テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ハピネスごはん。

2009-12-21 23:07:23 | ブックス
 水仙のお花が咲いているのを見ましたよ~!
 春遠からじ!と思いたいネーさです。こんにちは。

「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 はるゥとォいえばァ、ほッかいろォ~」

 ……テディちゃ、その『貼る』じゃありませんっ。
 確かに寒い日の必需品ではありますが……
 いえ、寒~い冬にも暖かな春にも必要なものは、実は、これ!
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!


 
                 ―― LIFE ――



 著者は飯島奈美さん、’09年3月に発行されました。
 『なんでもない日、おめでとう!のごはん。』と副題が付されています。
 
「うむッ!
 なんでもないィひはァ、すてきなァひでスゥ!」

 著者の飯島さんは、フードスタイリストさんをなさっている御方です。
 フードスタイリストさん、って?
 そう、例えば……パスコさんの『超熟』パン、
 日清食品さんの『チキンラーメン』のCMなど、
 食品の広告に携わっておられるのですね。
 映画では、『かもめ食堂』や
 『東京タワー ~オカンと僕と、時々、オトン~』に参加しているんですって。

「きいてるゥだけでェ、おなががァすいてきたでスよゥッ!」

 本当に、この御本でお披露目される飯島さんのレシピは、
 名前を聞いただけで、お腹が空いてきちゃうようなものばかりです。
 
 『うんどうかいのおむすび』
 『おとうさんのナポリタン』
 『おうちのプリン』
 『おかあさんのホットケーキ』
 『がんばれ兄ちゃん! のハンバーグ』……!

「ふわわッ♪
 ほッとけーきがァ、かちょいィ~ッ!」

 ホットケーキには谷川俊太郎さんが、
 カレーライスには よしもとばなな さんが、
 ロールキャベツには重松清さんが、
 そして、おはぎには糸井重里さんが文章を寄せています。
 
「ほほォ~?
 たにがわせんせェはァ、ほっとえーきぃまにあさんッ♪」

 今は12月も下旬、本屋さんにはクリスマスのパーティメニュー、
 お正月用のレシピ本が並んでいます。
 特別な日の特別なお料理は、ええ、美味しそうですけれど、
 《なんでもない日》も、またよし!
 気取らない日の気取らないメニューが、
 食卓にのぼれば、それだけで幸せですね。
 作ってみたいお料理が必ず見つかる、
 あっ!このソースの作り方はマスターしなくちゃ!と材料表を暗記したくなる、
 そんな御本が、この『LIFE』です。

 『LIFE』制作の舞台裏・進行状況を知りたい御方は、
 糸井重里さん主宰の『ほぼ日刊イトイ新聞』へ!
 『ほぼ日』のスタッフさん方も、飯島さんの大ファン!
 みなさん楽しそうに飯島さんのお料理を食べまくっています。

「いいなァ~、うらやましィなァ~♪」

 書店のお料理本のコーナーはあんまり、
 いや、ほとんど行かないな~という御方も、
 この御本だけは、ぜひ一度!
 『なんでもない』けど、どこかスペシャル!な一冊ですよ♪

「ならそうッ、おなかをォ!
 ぐぐッとォ、ぐ~ぐ~ッ!」

 ……オーケストラ級に鳴らすのは、やめましょうね。  

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ドナどなっ♪

2009-12-20 22:37:18 | 美味
 お久しぶりのミスドでおやつタイム~♪
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥゥッ、テディちゃでスッ!
 がるるゥ、おやつゥ~♪」

 映画『のだめカンタービレ』とのタイアップキャンペーン中?だからでしょうか、
 『ミスタードーナツ』のお店はたいそう混雑していましたが、
 は~い、画像手前から、
 『だいずドーナツ チョコ』、
 右側は『ふんわリング キャラメル』、
 左側が『リッチドーナツ エンゼルクリーム』です。
 では、さっそくの実食!
 いただきまーす♪

「いただきまスのでスゥ! ぱくちょッ!」

 まずは『だいずドーナツ』から。
 おお、お豆腐屋さんの豆乳ドーナツを食べたことがありますけれど、
 これは豆乳モノとはちょいっと違う生地ですね。
 見た目よりも、さくっとして、軽い感覚です。
 
「おいしィでスねッ、もぐぐッ♪」

 続いて『ふんわリング』ちゃんへ、GO!
 キャラメルの香りが麗しいわね。
 ふんわ、というより、もっちりふんわか、という食感で、
 デニッシュではなくパンの親戚さんみたいな?

