テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 遠く、夕暮れの道を ―

2018-11-25 22:19:30 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 きょうはァ、おとりさまッなのでス!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!三の酉だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 なんだか駅周辺の人口密度が高いわね?と思ったら、
 ええ、今日11月25日は三の酉なんですね。
 大阪万博も決まったことだし、
 商売繁盛!家内安全!開運招福!を祈願しながら、
 さあ、にぎやかに読書タイム♪と参りましょう。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



        ―― オカルト・クロニクル ――



 著者は松閣オルタさん、2018年9月に発行されました。
 『奇妙な事件 奇妙な出来事 奇妙な人物』と副題が付されています。

「おッおかるとゥ??」
「ぐるるる~…?」(←訳:オカルト~…?)

 書物の題名に『オカルト』とあれば、
 多くの活字マニアさんは“引く”かもしれません……

 『オカルト(occult)』を辞書で調べてみると、
 その意味は、超自然の現象、神秘的な現象、
 または、目に見えないことや、隠れてみえないこと、など。

 ふぅむ……超自然と聞いて連想するのは、
 UFOやら地底人やら幽霊やら?

「でスねッ!」
「がるるるぐるがる!」(←訳:怪しくて怖いヤツ!)

 そういった“怪しい”お話を期待している方々は、
 おそらく失望するでしょう。

 この御本では、UFOや地底人や幽霊に
 “主役”を用意していません。

 15編の《奇妙な出来事》で“主役”を務めているのは、
 あくまで“出来事”であり、
 その出来事に関する証言、証拠、
 いくつもの可能性や解釈。

 そして、特筆すべきは、
 著者・松閣(まつかく)さんが、
 解釈の押しつけをまったくしていない、という点 です。

「かいしゃくゥはァ、じゆうゥにィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:自分で探そう!)

 松閣さんの“自由度”が存分に発揮されているのは、
 本文のいちばんはじめに収録されている、

 《ディアトロフ峠事件》

 でしょうか。

「むむむゥ! いまァ、うわさのォ!」
「がるぐる!」(←訳:謎の事件!)

 1959年、ウラル山脈の
 ホラート・シャイフル山。

 登山史上にも稀な、
 理解しがたい遭難事件が発生しました。

 学生を中心とする9人の登山隊が
 行け不明になり、
 救助隊が派遣されました。
 が、凍てついた雪の森で発見されたのは……

 想像を絶する“奇妙”な遺体?

「いまもォ、しんそうゥふめいィ~?」
「ぐるがる!」(←訳:謎のまま!)

 他にも、

 《セイラム魔女裁判》
 《ファティマに降りた聖母》
 《獣人ヒバゴン》
 
 などの国内外の未解決事件が取り上げられ、
 詳細な分析が試みられています。

 その中で、驚かされ、考えさせられたのは、
 地震予知に生涯を注いだ椋平廣吉さんをテーマとする
 
 《青年は『虹』に何を見たのか》。

「じしんをォよちィ??」
「がるるる?!?」(←訳:出来るの?!?)

 妄言か、科学か。
 捏造なのか、事実なのか――

 科学と幻影の崖下に横たわる闇を
 じっと凝視するかのような、
 ノンフィクショナルな一編は、
 全活字マニアさんにおすすめ!

「とにかくゥ、よんでみましょゥ!」
「ぐるるるるがるるるー!」(←訳:食わず嫌いしないでー!)

 そこで何が起きたのか。

 目を背けず、
 結論を急がない者だけが辿る小道へ、
 皆さまも、ぜひ♪

 
 
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