「こんにちわッ、テディちゃでス!
にちようびィはァ、おおいそがしィ~!」
「がるる!ぐるるるるがるぐるるる!」(←訳:虎です!安田顕さんVS角田さん!)
こんにちは、ネーさです。
大河ドラマ『べらぼう』で平賀源内さんを演じる安田顕さん、
日テレ『ホットスポット』で《?》を演じる角田晃広さん、
激シブな演じっぷりに拍手を送ったあとは、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、↓こちらの話題作を、どうぞ~♪
―― 謎の香りはパン屋から ――
著者は土屋うさぎ(つちや・うさぎ)さん、
2025年1月に発行されました。
『The mysterious scent comes from the bakery』
と英語題名が付されているこの御本は……
第23回『このミステリーがすごい!』大賞の
大賞受賞作!ですよ。
「おおォ、ぱちぱちぱちィ~!」
「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:おめでとうございます!)
しかも、
出水ぽすか さんによる可愛い表紙画からもお分かりのように、
舞台は町のパン屋さん♫
食いしん坊な私たちとしては、
食欲もふつふつと刺激されます。
では、張り切って本文へと進んでみると――
「あはァ! おおさかァ、でス!」
「がるるるるる!」(←訳:食い道楽の都!)
大阪の北部、豊中市にあるパン屋さん
《ノスティモ》。
石橋阪大前駅から歩いて10分ほどの、
個人経営ながら、
パティスリーも併設し、
2階にはカフェスペースも備える《ノスティモ》で
アルバイト中の大学生さんは、
市倉小春(いちくら・こはる)さん。
バイトを始めて一ヶ月。
朝早くに起きて出勤し、
パン作りに奮闘する生活にも
ずいぶんと慣れてきました。
バイト仲間とも仲良くなって、
明日は2.5次元ミュージカルのライブビューイングを
一緒に観に行こう!
と約束したりもしていて。
「たのしみィでスねッ!」
「ぐるぅるがるぐるる~!」(←訳:オシャレしてゆこう~!)
けれど。
一緒に行く約束をしていた由貴子(ゆきこ)さんが
急に言い出したのです。
明日のライビュ、行けなくなった。
先輩に、代わってくれって頼まれて、
《ノスティモ》のバイトをすることに。
「ええェ~…?」
「がるる~??」(←訳:えええ~??)
そういう事情があるなら仕方ない、と
了承した小春さんでした……が、
違和感を覚えもします。
友達と約束していた公演より、バイトを優先?
何か、どこか、おかしいような?
「ちいさなァなぞォ、なんだけどォ~…」
「ぐるるるるるる!」(←訳:見過ごせないね!)
第一章『焦げたクロワッサン』
第二章『夢見るフランスパン』
第三章『恋するシナモンロール』
第四章『さよならチョココロネ』
第五章『思い出のカレーパン』
と、《ノスティモ》自慢のパン各種が
章ごとに取り上げられているこの物語は、
ええ、そうです、いわゆる
《日常の謎》ジャンルの、ミステリ作品なんです。
警視庁捜査一課の刑事さんや、
刑事事件専門弁護士さん、
プロの探偵さんも出番なし。
小さな、しかし、重要な《謎》を解き明かすのは、
パンの香りに背を押された
小春さんの閃き?
「ぱくぱくぱくッ!」
「がるるぐるーるる!」(←訳:美味はパワーの源!)
由貴子さんは、なぜ、
ライブビューイングをキャンセルしたのか。
第一章『焦げたクロワッサン』で
小春さんが得た答えとは?
焼き立てのパンと、
甘かったり酸っぱかったり、
悲喜こもごもの心情を仕上げに添えた
ユニーク連作ミステリを、
ミステリ好きな活字マニアの皆さま、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