「こんにちわッ、テディちゃでス!
くんくんッ、くんッ! うゥ~むむむゥ!」
「がるる!ぐるるがるる……?」(←訳:虎です!これはもしや……?)
こんにちは、ネーさです。
昨日のお昼過ぎのこと、戸外に出たら、なんだか眼と喉が……
え? 花粉? もしかして花粉が飛んでるの??
新春とともに花粉も来ちゃったのか~とガックリしつつも、
さあ、気を取り直して読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― ニッポン茶室ジャーニー ――
著者は藤森照信(ふじもり・てるのぶ)さん+はな さん、
2024年9月に発行されました。
前回記事では、文学をキーワードに鎌倉をめぐる
『鎌倉遊覧』をご紹介しましたが、
こちらの御本のキーワード、いえ、パワーワードは、
《茶室》!
「どこでもォ、ゆきまスゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:茶室があるなら!)
いろんな茶室に会いたくて、
あちらへ、こちらへと楽しそうに旅をするのは、
建築家・建築史家・東京大学名誉教授にして
江戸東京博物館館長、とさまざまな肩書を持つ
藤森照信さんと、
モデル・ラジオDJ・パンダ大使(!)と
いくつもの顔をお持ちの、はな さん。
御本冒頭に配された
藤森さん著『《文化の下克上》としての茶室―序に代えて―』で
茶室の歴史を学んだら、
藤森さんとはなさんの後ろにくっついて、
はい、茶室旅に出発です!
「せんせェ~いッ、ここはァ?」
「がるるぐる~?」(←訳:西日本かな~?)
藤森さん&はなさんが訪れるのは、
『如庵(じょあん)』(愛知県犬山市)
を皮切りに、
『時雨亭(しぐれてい)』『傘亭(からかさてい)』(京都市東山区)、
『擁翠亭(ようすいてい)』(京都市北区)、
『天然図画亭(てんねんずえてい)』(滋賀県大津市)
などなど、
利休さんや、
利休さん直系のお弟子さんたちと
縁(ゆかり)が深い茶室です。
利休さんが創出した《茶室》の理念を目の当たりにし、
藤森さんは、
茶を喫する、
ただそれだけのために建築物を作るとは、
世界の建築史を見渡しても
日本の茶室しかない。
なぜどうして
このような珍しい建築が成立したのだろう?
と疑問を抱きます。
利休さんの革新、
一休さんの挑戦、
有楽斎さんの”秘密基地感”、
秀吉さんのアイディアマンっぷり、
松花堂昭乗(しょうかどう・しょうじょう)さんの
交友の広さ……
後半では、現代に造られた茶室や、
藤森さんが御自分でデザインした
ユニークな茶室でも、さて、一服。
「わッ! ここッ、たッ、たかいィ~??」
「ぐるる~!!」(←訳:揺れる~!!)
本文ページは、
上段部分に藤森さんとはなさんの対談が、
そして
ページの下部には、
建築用語解説、
茶人さんたちの略歴、
といった注釈を記載、
という構成になっています。
各茶室の見取り図、
写真資料等も豊富に収録されているので、
皆さま、気楽に、気軽に、
茶室ジャーニー団の一員となって、
古今の名茶室を訪れてみてくださいね~♪