「こんにちわッ、テディちゃでス!
はふふゥ、こごえるゥ~ッ!」
「がるる!ぐるがっるぅる!」(←訳:虎です!耳が凍っちゃう!)
こんにちは、ネーさです。
気温が低く、気圧は下降気味……
気持ちも沈んでゆきそうな日の読書タイムは、
ぷふふっ♫と笑ってしまう作品に登場していただきましょう。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
―― ギュスターヴくんとまぼろしのどうぶつ ――
著者はヒグチユウコさん、2024年10月に発行されました。
『せかいいちのねこ』『ラブレター』他の絵本作品や画集、
『映画とポスターのお話』など映画関連書籍と広告、
グッチとのコラボデザインなど、
ジャンルを超えて大活躍大人気のヒグチさんが、
この御本で挑むのは――
「あどべんちゃァ、なのでスゥ!」
「ぐる!がる!」(←訳:探検!冒険!)
深い森のいずこかに棲むという、
《まぼろしのどうぶつ》を探索する冒険。
その冒険旅行に出立しようとしているのは、
キミたちも充分に謎の動物じゃない?
と四方八方からツッコミが聞こえてきそうな、
稀少生物『ギュスターヴ(Gustave)』くん。
頭部はネコ、
腕はヘビ、
足はタコ。
ニャンコそっくりの可愛いルックスをしているので、
大抵の愛猫家さんはコロリとやられてしまいますが、
”猫に似ている事を利用して悪事を働く”とも謂われる、
摩訶不思議なる生きものです。
現在、個体数が発見&確認されている『ギュスターヴ』くんは、
たったの10体……!
自分たち自身がたいへん稀少なアニマルであることを顧みず、
足取り軽く、いえ、タコ足取りも軽く、
一行は森を目指しました。
「やッほォ~♫」
「がっるる~!」(←訳:やっほほ~!)
森のキノコさんたち、お花さんたちから
目撃譚を引き出し、
案内されて、進んでゆくと……
いた!
いましたよ!
あれが、
世を騒がせる《まぼろしのどうぶつ》――
フィッケルぺルネンクス!
「ふぃッぺくゥ~?」
「ぐぅるるる???」(←訳:フィクププ??)
人間界には知られず、
ひっそりと、
でも、のびのび、のほほんと
森の生活を謳歌している
フィッケルぺルネンクス。
ギュスターヴくんたちと
フィッケルぺルネンクスたちが出逢ったら、
いったい何事が……?
「ちゅッ、ちゅういほうゥ~!」
「がるぐるるる~!」(←訳:いや警戒警報~!)
森のいきものたち、
ギュスターヴくんたち、
そしてフィッケルぺルネンクスたち。
まぼろしのイノチを
確かな画力で此の世に現出せしめる
画家・ヒグチさんの絵本は、
年齢を問わず、
全活字マニアさんにおすすめですよ。
ぜひ、ギュスターヴくんたちと一緒に
冒険の旅へ出掛けてみてくださいね~♪