テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

どうぶつ本をさがせ!の巻・4

2007-05-22 23:03:43 | ブックス
 どうぶつ本サーチ、再び!でございます。
 今回のご紹介は、京極夏彦氏のご著書です。

 
    ―― 百器徒然袋 雨 ――

 
 もはや説明するまでもない人気シリーズ、
 榎木津探偵が大活躍!大破壊!勧榎木津懲悪!!
 その中でさりげなく脇を固めるのが、
 瞳うるうるな動物くんたち。
 
「そーなのでスか? どうぶつくん、がでてるの?」

 出てます。
 2話目の『瓶長 薔薇十字探偵の鬱憤』では銭亀の千姫嬢。
 さらに、3話目の『山嵐 薔薇十字探偵の憤慨』では
 ヤマアラシのトゲヲちゃん。
 
 ある意味、彼らの方が主役というに相応しい存在です。
 千姫が失踪しなかったら
 トゲヲちゃんがさらわれなかったなら、
 悪辣な犯罪があばかれることはなかった…可能性が高い。

「トゲヲちゃん……どんなコかな。
 あいたいな、トゲヲちゃん」

 私も会いたいです。トゲヲちゃんに。
 ペットブームの昨今、ハリネズミはね、
 ペット屋さんで見たことがあるんですけど。
 小さくて、けっこう可愛らしかったのです。
 餌はドッグフードでOKですよ、と店員さんが言ってました。

「トゲヲちゃんも、ドッグフードなの?」

 ヤマアラシは見たことないので分かりません。
 何が好物なのでしょう?
 雑食性なのかしらね?
 作中で関口先生はヤマアラシはげっ歯類、と言ってます。
 げっ歯類――ネズミ系の食事か、な?

「じゃ、ネズミフード?」

 ラビットフードというのは聞いたことありますが、
 ネズミフードは……無さそうな気がします。

「テディちゃは、はちみつでいいんでスけど」

 謎の生物、トゲヲちゃん。
 やはりお会いしてじっくりお話ししたいものですね。




 

 
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なんてことない川の風景、でも実は。

2007-05-22 20:17:02 | その他
「ネーさ、かわでスねぇ」

 ええ、なんということもない、河原に見えますでしょ?
 多摩川の支流の一つ、
 八王子市を流れる浅川(あさかわ)という川の河原です。
 でも、歴史好き、新撰組好き、な方々には
 ちょっと興味を持っていただけるかもしれません。

「しんせんぐみー、でスか……どして?」

 この河原は、昔、京の鴨川がそうであったように、
 たいそう賑わっていたようです。

 撮影場所は川に架かる暁橋(あかつきばし)の上。
 橋のすぐ南側には、かつて、多摩地方でも最大規模の
 遊興街がございました。
 《八王子の賭場(どば)》といえば、
 関東一帯に鳴り響く大賭博場だったのです。
 他にも、妓楼が立ち並び、宿屋さんなども
 多数ありましたそうな。
 遊興街のさらに南側には、商店街がありました。
 その商店街も、武蔵野随一の繁華を誇った、
 と伝えられています。

 後の新撰組局長・近藤さん、副局長の土方さんも
 この地を何度も訪れておりますよ。

「えー、じゃあ、ふたりとも、
 このかわらをあるいた、のかなァ?」

 おそらくは。
 新撰組には八王子出身者が何人かおりましたし、また、
 近藤さんたちは八王子近辺でお買い物等もしています。

「おかいもの、でスか?」

 刀、ですね。
 武州の刀工から、刀を買い入れているのです。
 〈虎徹〉を愛好したとして知られる近藤局長ですが、
 新しい刀を用いなかった訳ではありません。
 様々な太刀を試していたようですね。
 
 若き日の近藤さん、土方さん、もしかしたら沖田くんも、
 買い物や出稽古をしたあとでのんびりと、
 笑ってお喋りしながら河原沿いに家へ帰ってゆく……
 そんな光景が目に浮かぶのです。

「おうち、チカいの?」

 近いですね。
 土方さん家は、歩いて一時間かかんないでしょ。
 近藤さんとこは、もうちょっと向こうだけど。

「ふううぅ~ンん」

 こんな所なのですよ、多摩って。

 


 
 
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