「こんにちわッ、テディちゃでス!
うわわァ~んッ! なかされたでスゥ~!」
「がるる!ぐるるるがるぐるるる!」(←訳:虎です!ハンカチいやタオルを!)
こんにちは、ネーさです。
今日12月7日の朝ドラ『ブギウギ』には泣かされてしまいました。
俳優・趣里さんの底ヂカラ、
羽鳥(草彅剛)先生の音楽が放つ輝きに、ただただ涙……
冷めぬ余韻に嘆息しながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 青の花 器の森 2 ――
著者は小玉ユキ(こだま・ゆき)さん、
2019年3月に発行されました。
前々回記事でご紹介しました『青の花 器の森』全10巻のうちの、
第2巻です。
「だいさんかんはァ、こちらァ~でス!」
「ぐるるがるるる~る」(←訳:ろくろ回してま~す)
―― 青の花 器の森 3 ――
ええ、2冊のコミックの表紙を御覧くだされば、
物語の背景が少し見えてくるでしょうか。
長崎県の、波佐見(はさみ)。
そこは、波佐見焼(はさみやき)で知られる
“陶磁器の町”です。
町には陶磁器を生産するいくつもの工房や窯(かま)があり、
その一つで働いているのが、
馬場青子(ばば・あおこ)さん。
と、そこへ――
「あらわれェ~ましたでス!」
「ぐるるるるる!」(←訳:異邦人さんが!)
真鍋龍生(まなべ・たつき)さんは、
東京の美大で工業デザインを学んだ後、
海外で作陶活動をしていましたが、
磁器を学び直したくて波佐見にやってきた、という青年です。
そして、青子さんと龍生くんが
第1巻の第1話からドカーンと対決!
「しろがァ~いちばんッ! もようはァいりませんでスゥ!」
「がる!ぐるるるぅっ!」(←訳:要る!要りますぅっ!)
形が美しい白地のお皿に、
絵模様は必要ない。
お花だろうと抽象模様だろうと伝統柄だろうと、
形に美が宿っているのだから、
模様などジャマでしかない。
こんな風に言われたら、
工房では絵付を担当している青子さんが
黙っていられるはずもなく、
2人の間の空気は、険悪……でしたが?
「あッさりィ~ゆきどけェ?」
「ぐっるがるるるる~!」(←訳:だって仕方ないよ~!)
龍生さんが作る器は、
青子さんが理想とするカーブをしていて、
持てばしっくり手に馴染むもの。
眺めているうち、
自分が“描くべき”絵柄が、自然と浮かんでくるような。
絵柄なしがいい。
いや絵模様は要る。
相変わらず議論を続けながらも、
社内コンペに参加することになった二人は、
お皿の共同制作を開始します。
「がんばれェ~!」
「がるるぐっるる!」(←訳:良いの作ってね!)
考え方に違いはあっても、
陶磁器(やきもの)という共通言語が
青子さんと龍生さんの会話を、心を、次第に繋げてゆきます。
お皿の出来上がり具合は、はたして……?
私ネーさ的に、いま《実写ドラマ化してほしいマンガ》第1位の、
青子さんと龍生さんの物語は、
あんまり少女漫画は読んだことないなぁ、
という活字マニアさんにもおすすめですよ。
電子書籍版もありますので、
お好みの方法で、ぜひ、トライしてみてくださいね~♪