テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 続・白地に咲く花 ~

2023-12-07 22:08:10 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 うわわァ~んッ! なかされたでスゥ~!」

「がるる!ぐるるるがるぐるるる!」(←訳:虎です!ハンカチいやタオルを!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日12月7日の朝ドラ『ブギウギ』には泣かされてしまいました。

 俳優・趣里さんの底ヂカラ、

 羽鳥(草彅剛)先生の音楽が放つ輝きに、ただただ涙……

 冷めぬ余韻に嘆息しながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― 青の花 器の森 2 ――

 

 

 著者は小玉ユキ(こだま・ゆき)さん、

 2019年3月に発行されました。

 前々回記事でご紹介しました『青の花 器の森』全10巻のうちの、

 第2巻です。

 

「だいさんかんはァ、こちらァ~でス!」

「ぐるるがるるる~る」(←訳:ろくろ回してま~す)

  

 

 

            ―― 青の花 器の森 3 ――

 

 

 ええ、2冊のコミックの表紙を御覧くだされば、

 物語の背景が少し見えてくるでしょうか。

 

 長崎県の、波佐見(はさみ)。

 そこは、波佐見焼(はさみやき)で知られる

 “陶磁器の町”です。

 

 町には陶磁器を生産するいくつもの工房や窯(かま)があり、

 その一つで働いているのが、

 馬場青子(ばば・あおこ)さん。

 

 と、そこへ――

 

「あらわれェ~ましたでス!」

「ぐるるるるる!」(←訳:異邦人さんが!)

 

 真鍋龍生(まなべ・たつき)さんは、

 東京の美大で工業デザインを学んだ後、

 海外で作陶活動をしていましたが、

 磁器を学び直したくて波佐見にやってきた、という青年です。

 

 そして、青子さんと龍生くんが

 第1巻の第1話からドカーンと対決!

 

「しろがァ~いちばんッ! もようはァいりませんでスゥ!」

「がる!ぐるるるぅっ!」(←訳:要る!要りますぅっ!)

 

 形が美しい白地のお皿に、

 絵模様は必要ない。

 お花だろうと抽象模様だろうと伝統柄だろうと、

 形に美が宿っているのだから、

 模様などジャマでしかない。

 

 こんな風に言われたら、

 工房では絵付を担当している青子さんが

 黙っていられるはずもなく、

 2人の間の空気は、険悪……でしたが?

 

「あッさりィ~ゆきどけェ?」

「ぐっるがるるるる~!」(←訳:だって仕方ないよ~!)

 

 龍生さんが作る器は、

 青子さんが理想とするカーブをしていて、

 持てばしっくり手に馴染むもの。

 眺めているうち、

 自分が“描くべき”絵柄が、自然と浮かんでくるような。

 

 絵柄なしがいい。

 いや絵模様は要る。

 相変わらず議論を続けながらも、

 社内コンペに参加することになった二人は、

 お皿の共同制作を開始します。

 

「がんばれェ~!」

「がるるぐっるる!」(←訳:良いの作ってね!)

 

 考え方に違いはあっても、

 陶磁器(やきもの)という共通言語が

 青子さんと龍生さんの会話を、心を、次第に繋げてゆきます。

 

 お皿の出来上がり具合は、はたして……?

  

 私ネーさ的に、いま《実写ドラマ化してほしいマンガ》第1位の、

 青子さんと龍生さんの物語は、

 あんまり少女漫画は読んだことないなぁ、

 という活字マニアさんにもおすすめですよ。

 電子書籍版もありますので、

 お好みの方法で、ぜひ、トライしてみてくださいね~♪

 

コメント
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