌握!
国民投票の結果、戴冠して《皇帝》を名乗り、
しかし、栄華の日々は儚く……。
「ぎおんしょうじゃのォ、かねのこえェ~…」
「ぐるるるるがるぐる……」(←訳:諸行無常の響きあり……)
栄光と墜落、流罪となって絶海の孤島へ――
ナポレオンさんの壮絶な人生に対し、
彼の親族は一風変わった“運命“を課せられました。
ボナパルトが権力者であるために、
兄のジョゼフさん、弟のリュシアンさんとルイさん、ジェロームさん、
妹のポーリーヌさん、カロリーヌさん、エリザさんは、
行きたくもない国の王様にされたり、
政略結婚をさせられたり。
そして、ナポレオンさんの敗戦や失脚に合わせて、
彼らの“運命“も浮いたり、沈んだり。
「のぶながァさんッ、でスねッ!」
「がるるるる!」(←訳:太閤さんも!)
信長さんが没した後の、織田家の人々。
秀吉さんが倒れた後の、豊臣家の人々。
同じように、
ナポレオンさんの一族の身にも、
降りかかるのは、平坦ではない”運命“。
もし、リドリー・スコットさんが、
ナポレオン後の世界を描くとしたら、
主人公はいったい誰なのだろうか……
リドリーさんを魅了するのは
どんな形の“運命“なのだろうか……
などと空想しつつ、
皆さま、ぜひ、一読を♪