「うむッ! たべごたえェ、ありでスゥ♪
 んままッ♪
 ぱくくッ、もぐぐッ!
 あれッ? ネーさ、どうしたでスかァ?」

 う~む、お腹が、お腹が苦しい~……。
 ドーナツといっしょに、
 カフェオレをがぶぶっぐいいっと飲んだものですから、
 た、食べ過ぎたのかしら~……。 (←少食派のネーさ、ばったり…)

「ふッぽッぽッ♪
 ではッ、のこりのォ、どなつゥはァ、テディちゃがァいただきッ♪」

 ぐむむむぅ~、
 皆さま、本日もご来訪くださって、ありがとうございます。
 どうか皆さまは、風邪と、食べ過ぎに御用心なされますようぅ~……。

「はむほむッ♪
 ふゥッ、ごちそうさまでしたでス♪」(←鉄の胃袋の持ち主がここに…)
 
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荒れ野に響くは……?

2009-12-19 23:27:57 | ブックス
 寒~いけれど、週末ですね! 
 クリスマス休暇も間近の本日はDVDブックの御紹介と参りましょう!
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 うむむッ! ネーさッ、これはァ……!」

 ええ、そうですよ。
 あのシリーズの最新作は、あの物語です!
 さあ、みなさま、こちらを、どうぞ~!



   ―― シャーロック・ホームズの冒険 vol.14 バスカビル家の犬 ――



 制作は英グラナダTVさん、
 画像の宝島MOOK版は’09年12月に発行されました。
 待ちに待ったファンの方々も大勢おられることでしょうね。

「うィ! まッてましたァ! ぱちぱちぱちィ!」

 ホームズさんを主人公にしたコナン・ドイル卿の作品中、
 長編は4作品。
 『バスカビル家の犬』は、4作品の頂点!とされる傑作です。
 ミステリ作家さんや評論家さんたちが選出する
 古今東西の名作ベストテンでは、
 必ずランクインするほど高い評価を受けている作品なんですよ。
 その名作を、英国のTV局さんが映像化すると……
 こうなりました!

「こわいィでス!
 だーとむーあのォ、ふうけいィがァ、こわいィッ!」

 ダートムーア――荒野に吹きすさぶ不穏な風の音、
 いえ、あれは……魔物の叫び声なのでしょうか?
 グリンペン村の人々は噂しているのです、
 あの魔犬のために、先代のバスカビル卿は亡くなったのだと……。

「た、たしかにィ、
 ふんいきィもォ、こわいィッ!」

 先代の逝去にともない、
 新しく爵位と財産を受け継いだのは、ヘンリーさん、
 いえ失礼、サー・ヘンリーです。
 米国で暮らしていたヘンリー卿は先祖の土地に戻ってきましたが
 ……早くも、暗雲が?
 バスカビル家の主治医であるモーティマー医師は、
 ベーカー街221Bを訪ねてホームズさんに相談します。
 バスカビル屋敷の周辺で巨大な犬の足跡が発見され、
 沼地では大きな光る生きものが目撃されていることを……。

「わかッていてもォ、やぱりィ、こわいッ!」

 見方によっては、この物語はホームズ探偵譚中、
 最も幸福な、充実感ただよう作品であるとも考えられます。
 編集者や膨大な数の熱狂的ホームズファンに懇願され、
 アーサー卿はしぶしぶ筆を執りました。
 
 でも、フツーの探偵ものなんか、書きたくない!
 ならば……そうだ!
 歴史だ!
 歴史を、描こう!
 
