「こんにちわゥ、テディちゃでス!
いざァ、せかいせいはッ!」
「がるる!……ぐるっ?がるぅ?」(←訳:虎です!……ええっ?制覇ぁ?)
こんにちは、ネーさです。
えーと、誤解があるようですね、テディちゃ。
本日の読書タイムのテーマは、
世界一周ですよ。
ショッカーじゃないんですから、制覇はナシでしょう?
「てへへッ♪」
「ぐるるっ♪」
さあ、では行ってみましょう、書物の中の世界一周旅行へ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/51/f9391fb0f9979ac384f8211c20224889.jpg)
―― ヴェルヌの『八十日間世界一周』に挑む ――
著者はマシュー・グッドマンさん、原著は2013年に、
画像の日本語版は2013年11月に発行されました。
英原題は『Eighty Days Nellie Bly and Elizabeth Bisland's history-making race around the world』、
『4万5千キロを競ったふたりの女性記者』と日本語副題が付されています。
ジュール・ヴェルヌさん著『八十日間世界一周』――
活字マニアさんでなくても、
1873年に刊行されたこの御本の内容は
きっと御存知のことでしょう。
「ふァいッ!
はちじゅうにちィいないにィ~!」
「がるっるぐるるる!」(←訳:ぐるっと世界一周!)
ヴェルヌさんは、この作品をフィクションとして
1872年、パリの新聞紙上に連載しました。
しかし、当時は想像もしなかったのです、
その17年後、世界一周レースが
まさか本当に行われるなんて。
しかも、レースの当事者が
うら若き女性ふたり、だとは!
「ふァ~? じょせいィがァ、れーすゥ?」
「ぐるるがるる??」(←訳:世界を巡るの??)
1889年11月。
ひとりの女性が米国ニュージャージー州ホーボーケンの港から
英国サウサンプトン行きの客船に乗り込みました。
ネリー・ブライの筆名で知られる彼女は、
《ニューヨーク・ワールド》紙の新聞記者さんです。
「ふむゥ! じゃーなりすとさんでスかァ~!」
「がるるるぐるがるる!」(←訳:女性記者さんなんだ!)
世界一周旅行に発つネリーさんを、
仲間や友人が見送りました。
が、その数時間後。
ブライ記者出発す!という《ワールド》紙の一面見出しに触発され、
月刊誌《コスモポリタン》は
自誌の文芸編集者エリザベス・ビスランドさんを
世界一周の旅へ送り出します。
こうして、
フィクションじゃない、
リアル世界一周レースが始まっちゃいましたー!
「ほんとのォ、ほんとにィ?」
「ぐるるがるるっ?」(←訳:客船と汽車でっ?)
ネリーさんは
大西洋横断→欧州→アジア→太平洋横断→米大陸を鉄道で横断、
エリザベスさんは
NYから鉄道で米大陸横断→太平洋横断アジア→欧州→大西洋横断
という、
それぞれまったく正反対のルートで
世界一周最短記録樹立を目指します。
ふたりのどちらが
より早く帰着するのか?と、
もう米国の新聞雑誌各紙は大騒ぎ!
「う~むッ、どッちかなァ?」
「がっるるぐるる!」(←訳:どっちも頑張れ!)
ふたりの女性記者の旅と、
当時の職業を持つ女性への眼差し、
ジョゼフ・ピュリツァーさん、
ラフカディオ・ハーンさん、
そして御大ジュール・ヴェルヌさんたち
華やかな登場人物を
著者・グッドマンさんは巧みに描写してゆきます。
はたして、レースの勝者になるのはどちらなのか?
さらには、その後のふたりの女性の人生は?
「むむむむむッ?」
「ぐるがるる!」(←訳:予想不可能!)
単なる“競争旅行の記録”ではない、
力作ノンフィクション!
旅好きさん・旅マニアさん・歴史本好きな御方は
必読の一冊ですよ♪
また、19世紀の旅行事情については
以前に御紹介しました中野明さん著『グローブトロッター』もおすすめです。
そちらも、せひ!
