「こんにちわッ、テディちゃでス!
♪るるゥ~♪きょうはァなんのひィ~♪」
「がるる!ぐるるるがるるるぐるる!」(虎です!小正月で左義長で鯛焼き!)
こんにちは、ネーさです。
今日1月15日は『警視庁創設の日』で『Wikipediaの日』で
『手洗いの日』でもあるそうですよ。
風邪やインフルエンザ予防のため、手洗いをしっかり済ませたら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― アパートの鍵貸します ――
著者はビリー・ワイルダーさん、I・A・L・ダイアモンドさん、
原著は1960年に、画像の日本語版は2024年12月に発行されました。
英語原題は『The Apartment』、
米映画『アパートの鍵貸します』(1960)の脚本が
日本語に完訳されて登場です!
「もふふゥ! これはァまたァ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:レアなのです!)
映画、ことにコメディ作品が好きな方々は
ご存知ないはずはありませんよね、
ビリー・ワイルダーさんの令名を。
『サンセット大通り』『第十七捕虜収容所』
『麗しのサブリナ』『七年目の浮気』
『翼よ!あれがパリの灯だ』『昼下がりの情事』
『情婦』『お熱いのがお好き』……
いやもう、ここには書き切れないほど
数多の傑作を撮り上げているワイルダーさん、
最高の監督さんであると同時に、
最高の脚本家さんでもあって、
監督した作品のすべてに
脚本段階から係わっています。
「もッちろんッ、このさくひんもォ~」
「がるるるーるるるぐる!」(←訳:ワイルダーさんの脚本!)
主人公は、
保険会社コンソリデーデッド・ライフの社員さんで、
普通保険部保険料計算課に勤務している
C・C・バクスターさん。
バクスターさん、
同じくコンソリデーデッド・ライフ保険会社で
エレベーター係をしている
フラン・キューブリックさんに恋をしています。
これだけなら、行け、バクスターさん!告るんだ!
と大いにハッパをかけたいところですが……ああ。
フランさんには、”恋人”がいます。
J・D・シェルドレイクさんという、
バクスターさんの上司が。
「ううむゥ、なやましィでスゥ~…」
「ぐるるるがるるるーるる!」(←訳:どうするバクスターさん!)
第33回アカデミー賞において、
作品賞、監督賞、脚本賞、美術賞(白黒)、編集賞、と
5つの重要な賞に輝き、
ゴールデングローブ賞(作品賞・主演男優賞・主演女優賞)
も獲得した『The Apartment』の緻密な筋立てを、
ワイルダーさんとダイアモンドさんは
どう構築していったのか。
この御本では、
本文ページの上段にシナリオを、
ページ下部には脚注が配置されています。
脚注の内容が途方もなく豪華で、
【ワイルダーは語る】
【フレッド・マクマレイは語る】
【ジャック・レモンは語る】
【キム・ノヴァクは語る】
【荻昌弘は語る】
【淀川長治は語る】
【ロケ地】
【スタッフ名鑑】
【考察】
といった解説やトリビアがぎっしり!
特に、244ページ下段の脚注【ワイルダーは語る】は、
『アパートの鍵貸します』ファンの方々には
絶対の絶対に読んでいただきたい”大発見”かも?
「しィ~ッ! ねたばれェきんしィでス!」
「がるぐるる!」(←訳:秘密ヒミツ!)
えへん、さらにですね、
三谷幸喜さんが《ワイルダー映画》の魅力を語る
インタビューに、
訳者・町田暁雄さんによるあとがき、
『ビリー・ワイルダー監督作品一覧』も収録されています。
シナリオ、脚注、インタビュー、資料……
どのパートもすばらしく濃密で、
エンターテインメントの神髄を凝縮したような一冊は、
映画好きな活字マニアさんはもちろん、
映画&映像を勉強中の学生さんにも
激おすすめですよ。
書店さんの映画本コーナーで、
ぜひ、探してみてくださいね♪
(ちなみに、私ネーさ最愛のワイルダーさんの作品は、
『お熱いのがお好き』です。何度観ても爆笑~!!)