テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

続・海賊本!

2007-05-21 22:49:49 | ブックス
 昨日は《図説 海賊》なるご本を紹介いたしましたが。

「きゃいぞくッ!」

 海賊、ですってば。
 その《図説 海賊》を読んでいて嬉しかったのは、
 ハワード・パイルという、
 挿絵画家さんの絵が豊富に使われていたことです。
 そこで、今日ご紹介するのは、
 パイルさんの画集でございます。

 画像の、表紙絵をご覧下さい。
 ああ、すてきだわ。
 こんなにドラマチックに
 『さまよえるオランダ人』を描き切った画家さんが他にいるでしょうか。
 惚れ惚れでございます。

「きゃいぞく、せんもんでスか」

 失礼ね、20世紀初頭に活躍したパイルさんは
 数多くの名作挿絵を描いていて、また一流の教師でもありました。
 N・C・ワイエスやM・パリッシュはパイル画塾の門下生です。

 けれど確かに、
 パイル画伯の海賊画は素晴らしい臨場感、迫真の描写力で
 読み手の心を摑みます。
 一度目にしたら忘れられません。
 未だパイルをしのぐ海賊画描きはいない、と断言しちゃいましょう。

 残念なのが、パイルさん、日本ではマイナーな存在であること。
 知ってる人は、たぶん少ないでしょうね……。

「ふうん、かわいそでスね」

 この本も、むかーし昔、神保町の美術書専門の古書店で
 発見したものです。
 今は……もう、売っていないだろうなあ。

「もうナイ、の……?」

 でも大丈夫! 手に入れる方法はあります!

「え、どやってでスか?」

 アメリカ本土へ行けば、きっとパイルの研究書が出てるわ!
 買えるわ!

「いきなり、そうくるでスか……」

 ネット書店でも売ってる、かもね。

「そっちのが、らくっちょ、でスね」
 
 
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テディちゃの外歩き・ほたる花?

2007-05-21 22:06:23 | 花雑記
「ほ、ほたるぅ~♪ ほたるるる~♪ うう~、ほっほっ♪」

 何なのテディちゃ、その出鱈目ソングは?

「おにわで、おはな、みつけたのでスよ」

 ああ、ホタルブクロちゃんね。
 それは白の花?
 だとしたら関西系かもね。

「え~、かんさい?」

 なんかね、関東には紫色のホタルブクロが多い、
 関西には白い色のホタルブクロが多い、って説があるらしいの。
 
「ほんとでスかぁ?」

 どうなのかな、我が家にはフツーに白も紫のも
 咲いてるけどね。
 世話しなくても、毎年いつのまにか伸びてきて花をつけてます。

「わいるどぉ!」

 キキョウ科のお花で、ツリガネソウとは親戚?の間柄。
 ツリガネって感じは確かにあるね。
 ツリガネソウは別名カンパニュラ。
 やっぱ《鐘》だわ。

「ご~んん♪ ごーんんん、ほたるぅう♪」

 それは違いますって。
 
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パイレーツではなくパイラット?

2007-05-20 22:55:43 | ブックス
 プレミアを日本でやるためJ・Dが来ると、いま話題ですね。
 CMもばんばん流れています。

「きゃいぞく、ですね。ネーさ」

 海賊です。
 でも英語の発音だとパイレーツではなく、
 パイラット、という音の方に近くなるらしいです。
 複数形だと、パイラッツ、なのかな。
 詳しくは、

    
      ―― 図説 海賊 ――


 この本に書いてあります。河出書房新社より刊行、
 〈ふくろうの本〉シリーズの一冊です。
 図版、写真、肖像画が多く、分かり易くて楽しめました。
 えっ?と驚いたのが海賊の歴史の長さ。
 紀元前13世紀末に溯る、って……紀元前? 前なの?
 ローマ帝国が海賊に悩まされた、というのは知ってましたが、
 それよりも遥か昔から海賊が地中海を席捲していたとは。
 不勉強でございました……。