いざァ、せかいせいはッ!」
「がるる!……ぐるっ?がるぅ?」(←訳:虎です!……ええっ?制覇ぁ?)
こんにちは、ネーさです。
えーと、誤解があるようですね、テディちゃ。
本日の読書タイムのテーマは、
世界一周ですよ。
ショッカーじゃないんですから、制覇はナシでしょう?
「てへへッ♪」
「ぐるるっ♪」
さあ、では行ってみましょう、書物の中の世界一周旅行へ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/51/f9391fb0f9979ac384f8211c20224889.jpg)
―― ヴェルヌの『八十日間世界一周』に挑む ――
著者はマシュー・グッドマンさん、原著は2013年に、
画像の日本語版は2013年11月に発行されました。
英原題は『Eighty Days Nellie Bly and Elizabeth Bisland's history-making race around the world』、
『4万5千キロを競ったふたりの女性記者』と日本語副題が付されています。
ジュール・ヴェルヌさん著『八十日間世界一周』――
活字マニアさんでなくても、
1873年に刊行されたこの御本の内容は
きっと御存知のことでしょう。
「ふァいッ!
はちじゅうにちィいないにィ~!」
「がるっるぐるるる!」(←訳:ぐるっと世界一周!)
ヴェルヌさんは、この作品をフィクションとして
1872年、パリの新聞紙上に連載しました。
しかし、当時は想像もしなかったのです、
その17年後、世界一周レースが
まさか本当に行われるなんて。
しかも、レースの当事者が
うら若き女性ふたり、だとは!
「ふァ~? じょせいィがァ、れーすゥ?」
「ぐるるがるる??」(←訳:世界を巡るの??)
1889年11月。
ひとりの女性が米国ニュージャージー州ホーボーケンの港から
英国サウサンプトン行きの客船に乗り込みました。
ネリー・ブライの筆名で知られる彼女は、
《ニューヨーク・ワールド》紙の新聞記者さんです。
「ふむゥ! じゃーなりすとさんでスかァ~!」
「がるるるぐるがるる!」(←訳:女性記者さんなんだ!)
世界一周旅行に発つネリーさんを、
仲間や友人が見送りました。
が、その数時間後。
ブライ記者出発す!という《ワールド》紙の一面見出しに触発され、
月刊誌《コスモポリタン》は
自誌の文芸編集者エリザベス・ビスランドさんを
世界一周の旅へ送り出します。
こうして、
フィクションじゃない、
リアル世界一周レースが始まっちゃいましたー!
「ほんとのォ、ほんとにィ?」
「ぐるるがるるっ?」(←訳:客船と汽車でっ?)
ネリーさんは
大西洋横断→欧州→アジア→太平洋横断→米大陸を鉄道で横断、
エリザベスさんは
NYから鉄道で米大陸横断→太平洋横断アジア→欧州→大西洋横断
という、
それぞれまったく正反対のルートで
世界一周最短記録樹立を目指します。
ふたりのどちらが
より早く帰着するのか?と、
もう米国の新聞雑誌各紙は大騒ぎ!
「う~むッ、どッちかなァ?」
「がっるるぐるる!」(←訳:どっちも頑張れ!)
ふたりの女性記者の旅と、
当時の職業を持つ女性への眼差し、
ジョゼフ・ピュリツァーさん、
ラフカディオ・ハーンさん、
そして御大ジュール・ヴェルヌさんたち
華やかな登場人物を
著者・グッドマンさんは巧みに描写してゆきます。
はたして、レースの勝者になるのはどちらなのか?
さらには、その後のふたりの女性の人生は?
「むむむむむッ?」
「ぐるがるる!」(←訳:予想不可能!)
単なる“競争旅行の記録”ではない、
力作ノンフィクション!
旅好きさん・旅マニアさん・歴史本好きな御方は
必読の一冊ですよ♪
また、19世紀の旅行事情については
以前に御紹介しました中野明さん著『グローブトロッター』もおすすめです。
そちらも、せひ!
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