 ええ、そうです。
 前から歴史小説を書きたくてたまらなかったアーサー卿、
 知人から教えられた伝説をもとに、
 ミステリと歴史を結びつけちゃったのでした。
 物語の重要な場面を、200年前に設定したのです。

 かつてダートムアで、
 悪事の影にあの領主あり!と囁かれた、
 バスカビルのウィリアム、じゃなかった、
 ヒューゴー・バスカビル。
 彼の為した残虐な所業により、
 バスカビル家の伝説、魔犬の呪いが、
 子孫たちの人生を狂わせます……。
 
「でんさつをォうちまかしちゃえッ、ほーむずさんッ!」

 おどろおどろしい風物、
 沼に隠れ潜む脱獄犯、
 ワトソン博士をおびやかす謎の人物……
 役者は揃いました!
 では皆さま、
 ミステリ史の金字塔、
 『聖典』の最高傑作でDVD三昧の楽しい週末を~!

「たんていぱわーでェ、さむさをォ、ふッとばそゥッ!」
 
 
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扉の奥には?

2009-12-18 23:01:15 | ブックス
 寒いの嫌ですっ! ハワイって暖かいのよね?小笠原もね?と
 現実逃避に走りたくなるネーさです。こんにちは。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 むゥ~んッ? たしかにィ、さむいィかもッ!」

 こうなったら、んもぉ本格的に逃避いたしましょうっ!
 第20回日本ファンタジーノベル大賞を受賞したこの御本の世界へ、
 さあ、どうぞ~!


 
                ―― 天使の歩廊 ――



 著者は中村弦さん、’08年11月に発行されました。
 『ある建築家をめぐる物語』と副題が付されています。

「ふむふむッ、けんちくかさんッ♪
 たのしィそうなァ、ごしょくぎょうッ、でスねッ!」

 テディちゃ、建築を甘く見てはいけませんわ。
 建築という分野には、魔がひそんでいるのです。

「まッ?
 まもののォ、まッ、でスかァ??」 (←ちょこっとビビリましたか?)

 そうです、魔物の魔、魔界の魔、ですよ。
 分かりやすい例を挙げれば……ルートヴィヒ2世さん、かしら。
 お城造り――城郭建築にのめり込んだ王さまは、
 バイエルン王国の国庫を空っぽにしてしまいました。
 戦争にも敗れ、
 政治力を失って退位を余儀なくされた王さまは、
 若くして亡くなります……。

「あうゥッ、おそろしィ……!」

 魔が棲む領域――建築。
 では、この御本の主人公、建築家の笠井泉二(かさい・せんじ)さんは
 悪の手先のような存在なのでしょうか……?

 いえ、それが。
 笠井さんが設計を手掛けた建物は、
 不思議と依頼人から愛され、
 大切にされるのでした。
 世間には笠井さんの悪口をいう者もいるのですが、
 依頼人さんはそうは思っていない模様です。
 私の願っていた通りの、いや、それ以上の、
 素晴らしい建物を造ってくれた……
 この地球上にふたつとない、私だけの、この世界、この空間……。

 まるで、破滅とは別の線上に、
 笠井さんの建築が在るかのように。

「むふゥ?
 へんてこォけんちくかさんッ、でスかァ~」

 笠井泉二とは《何者》なのか?
 彼の建築とは、いったい《何》なのか?

 ミステリアスな物語は時間と時代を行きつ戻りつしながら、
 『ある建築家』の素顔を追ってゆきます。
 明治、大正の日本に、
 ぽつり、ぽつり、と生まれいずる異風の建築物が持つ意味とは――

 中村豪志さんの美しい装画は、
 夢の建築への扉を想わせてブラヴォー!
 そして、夢の建築を紙の上につなぎとめる
 著者・中村弦さんの筆にも拍手を!
 ミステリ好きさん、
 歴史小説好きさんにも、おすすめの御本ですよ~!

「けんちくはァ、るいす・きゃろるもォまッさおのォ、
 わんだァーらんどォでスゥ!」

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かわユニークなパケに星を!