「テディちゃがしってるのはね、くろひげげーむ!」

 あれは玩具の黒髭くんでしょ。
 本物の海賊は恐ろしく、残忍そのもの。
 あまりお友達になりたいタイプじゃございません。

「そうなのでスか? えいがとはちがうのでスね……」

 それにね、
 海賊って政治や経済と切り離せない存在だとも考えられます。
 イスラムや、スペイン、エリザベス朝イギリス、カリブ……
 鉄道が整備され、自動車が発明されるより前に
 大量の物資運搬を担っていたのが、海上輸送、つまり船。
 荷を満載した船を何隻も掠奪するということは
 国家予算単位の損失にも成り得るのでしょう。

「え? えーと、えーと?」
 
 国が傾いちゃうぐらいの損失、ですもの。
 ならば……もしかしたら、海賊って、現代の我々が想像するより、
 ずーっと稼いでいたのではないか。
 すっごくすっごくお金を持ってたのじゃないか、と。

「おかねもち、だったのでスか」

 沈没した海賊船の引き揚げや、
 トレジャーハンターなんてお仕事が成り立つのは
 きっとそのためなんだわ。
 どこかに金貨が、財宝が、今も眠っている……
 ざくざく、と……。

「……なんか、こわいでス……」

 

 
 
 

 

 
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あおぞら~♪

2007-05-20 20:06:13 | くま
「ふぁひゃ、よいてんきでス!」

 そうですね、テディちゃ。
 本日、朝の東京多摩地方は雲ひとつない青空でございます。
 画像では、電線がやや邪魔ですけれど。

「とんびも、ぴひょろ、とないていまスよ」

 とんびの声を聞くのは久しぶりでした。
 悪くありませんね。
 この辺りは最近、鴉が多くてうんざりです。
 鴨や燕が、鴉に追われて減ってしまったみたい、と
 心配しているのですが、
 とんびは、どうかな?
 害鳥なのかな?
 鎌倉近くの海岸では、
 とんびによる害も出ているそうですが……。

「こんな、きれいなおそらににあうのは、はくちょう……」

 白鳥?
 あれは冬のもので……あ、でも皇居のお濠に白鳥いたなぁ。

「ちょうちょ、とか。
 ひばり、もいいでスね」

 雲雀だね。雲雀にしとこう。
 

 
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いつも続編が待ち遠しいコミックス、ですね。

2007-05-19 22:12:10 | ブックス
「しょーさ! しょーさでスね!」

 そうですよ、テディちゃ。
 昨日、サッカーくじ《BIG》を買いに行ったお店が
 コミック専門の書店さんだったもので、
 ついでに棚や新刊の平台を見て廻りました。
 楽しかったけれど、危険です。
 どちらを向いても、
 あぁこれ欲しいなー読みたいなー全巻揃えたいなーと
 野望が渦巻きまくります。

 ですから、我慢だ我慢せねば、と常に堪えているのですが、
 このシリーズだけは別。


     ―― エロイカより愛をこめて ――


 言わずと知れた、青池保子先生の名作です。
 本棚がパンクしかかっていても(既にパンクしてますが)、
 これは!これだけは買うことにしております。

 軍人エーベルバッハ少佐を主人公に置きながら、
 「エロイカ…」は残酷なシーン、大規模な戦闘場面とは
 縁遠く、流血すら殆ど出てきません。
 気が小さくて、へなちょこの私でも安心して読めるのです。
 とはいえ、軍事関連情報、政治的背景などは
 ひじょうに綿密にリサーチされているのですね。
 ヨーロッパ現代史に直結した、珍しいコミックスです。

「テディちゃは、しょーさのファンでスよ!」
 
 ネーさは、英国情報部のミスターLのファンでございます。
 あの重量感は唯一無二。
 エーベルバッハ家の執事さんも好きです。

「しょーさがいいでスよぉ、かっこいいもン」

 その格好良さを堪能するためにも、
 さあ、叫びましょう!
 早く次巻を!続巻を!青池先生ー!

