テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 景色一望、茶室旅 ~

2025-01-14 22:03:53 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 くんくんッ、くんッ! うゥ~むむむゥ!」

「がるる!ぐるるがるる……?」(←訳:虎です!これはもしや……?)

 

 こんにちは、ネーさです。

 昨日のお昼過ぎのこと、戸外に出たら、なんだか眼と喉が……

 え? 花粉? もしかして花粉が飛んでるの??

 新春とともに花粉も来ちゃったのか~とガックリしつつも、

 さあ、気を取り直して読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― ニッポン茶室ジャーニー ――

 

 

 著者は藤森照信(ふじもり・てるのぶ)さん+はな さん、

 2024年9月に発行されました。

 前回記事では、文学をキーワードに鎌倉をめぐる

 『鎌倉遊覧』をご紹介しましたが、

 こちらの御本のキーワード、いえ、パワーワードは、

 《茶室》!

 

「どこでもォ、ゆきまスゥ!」

「ぐるるがるるる!」(←訳:茶室があるなら!)

 

 いろんな茶室に会いたくて、

 あちらへ、こちらへと楽しそうに旅をするのは、

 建築家・建築史家・東京大学名誉教授にして

 江戸東京博物館館長、とさまざまな肩書を持つ

 藤森照信さんと、

 モデル・ラジオDJ・パンダ大使(!)と

 いくつもの顔をお持ちの、はな さん。

 

 御本冒頭に配された

 藤森さん著『《文化の下克上》としての茶室―序に代えて―』で

 茶室の歴史を学んだら、

 藤森さんとはなさんの後ろにくっついて、

 はい、茶室旅に出発です!

 

「せんせェ~いッ、ここはァ?」

「がるるぐる~?」(←訳:西日本かな~?)

 

 藤森さん&はなさんが訪れるのは、

 『如庵(じょあん)』(愛知県犬山市)

 を皮切りに、

 『時雨亭(しぐれてい)』『傘亭(からかさてい)』(京都市東山区)、

 『擁翠亭(ようすいてい)』(京都市北区)、

 『天然図画亭(てんねんずえてい)』(滋賀県大津市) 

 などなど、

 利休さんや、

 利休さん直系のお弟子さんたちと

 縁(ゆかり)が深い茶室です。

 

 利休さんが創出した《茶室》の理念を目の当たりにし、

 藤森さんは、

   茶を喫する、

   ただそれだけのために建築物を作るとは、

   世界の建築史を見渡しても

   日本の茶室しかない。

   なぜどうして

   このような珍しい建築が成立したのだろう?

 と疑問を抱きます。

 

 利休さんの革新、

 一休さんの挑戦、

 有楽斎さんの”秘密基地感”、

 秀吉さんのアイディアマンっぷり、

 松花堂昭乗(しょうかどう・しょうじょう)さんの

 交友の広さ……

 

 後半では、現代に造られた茶室や、

 藤森さんが御自分でデザインした

 ユニークな茶室でも、さて、一服。

 

「わッ! ここッ、たッ、たかいィ~??」

「ぐるる~!!」(←訳:揺れる~!!)

 

 本文ページは、

 上段部分に藤森さんとはなさんの対談が、

 そして

 ページの下部には、

 建築用語解説、

 茶人さんたちの略歴、

 といった注釈を記載、

 という構成になっています。

 

 各茶室の見取り図、

 写真資料等も豊富に収録されているので、

 皆さま、気楽に、気軽に、

 茶室ジャーニー団の一員となって、

 古今の名茶室を訪れてみてくださいね~♪

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