テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

“読みテツ”さんのための。

2013-06-18 21:41:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おべんとうゥはァ、いかがァでスかァ~♪」
「がるる!ぐるるぐるる~!」(←訳:虎です!お茶もいかが~!)

 こんにちは、ネーさです。
 甲州名物・信玄餅、銘菓・東京バナナもありますよ~♪
 なぁんて具合に、
 車内販売のマネをしたくなっちゃう御本はいかがでしょう?
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



 
             ―― ソープ・ヘイズルの事件簿 ――



 
 著者はヴィクター・L・ホワイトチャーチさん、
 原著は1912年に、画像の日本語版は2013年4月に発行されました。
 英語原題は『Thrilling Stories of the Railway』、
 日本語で『ホームズのライヴァルたち』とシリーズ題名が付されています。

「むむゥ? ほーむずさんッ?」
「ぐるるぅるぅ?」(←訳:ライヴァルぅ?)

 かつてのミステリ黄金時代――
 コナン・ドイル卿によるシャーロック・ホームズさんの物語が
 大ヒットを飛ばした時代は、また、
 柳の下にもっとドジョウを探せ!とばかり、
 ぞろぞろと名探偵氏が製造された時代でもありました。

「まねッこォ、でスねッ!」
「がるるぐるるるぐるがる!」(←訳:それが雨後の筍みたいに!)

 けれど、偉大なるホームズ氏と肩を並べ得る名探偵さんは
 そうはおりません。
 時間という試練にさらされてなお、生き残ったのは
 真に優れた少数の探偵さんのみ。

 殆どの急ごしらえ探偵さんの名は
 埋もれてしまいましたが……

   メジャーになりきれなかった探偵ってのもいいじゃないか♪

 と、考えついたりする人も、
 中にはいるわけで。

「はッくつゥ、しようッ!」
「ぐるっるがるるぐる!」(←訳:スポットライト再び!)

 この御本に収録されているのは、
 15編の短編ミステリ。
 うち、9作品で探偵役を務めるのが、
 題名にもなっている
 ソープ・ヘイズルさん。

 この探偵さんがね、なんかもう、けっこうな……

「へんてこッ!」
「がる!」(←訳:変人!)

 ホームズさんの向こうを張って、なのでしょうか、
 ソープ・ヘイズルさん、たいした変人さんです。

 お肉、NO!
 野菜、YES!な、つまりは菜食主義者。
 さらに、消化を促進するためと称して
 ところ構わず体操を始めたりするくせに、
 葉巻や煙草はスパスパと……

 ですが、
 その変人ヘンテコぶりを補って余りあるヘイズルさんの特技とは。

 鉄道マニア!

「ふァ~! ひゃくねんまえェにもォ!」
「ぐるるるがるぐるる!」(←訳:いたんだ鉄道好きが!)

 鉄道関連の難問奇問ならソープ・ヘイズル氏に任せろ!
 警察沙汰になるような事柄、
 いや公けにはしたくない他聞をはばかる事柄も、
 ヘイズルさんならなんとかしてくれる!

「ふァふァ~? もしやッ?」
「がるるる?」(←訳:裏表あり?)

 私立探偵でも警察官でもないヘイズルさんの《問題解決法》は
 ときとしてユニークすぎて法律すれすれ。
 なのに、何故か、いつも――

「せーふッ!」
「ぐるるっ!」(←訳:ズルいっ!)

 写真専門の《撮りテツ》さんがいて、
 嬉々として車両に乗り込む《乗りテツ》さんがいて、
 備品を収集するテツさん、
 時刻表に特化するテツさんもいるのならば、
 鉄道ミステリを読みまくる《読みテツ》さんがいてもいいですよね。

 ええ、《読みテツ》さん、今こそ出番です!
 鉄道マニアではない方々も
 著者・ホワイトチャーチさんの筆になるレトロでクラシックな英国鉄道ミステリを
 現代の日本で御堪能くださいな~♪

「いつのォ、よにもォ!」
「がるがるるぐるるる!」(←訳:テツさんは健在です!)



 
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