「つづきをよみたいでスーッ!」
 
 
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こんなQPいやだ~!の巻。

2007-05-19 20:00:36 | その他
 先日、バナナキューピーちゃんを
 ゲームセンターで発見、とお報せしましたが……。

「わあっ、ネーさ、このキューちゃんヘンでスよぅ~」

 まったくです。
 発見した時、私も、
 うわぁああキモいんじゃないのこれは?
 と思いましたからね。
 《ソーセージキューピー》とか書いてありましたよ。
 ホットドッグに挟んだり、
 お弁当作りでタコ形やカニ形に細工する、
 あのソーセージらしいのですが……
 どう見ても、微妙に…かなり…相当…全然…違う!ような。
 
「なんか、おめめがあかいキューちゃんがいる、でスけど?」

 その点も、わざとなのか、手抜きなのか、
 気に入りません。
 キューピーのイメージに合致しないのですね。
 ですから、欲しいとはちっとも思いませんでした。

「ニセモノかも、でスよぅ?」

 それは確かに感じました。
 版権とか意匠登録とか、
 クリアしてないブツである可能性は否定できません。
 本物だったら、それはそれで問題あり、ですね。
 キューピー本来の可愛らしさはどこ行っちゃったのだ!
 と抗議したい気分です。

「かわいそ、キューちゃん……」

 たらこは笑えました。
 バナナは明るくて許せます。
 ご当地コスチュームものもよいでしょう。
 でも、これはね……。

「だめだめ、でスね」
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かむかむ、らっきぃ♪

2007-05-18 22:59:35 | その他
「うきゃ~うひひひ~♪」

 なんですか、テディちゃ、はしたないですよ。

「だってー、ネーさがげっちゅなのでスよぅ。むふふでスよぅ」

 そうですね。
 本日午後、特約店というのかな、
 とある本屋さんにて一口だけ購入いたしました。
 いま話題の、サッカーくじ《BIG》でございます。

「うほほ~い」

 新聞などでは、買うために行列してる写真が載ってましたが、
 行ってみたところ、そんなに混んでませんでした。
 コミック専門の書店さんで購入したので、
 マンガ雑誌を買い込むおにいさんの後ろに並び、
 レジで、BIGくださいな、と言ったら
 即座に買えちゃいました。
 ちょっぴり拍子抜けした程です。
 
「あたるといいでスね~」

 そうですね。
 でも数学的&確率的にゆくと、450万分の1、というのは
 実質ゼロに等しい数字らしいのです。
 まぁ完全なゼロではないというのが慰めにはなりますが。

「あたったら、きんのテディちゃハウスをつくるのでスよ」

 きん? 黄金のこと?
 秀吉の茶室じゃないんだから……。

「ネーさは? ナニほしいでスか?」

 書斎が欲しい……書庫も……。
 
「な~ンだ、テディちゃハウスとおんなじでスね」

 他には、もちろん本を山ほど買って、旅行へ行って、そーね、
 ロンドンのサザビーで古書オークションやってみたいなぁ、
 珍しくて貴重な本をがんがん競り落とすの~♪

 ……って、今頃日本中で似たような妄想してる人が
 大勢いる訳なのよねぇ~。
 みんな一緒に幸せになれたらよいのにねぇ。

「にほんじゅうでテディちゃハウス、でスよ!」

 それは有り得ません。

 
 
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こわい話を聞いた後には。

2007-05-18 20:55:25 | ブックス
「ネ、ネーさ、こ、このごほんは、ナニでスかッ」

 何って、今日、図書館で目に付いた一冊を借りてみたのですよ。
 作品社より刊行されている《日本の名随筆》シリーズ、


          ―― 怪談 ――

 
 編者は高橋克彦さんでございます。
 随筆集というくらいですから、短めの文章が多いのですね。
 この、短さが怖い。とっても怖いです。
 怪談は、長いとファンタジーかSFになってしまいますが、
 短いと、凄いですね。
 理不尽さ、不条理が際立ち、
 読む側は振り回されます。
 無情に突き放されます。
 謎は解明されないまま。
 ミステリではないのですから、解決による安堵もなし。
 後々までも、影を引きずって歩かねばなりません……。