2009-12-17 23:01:38 | ショコラ
「はむはむッ、もぐぐッ♪
 こんにちわゥ、テディちゃでスゥ~! もぐッ!」

 テディちゃ、ものを食べながらお喋りするのは失礼ですわよ。
 えへん、こんにちは、ネーさです。
 本日は、読書タイムの合間のおやつタイム、
 『ネッスル』さんの《キットカット ロイヤルミルクティー味》で
 ほっこりいたしましょう♪

「むぽッ♪
 いただいてェおりまァ~スッ!
 んままッ♪でスよゥ~」

 ネーさも、いっただきまーす。
 ぱくっ! もぐっ!
 ふ~む、美味しゅうございますが、
 ミルクティー味のチョコレートは……割と甘め?
 香りも……やや緩め?
 紅茶葉の苦みが取り除かれちゃっているのが、
 ちょっと惜しい……かも知れません。
 少しくらい苦みというか、
 茶葉のコクを感じられる深みが欲しいところですわね。
 
「もぐぐッ、
 ちゅうもんのォおおいィネーさでスッ!」

 でも、可愛いから許します!

「ふァッ? きゃわゆいィ???」

 パッケージのデザインが、とっても可愛いんですよ。
 赤と黒の、たった2色のインクで表現された
 ロンドンのホースガードさん(近衛兵さん?)は
 微笑みを誘う愛らしさがありますね。
 ↑上の画像で、お分かりになるでしょうか、
 いちばん左寄りの兵士さんが、
 銃の代わりに手に持っているのは、ティーカップ!
 
「あはッ♪
 へいたいィさんもォ、てぃーたいむゥ!」

 パッケージ裏面にも近衛兵さんの行進がプリントされていて、
 やはり小さなお遊びが……これにもクスッとさせられます。
 このセンスに、星をあげたいわ!
 
「もふふッ、おもしろたのしィ~へんてこォでスねッ♪」

 『キットカット』ファンの方々はとうに気付いておられるでしょうけれど、
 では、次回の期間限定モノでもお遊びが?

「あるかなッ?
 あるとォいいなッ♪」

 おやつタイムの美味しいチョコ菓子、ご馳走さまでした!
 
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花あり嵐あり? ダディの毎日。

2009-12-16 23:35:37 | ブックス
 ふぅー、もんのすごーく寒い東京・多摩地方の一日でした。
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 さむさむッ! すとーぶにィ、がぶッとォ、かじりつきィ!」

 つらい寒さも、大好きなお父さんと一緒ならなんてことないさ!
 と思っているのは、本日ご紹介いたしますこの物語に登場する駆(カケル)くん。
 さあ、枯葉も小雪も蹴散らして、
 カケルくんと父上に会いに行きましょう!
 こちらを、どうぞ~!



                  ―― チッチと子 ――



 著者は石田衣良さん、’09年10月に発行されました。
 『池袋WGP』シリーズで知られる石田さんの、
 ちょっとだけ?自伝的な物語、と言ったら怒られちゃうでしょうか。

「ふむむッ? じでんッ?
 うむッ、わきゃッたでス!
 しゅじんこうはァ、さッかさんッ、でスねッ!!」

 ええ、そうなんです。
 主人公の青田耕平さんは、小説家さんです。
 駆(カケル)くんは、その青田さんのひとり息子さん、なのでした。
 カケルくんはお父さんをチッチと呼び、
 お父さんの耕平さんも、自分のことを
 『なあカケル、チッチはね……』などと言って、
 二人の間にこの呼び方はすっかり定着しています。

「なかよしィおやこォ、なのでスねッ♪
 でもォ、おかあさんはァ?」

 耕平さんの奥さま――カケルくんのお母さんは、
 3年前に亡くなってしまったんです。
 父と子は、神楽坂のお家でふたり、
 身を寄せ合い、心を寄り添わせて暮らしています。
 今もお母さんがここにいてくれたら……そう思いながら。

 妻への思慕と、もうひとつ、
 耕平さんが悩みを抱えていることを
 カケルくんは知っています。
 小学校4年生の彼には、悩み事の細部までは分からないのですが……
 チッチは、どうしちゃったんだろう?

「ちッちさんッ、どうしちゃッたのでスかッ?」

 耕平さんがぶつかっている壁は、
 どうやら、作家であり続けることの難しさ……?
 それにまた、著作があまり売れないということも、
 気を塞がせる原因となっているようです。
 誉めてくれる人はいるんだけれど、
 どうしてだか、ぼくの本は売れない……。

「むむむッ! ちッちさんッ、げんきをォだしてェ!」

 沈みがちな耕平さんを励ましてくれるのは、
 初めてのサイン会で行列してくれた読者さんたちと、
 振って湧いたような、文学賞へのノミネート!
 連絡を受けた時、携帯電話を握る耕平さんの手は汗でびっしょりになりました。
 まさか、ぼくが?

