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テディちゃ、しっかり図録を支えて!
そう、そこで! はいっ、ポーズ!
「ふァ~、おおきィ、おもいィ~…… (←よろめいております)
ネーさッ、てんらんかいのォごほんはァ、
どうしてェこんなにィ、おもいのでスかッ」
それはすべての美術愛好家さんの悩みなんです。
でも!気を取り直して、さあ御報告いたしましょう。
は~い、画像にご注目下さ~い♪
―― ピラネージ版画展2008 ――
こちらは、東京は町田市の、
町田市立国際版画美術館にて開催中の展覧会です。
会期は’08年10月4日~11月24日まで。
『――未知なる都市の彼方へ――』と副題が付されています。
「ぴーちゃんッ、でスねッ」
違いますっ。
ピラネージさんのフルネームは、
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ。
1720年、イタリアのヴェネツィア近郊に生まれました。
ヴェネツィア人のピラネージさんですが、
彼の活躍の場となったのは、
永遠の都・ローマ。
古代ローマの遺跡や廃墟をテーマにした版画で名をあげます。
「いせきィ?」
ここ掘れワンワン!わっ遺跡が出たっ!
というのがローマのお土地柄。
現在でも古街道沿いに残っているピラミッドやコロッセウムを
ピラネージさんは版画に描きました。
ここで、不思議が発現します。
写真で見れば、そこそこ普通の遺跡。
しかし、それがピラネージさん描く白黒の版画になると……
普通ではなくなるんです。
何かが、違う。
空気が違う……?
どこか、現実ではないような……?
「むむッ、まほうのようでスゥ!」
遺跡の版画、建築図案、書籍の図版製作、
欧州にローマへの憧れを定着させ、
古代ローマ風インテリアデザインまで手掛けた
多才なひと、ピラネージさん。
その業績の白眉は、と申しますと――こちら!
「えッ、どちらッ??」
画像ではテディちゃの背後にありますね、
《牢獄》と題された作品シリーズです!
かつて澁澤龍彦さんが賞賛した、
《牢獄》。
この作品は廃墟の写生画ではありません。
ピラネージさんの頭脳が創出した架空世界の《牢獄》です。
噴き上がる蒸気、
どこへ続くとも知れぬ階段を登るおぼろな影、
暗い天井や梁から垂れ下がる鉄の大鎖、
揺れる滑車……
ユゴーやバルザック、ウォルポールも、
この《牢獄》に影響を受けたとされています。
「むむゥッ! だーくゥ、なのでスッ!」
展示されていたのは第2版の《牢獄》ですが、
ネーさはこの作品集を見るたび、思うのです。
『指輪物語』の悪王サウロンが
『すべてを統べるひとつの指輪』を鋳出したのは
きっとこんな場所だったんだわ!
《牢獄》?否!《煉獄》!
「……ネーさ、もうそうでスよゥ~」
日本ではまだマイナーな?ピラネージさん、
ヨーロッパ美術史上ではビッグネームさんです。
版画に興味ある御方、
澁澤龍彦さんのファンさん、
ローマ美術が好きな御方は、ぜひ美術館へ!
また、ピラネージさんに関する日本語の文献は少ないので、
解説付きの図録は貴重品かも~♪
「ふゥ~、おもたいィけどッ」
出来れば、生の《牢獄》を御覧下さい!
ピラネージさん自身が刷り上がりを確かめたであろう、
《黒の世界》を、ぜひ~!!
そう、そこで! はいっ、ポーズ!
「ふァ~、おおきィ、おもいィ~…… (←よろめいております)
ネーさッ、てんらんかいのォごほんはァ、
どうしてェこんなにィ、おもいのでスかッ」
それはすべての美術愛好家さんの悩みなんです。
でも!気を取り直して、さあ御報告いたしましょう。
は~い、画像にご注目下さ~い♪
―― ピラネージ版画展2008 ――
こちらは、東京は町田市の、
町田市立国際版画美術館にて開催中の展覧会です。
会期は’08年10月4日~11月24日まで。
『――未知なる都市の彼方へ――』と副題が付されています。
「ぴーちゃんッ、でスねッ」
違いますっ。
ピラネージさんのフルネームは、
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ。
1720年、イタリアのヴェネツィア近郊に生まれました。
ヴェネツィア人のピラネージさんですが、
彼の活躍の場となったのは、
永遠の都・ローマ。
古代ローマの遺跡や廃墟をテーマにした版画で名をあげます。
「いせきィ?」
ここ掘れワンワン!わっ遺跡が出たっ!
というのがローマのお土地柄。
現在でも古街道沿いに残っているピラミッドやコロッセウムを
ピラネージさんは版画に描きました。
ここで、不思議が発現します。
写真で見れば、そこそこ普通の遺跡。
しかし、それがピラネージさん描く白黒の版画になると……
普通ではなくなるんです。
何かが、違う。
空気が違う……?
どこか、現実ではないような……?
「むむッ、まほうのようでスゥ!」
遺跡の版画、建築図案、書籍の図版製作、
欧州にローマへの憧れを定着させ、
古代ローマ風インテリアデザインまで手掛けた
多才なひと、ピラネージさん。
その業績の白眉は、と申しますと――こちら!
「えッ、どちらッ??」
画像ではテディちゃの背後にありますね、
《牢獄》と題された作品シリーズです!
かつて澁澤龍彦さんが賞賛した、
《牢獄》。
この作品は廃墟の写生画ではありません。
ピラネージさんの頭脳が創出した架空世界の《牢獄》です。
噴き上がる蒸気、
どこへ続くとも知れぬ階段を登るおぼろな影、
暗い天井や梁から垂れ下がる鉄の大鎖、
揺れる滑車……
ユゴーやバルザック、ウォルポールも、
この《牢獄》に影響を受けたとされています。
「むむゥッ! だーくゥ、なのでスッ!」
展示されていたのは第2版の《牢獄》ですが、
ネーさはこの作品集を見るたび、思うのです。
『指輪物語』の悪王サウロンが
『すべてを統べるひとつの指輪』を鋳出したのは
きっとこんな場所だったんだわ!
《牢獄》?否!《煉獄》!
「……ネーさ、もうそうでスよゥ~」
日本ではまだマイナーな?ピラネージさん、
ヨーロッパ美術史上ではビッグネームさんです。
版画に興味ある御方、
澁澤龍彦さんのファンさん、
ローマ美術が好きな御方は、ぜひ美術館へ!
また、ピラネージさんに関する日本語の文献は少ないので、
解説付きの図録は貴重品かも~♪
「ふゥ~、おもたいィけどッ」
出来れば、生の《牢獄》を御覧下さい!
ピラネージさん自身が刷り上がりを確かめたであろう、
《黒の世界》を、ぜひ~!!
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