「やだヨウ、こわいヨウ、ききたくないでスよぅ」

 創作ではなく、事実を淡々と記した短文は、
 夜中、ふと目覚めた時などに思い出すと、
 もういけません。
 一晩中点灯しているパソコンの小さなon/offボタンさえ
 何か別の生き物の眼のように、
 窓を揺らす風の音さえも何者かの長い長い腕のように……

「きゃーっ、わひゃーっ、やめるでスうぅ~」

 三浦朱門さんの筆による怪異譚が印象に残りました。
 遠藤周作さんと一緒に訪れた旅館で、夜、出遭ったのは。

「う」

 あら? おーい、テディちゃ? 

「もダメ。テディちゃは、きぜつしたでスよ……」
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旅に出たなら。

2007-05-17 22:40:15 | ブックス
 前回からの続きでございます。
 さて、テディちゃ、こちらの
 『るるぶ/滋賀・びわ湖・若狭07~08』、
 湖北エリアの88ページに注目して下さいな。

「あ、きょうりゅうさん、みたいなのがいるでスよ、ネーさ」
 
 そうです、入口で恐竜さんが迎えてくれるのは、
  《海洋堂フィギュアミュージアム黒壁》。
 日本初のフィギュア専門博物館なのだそうです。
 長浜市の、黒壁スクエアという、複合施設ゾーンに
 あるんですって。
 入場料は800円で、これで彩色済みフィギュアがもれなく
 付いてくる……そんな点もユニーク。
 いいなあ、行きたいなあ、長浜……。

 長浜の他にも、
 ひこにゃんが笑えちゃう彦根、大津、近江八幡……
 滋賀県て見所多いのだわ~と、
 旅仕度に走りたくなります。

「おでかけって、たのしいものでスよね」

 日帰りでも、海外旅行でも、
 旅、と聞いただけでわくわく、
 ここへ行こう、これを食べたいな、と考えてみるのは
 気分が明るくなります。
 なのでつい、
 図書館の新着書コーナーで旅ガイド本を見つけると、
 とりあえず読んでみよう、と借りてしまうのです。
 海洋堂のミュージアムがあるということも、
 そうやって偶然に知りました。

「いぬもネーさも、あるけば、ぼうにあたる、でスね」

 こういう棒なら何本ぶち当たっても嬉しゅうございます。
 
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旅に出ずとも。

2007-05-17 21:58:22 | ブックス
 こんばんは、ネーさでございます。
 東京地方は今日もやや荒れ模様のお天気でした。
 こういう気候は、疲れちゃいますね。
 頭痛がします。

「はろー、テディちゃでス。
 テディちゃはげんきなのでスよ
 だから、たびにでるのもおっけーでス」

 そうですね、そこで
 本日のご紹介は旅ガイド誌るるぶ……な訳はありません。
 
「えっ、ちがうのでスか~」

 昨日のブログで、私、実はフィギュア好き♪と
 カミングアウトいたしましたが。

「そんなタイソウなことでスか~?」

 えへん。
 一口にフィギュアと申しましても色々あるのですよ、種類が。
 私の場合、美少女だの戦闘機だのヒーローものはパス。
 ちょこまかと集めているのは、
 《文学系キャラ》とでもいうべきエリアなのです。
 なかでも「不思議の国のアリス」。
 身長5センチのドードー鳥や時計を持ったウサギなんて、
 英児童文学好きの血が騒ぎます。
 ハンプティダンプティ、チェシャ猫も大歓迎♪♪

 そこで、この『るるぶ/滋賀・びわ湖・若狭’07~’08』。

「?……さっぱりハナシがみえないのでスよ」

 ふふふ、では解明は次回で!

「ちぇッ、けちんぼでスね」

 
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