「わォ! おめでとうございまスなのでスゥ!
 よかッたでスよゥ~♪」

 ともに御本を作った編集者さん、
 知人、友人、書店員さん、
 そして他の誰でもないわが子・カケルくんと、
 チッチは怒涛の日々に放り込まれてゆきます。
 人生を大きく変える有名なな文学賞を受賞するのは、
 チッチなのでしょうか、
 それとも……?

「ちッちィ、がんばれェ!
 ちッちィ、まけないでェ~!」

 IWGPとは別の顔、いえ、別の筆で、
 石田さんが綴る《創作者》の物語です。
 互いを支えあう、チッチとカケルくんの頭上へふりかかる何条もの波――
 波を超えた先に、ふたりを待つものとは……?

 スリリング? 涙もほろり? さらにはエンタな『父子』の波乱万丈記、
 一気読みがおすすめ!ですよ~♪

「かけるくんのもとにィ、さんたさんがァ、きまスようにィ!」 
 
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~ 弦が結ぶミステリアスストーリー ~

2009-12-15 23:14:34 | ブックス
「あッ! みてみてェ、ネーさッ!
 きゃッこいィ~おくるまでスよゥ!」

 あら~、テディちゃ、あれはポルシェの4WDだわね。
 ドイツアルプスを走りぬくために造られたお車なのでしょうか、
 なんてカッコよくて、なんて信号だらけの日本の道路に似合わないのかしら。

「ふァ~、みえなくなッちゃッたでスゥ……」

 華麗な高級車を見送った後は、さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらを、どうぞ~!


 
                 ―― 赤い竪琴 ――


 
 著者は津原泰水さん、’09年9月に発行されました。
 カヴァーには、『静謐な恋愛譚』との紹介がされておりますが――

「むぱッ??
 それはァおかしィでスゥ?
 このごほんはァ、すいりィぶんこォでスよッ?」

 ええ、そうなのですよね。
 こちらの御本、創元推理文庫さんからの発行です。
 推理文庫なのに、恋愛小説?
 へんじゃな~い?とお思いでしょうけれど、
 これは、《謎めいた》という形容がとても相応しい物語でもあるのです。

 グラフィックデザイナーをしている
 入栄暁子(さとるこ)さん、
 古いノートを手に困惑しています。
 暁子さんのお祖母さまの遺品の一つであるそのノートは、
 昭和の初期に短いながら注目を浴びて後、
 夭折した詩人・寒川玄児のものでした。
 
 詩人さんとお祖母さまに、何のつながりが?
 首を傾げつつも、暁子さんは寒川さんの遺族を探します。
 ようやっと手掛かりを得て赴いた先は、
 とある料理店でした。
 
「おりょうりやさんッ??
 れすとらんでスかァ?」

 ここで待てば、
 お店の人に尋ねれば、
 常連だという詩人さんの遺族さんに逢える……
 
 やがて、暁子さんの《待ち人》はやって来ました。
 この瞬間から、
 恋であるような、また恋とは別のものであるような、
 不思議な時間が暁子さんの心をとらえたのでした……。

「ふむふむッ、
 ひゃくにんいればァ、ひゃくにんそれぞれのォ、れんあいがッ♪」

 お祖母さまの遺品のノートに描かれる
 昔日の想いと、
 暁子さんが抱える
 現代の想い――
 呼応するふたつの想念が奏でる音楽は、
 いくつもの《謎》とどのように響きあうのでしょう?

 派手派手な大恋愛ストーリーとはちょっと違っているかもしれませんが、
 涼やかで印象深い、
 こころ揺さぶる《恋》のものがたりです。
 普段はあんまり恋愛ものは読まないんだけど~という御方、
 それにミステリ好きさんにも、おすすめですよ!

「くりすますしーずんにィ、ぜひィ!でスねッ♪」

 赤い竪琴ってなんのこと?と思った音楽好きさんも、ぜひ!
       
