テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

へんてこの、王道!

2013-06-27 21:48:34 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 うェるかむゥ~へんてこッ!」
「がるる!ぐるがるるるぐる!」(←訳:虎です!またヘンテコです!)

 こんにちは、ネーさです。
 さあ、ヘンテコですよ♪
 読み手を啞然とさせるヘンテコ、呆然とさせるヘンテコ、
 拍手喝采させてしまうヘンテコな一冊が、ここに!
 本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  



 
           ―― シャーロック・ホームズたちの冒険 ――



 著者は田中啓文さん、2013年5月に発行されました。
 『The Adventures of Sherlock Holmeses』と英語題名が付されています。

「むむッ??
 たちィ、ッてェ~??」
「ぐるがるる~??」(←訳:なぜ複数形~??)

 ほほほ、そうね、その通りですわね。
 『ホームズたち』って?
 なんでホームズさんが複数形になってるの?
 と疑問を抱くのは、ごもっとも。

 ですけれど、
 こう考えたらどうかしら?

  《ホームズ的存在は、いつの世にも存在した》

 って、ね?

「ふァ~?? いつのォよにもォ??」
「がーるるぐるる?」(←訳:ホームズさんが?)

 御本のオープニングは
 『[スマトラの大ネズミ]事件』から。

 この題名を、ホームズさん大好きなシャーロッキアンの皆さまは
 よぉく知っておられましょう。
 『サセックスの吸血鬼事件』中で言及されている、
 ワトスン博士未発表作品、ですね。

 なぜ、ワトスン博士はこの記録を公けにしなかったのか――

 その理由が、いま、陽のもとに曝されます!

「ふァうゥ~? ほんとかなァ??」
「ぐるる!がるるるるぅ!」(←訳:まさか!な御話だよぅ!)

 本家ワトスン博士に続くのは、
 『忠臣蔵の密室』。

 お江戸のむかし、忠臣蔵討ち入りの夜。
 閉鎖空間と化した吉良邸にて、
 何が起こり、
 どう取り繕われたのか、
 推理と洞察を担うのは、
 大石内蔵助の身内の、あの御方!

「おえどォのォ、じだいィのォ~?」
「がーるるぐるるぅ?」(←訳:ホームズさん役ぅ?)

 ほぉら、じわじわと見えてきましたでしょ?
 時代を超越した《ホームズ的存在》が。

 収録3作品目、
 『名探偵ヒトラー』では、
 超越っぷりは狂乱の域に達します。

 題名からもお分かりのように……

 あの独裁者が《ホームズさん的存在》に!

「ひえェ~ッ!」
「ぐるぅ!」(←訳:やだぁ!)

 アドルフ・ヒトラーと、
 ヒトラーの個人秘書であり官房長でもあったマルティン・ボルマン。
 最凶の二人組が、
 これを得た者は世界を制するという
 『ロンギヌスの槍』の在処をめぐり、
 検証と推理を重ねますが、
 慄然とさせられるその結末とは……?

「なんたるゥ~!」
「ぐるがるっ??」(←訳:へんてこっ??)

 さて、
 他にはどのような《ホームズ的存在》が出て来ちゃうのでしょう?
 ヘンテコで、無茶苦茶で、
 でもミステリ好きさんなら
 読まずにいられなくなる贋作?いえ怪作?それとも迷作?な大嘘ホームズ譚を、
 活字マニアの皆さま、ぜひ~♪♪

「へんてこォだいすきなァ~おかたはッ!」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:読んで大笑いしよう!)



 
 
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