  
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パラドックスの隙間をくぐれ!

2009-12-14 22:39:20 | ブックス
 冬至が近付いていますね。
 カボチャ買わなきゃ!と思っているネーさです、こんにちは。
 柚子は既にゲットいたしました~♪

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ゆずゆでェ、ぬくぬくゥいたしましょッ♪」

 さあ、今週もどっこいしょ、いえ失礼、読書で楽しいお時間を!
 本日は、こちらを、どうぞ~!



                 ―― 時の娘 ―― 



 編者は中村融さん、’09年10月に発行されました。
 『ロマンティック時間SF傑作選』と副題があります。
 日本で独自に編まれたこの御本には、
 9人の作家さんによる短編SF9作品が収録されています。

「えすえふゥ……!
 テディちゃ、いやでスよゥ!
 《きょうふッ!くまにんげんッ!》にはァ、なりたくゥないィでスゥ!」

 テディちゃ、映画の『ハエ男の恐怖』と混同してはいけませんわ。
 『ハエ男の恐怖』は、そもそもナンセンス類トンデモ科に属する空想譚です。
 
「ほぺッ? なんせんすゥ??」

 人間サイズの巨大ハエなんて、物理的にありえなーい!と
 理系の御方ならば断言することでしょう。
 えーと、確か、質量保存の法則とかに反しちゃってるんですのよ。
 その点を考慮してリメイクされた映画『ザ・フライ』は、
 ハエと人間の遺伝子レベルでの融合、というストーリーになりました。
 
「ふァ~、よかッたァ~♪
 くまにんげんッ、ないィんでスねッ♪」

 この御本に収められたSF作品の著者さんたちが戦わねばならないのは、
 物理学の法則よりも、
 タイムパラドックスという、
 厄介な相手さんです。
 いえ、しかし中には……
 SFを外れてファンタジーの領域に入っているとおぼしき作品も
 あるんですが。

 例を挙げれば――
 C・L・ムーアさん著の『出会いのとき巡りきて』。
 SF史上屈指の名作『シャンブロウ』を描いた作家さんが
 このような時間SFを書いておられたとは、知りませんでした。
 編者の中村さんが『神話的』と評する物語は、
 なるほど、異文明の石碑を読解してゆくような
 透徹感に満ちています。

 そして、ロバート・F・ヤングさん――
 時間SF好きな御方は、この著者さんをご存知でしょう!
 有名な『たんぽぽ娘』の著者さんによる 
 『時が新しかったころ』は、
 ロナンチックでありながらユーモアも加味された
 ヤングさんらしい短編作品です。

「ぱらどッくすゥ……ゆーもあァ……ふゥ~、
 えすえふゥにはァ、いろんなァかおがァ、あるのでスゥ~」

 ロマンティック時間SFといえばこの著者さん!
 ジャック・フィニィさんの作品もありますよ!
 『ゲイルズバークの春を愛す』が大好き~♪というフィニィさんファンは
 本邦初訳の『台詞指導』を読まなくては! 

「うむむッ!
 のすたるじィくゥ~でスねッ!」

 SFファンさん、
 ファンタジーファンの方々、
 ミステリアスな御話をお探しの活字マニアさんに、おすすめ!
 SFマニアさんは、編者さんの『あとがき』も
 しっかりお読み下さいね。

「はえおことォにもォ、おすすめしましょうッ!」

 ……ハエ男さんには、お会いしたくありませんわ。
 
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発見!こがしバター醤油味~♪

2009-12-13 22:54:24 | 美味
 テディちゃ、見つけましたよ~!

「ネーさッ、みつけちゃッたでスねッ!」

 おっとと、ご挨拶も忘れてしまって、失礼しました。
 こんにちは、ネーさです。
 先日お約束しましたように、
 『カルビー』さんの
 《じゃがりこ 期間限定 こがしバター醤油味》、
 やっと発見いたしました~!
 ので、本日は実食報告会をお送りしますよ~♪

「むぽぽッ♪
 これがァ、うわさのォ、こがしばたッ♪」

 美味しいと評判の《こがしバター醤油味》、
 期待にうちふるえつつ、では、いただきまーす! ぱくっ!

「テディちゃもォ、いただきまスなのだッ!
 ぱくッ! もぐぐッ!」

 おお? 予想していたよりも……薄味?
 こってり系バター味ではなく、あっさりふんわりバター風味?
 お醤油も、隠し味っぽい感覚ですね。

「うむッ! うすあじィかもッ!
 ぱくくッ、もぐぐッ、はむむッ!」

 そして薄味だけに……なんだかパクパクっと食が進んでしまうのです。
 危険ね~、これはちょこっと危険なお菓子だわ。
 同じ『カルビー』さんの《かっぱえびせん》にも似た誘惑でしょうか。

「だいじょぶゥ!
 なかみにィ、げんかいィありッ!」

 そうですね。
 紙製パッケージは……幸か不幸か、底なしではありません。
 おやつにちょうど良いサイズでございました。
 ご馳走さまでした♪

「おいしかッたでスゥ♪
 ごちそうさまァでしたでス!」

 ポテチ大好き~な御方は、発見したら、ぜひ!
 バーコードのお遊びも健在です!

「またまたァ、だじゃれェ、やッちゃいィましたでスッ!」

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こま撮りLOVE!

2009-12-12 23:11:28 | ブックス
 今日は、小春……いえ、大春日和だった東京・多摩地方から、
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわァ~、テディちゃでス!
 きょうはァ、ほッかほかァでしたですねッ♪」

 この世のすべてのクマが冬眠を拒否しちゃいそうなポカポカ陽気でしたが、
 おお、ここにも!
 冬眠なんてパス!なクマさんがいるようですよ。
 さあ、本日は、こちらのクマさんストーリーを、どうぞ~!



               ―― ぼくはくま ――


 
 著者は ごうだ つねお さん、’07年1月に発行されました。
 先日『ブックマ。』を御紹介しました折に言及いたしましたね、
 NHK『みんなのうた』から生まれた可愛いクマちゃんの御本が、はい、こちら!
 CGでも、セルアニメでもありません。
 人形アニメーションの、クマちゃんです♪

「きゃわゆいィ~♪ ぷりてィ~♪」

 クマちゃん、ちゃあんと名前があります。
 1ページ目には、こう書かれていますよ。

  まくまくんが めを さますと、
  あのこは でかけた あとでした。――

「まくまくんッ!
 うむッ! くまらしィ、よいおなまえェでス!
 ……でもォ、あのこッてェ、だァれでスかァ??」

 はてさて?
 それを知るには、まくまくんと一緒に、
 じっと我慢のお留守番をしなくては。
 『あのこ』は……たぶん、まくまくんにとって、
 とても大切な御方なんでしょうね。
 
「ふむふむゥ~、たいせつなァ、あのこォ~♪」

 著者の『ごうた つねお』さんこと、合田経郎さんは、
 まくまくん出演作である宇多田ヒカルさんの『ぼくはくま』、
 NHKキャラクターの『どーもくん』、
 そして『こま撮りえいが こまねこ』でも知られるクリエーターさんです。
 『こまねこ』ちゃんは、TOWER RECORDSさんの
 クリスマスキャンペーン2009のキャラクターにもなっています。
 ↑画像の右上部分を御覧下さい。
 タワレコさんのキャンペーンカタログ表紙には、
 サンタ姿の『こまねこ』ちゃんが~♪
 100万$のスマイルですわね。

「めりーくりすますゥ~、こまねこちゃんッ!」

 12月2日には、合田さんの最新作
 『こま撮りえいが こまねこのクリスマス ~迷子になったプレゼント~』
 が発売になったばかりです。
 DVD限定版には『こまねこのクリスマスの絵本』も封入されているそうです。
 どんな絵本なんでしょうね?

「きッとォ、すてきィなァ、おはなしィでしょゥッ♪」

 人形アニメ大好き~っ!という御方におすすめの御本
 『ぼくはくま』、
 合田さん&こまねこちゃんファンの方々はタワレコのキャンペーンも、
 お見逃しなきよう!

「こまねこちゃんのォ、まちうけがぞうッ、もらうのだッ!」
  
  
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