テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

未知なる《東京》史!

2013-03-11 23:17:46 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むゥ~! にねんがァ、すぎましたでス!」
「がるる!ぐるるるるがるる……!」(←訳:虎です!思い出すのもつらい……!)

 こんにちは、ネーさです。
 震災から、2年を経た今日、
 被災地へ、そして自分の故郷へと
 思いを馳せた方々も多かったことでしょう。
 本日の読書タイムでは、
 私たちにとって重要な都市《東京》への想いが詰まった貴重なノンフィクション作品を、
 さあ、どうぞ~! 

  



 
              ―― 私の東京地図 ――



 著者は小林信彦さん、2013年1月に発行されました。
 『MY TOKYO MAP』と英語題名が付されています。

「ほんとうのォ!」
「ぐるるがる!」(←訳:東京人さん!)

 以前より申し上げておりますように、
 私ネーさは東京の八王子生まれ、
 つまりは“多摩っ子”です。

 それに比べ、いえ、比較するのも申し訳ないのですが、
 この御本の著者・小林さんは
 非の打ちどころのない、根っからの
 “東京人”さん!

「とうきょうはァ、にほんばしィ!」
「がるがるる!」(←訳:お家は老舗!)

 ええ、そうなんです。
 小林さんの御実家は、
 東京市日本橋――現在の東京都中央区日本橋の
 和菓子屋『立花屋』さん。

 ですから、もしかしたら
 現在は小説家・評論家・コラムニストとして活躍する小林さん、
 江戸時代から9代続く老舗さんの、
 10代目の御主人になる、ところだったのかもしれませんが……

 時代がそれを許しませんでした。

 戦争は、東京を焼野原にしてしまったのです。

「くうしゅうゥでェ~…」
「ぐるる~…」(←訳:お家が~…)

 この御本は、でも、恨み節から成るものではありません。

 第二次世界大戦が終わり、
 再建進む只中の東京で青春を過ごした小林さんの、
 ちょっとほろ苦い、
 昭和の東京の回想記であり、
 現在の東京観察記でもあります。

 かつての東京駅が持っていた歴史的な“重み”、
 閑静な住宅地であった表参道と
 『橋立(はしだて)書店』という洋書や雑貨を扱うお店が
 のちに玩具店『キデイランド』になったこと――

「えッ? ほんやさんッ??」
「ぐるるがるるるっ?」(←訳:キデイランドがっ?)

 コマのように回る舞台があったコマ劇場の土地には
 『菊座』という歌舞伎の劇場が建つ予定だったこと、
 建設中の伊勢丹新宿店さんの工事現場で
 あやうくお金を奪われそうになったこと――

「ええッ! それはッ」
「ぐるがる!」(←訳:大変だあ!)

 渋谷、六本木、赤坂、
 有楽町や銀座、日本橋、
 本所、深川……

 若き小林さんがTVのお仕事をしていた当時、
 再建途上だった東京の街々は、
 今また大きく変わり、
 そしてさらに変化してゆこうとしています。

 東京に生まれ育った方々は、きっと、
 各章の描写に
 特別な思いを抱かずにはいられないでしょう。

 そう、昔の東京ってこんなだったよなあ、
 地下鉄は無くて、
 首都高なんてのも無くて、と。

「いまとはァ、ちがうゥ、とうきょうッ!」
「ぐるぐるがるるるるがる!」(←訳:ボクらが知らない東京!)

 春から東京に住む予定!という御方に、
 とりわけおすすめしたい《東京》ガイドです。
 もちろん、東京在住者さんも、ぜひ!



 
 

 
 
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― 光に、捧ぐ ―

2013-03-10 23:20:33 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、あつくッてェ~」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!明日は寒い~!)

 こんにちは、ネーさです。
 今年は気温乱高下の春、ですが、2年前の春は寒かったような気がします。
 本日の読書タイムは、
 2年前の、あの日に捧ぐ特別な一冊を御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!

  



 
           ―― 川瀬敏郎 一日一花 ――



 著者は川瀬敏郎(かわせ・としろう)さん、2012年12月に発行されました。
 『一日一花』と書いて『いちにちいっか』と読むこの御本は、
 新潮社とんぼの本ホームページに
 2011年6月22日から2012年6月30日まで連載された『一日一花』に
 加筆修正し、再構成したものです。

「おはなァ、でスかッ?」
「ぐるるがるるる!」(←訳:表紙もお花だね!)

 川瀬敏郎さんは、
 花人として知られる御方です。
 京都に生まれ、池坊の花道を学び、
 1970年代半ばからは流派に属さず、
 独自の創作活動を続けてきました。
 お花に関する御本も多く著しておられます。

 そうして花とともに歩んできた川瀬さんでしたが、
 震災の後、
 花を手にすることが出来ずにいたのだそうです。

 或る転機が訪れるまでは。

「むむゥ~? それはァ~?」
「がるるぐっるる?」(←訳:どんなきっかけ?)

 震災からひと月を経ての、TVのニュース画像の中。
 被災地にようやく遅い春が来、
 地に緑が芽吹き、花が咲こうとしていました。
 
 花を眺める、
 人々の無心の笑顔――

 その笑顔が、川瀬さんの心を動かしたのです。

「えがおォにィ、ふれてッ?」
「ぐるがる!」(←訳:一日一花!)

 御本の『あとがき』にはこう記されています。

   生者死者にかかわらず、
   毎日だれかのために、
   この国の『たましひの記憶』である花をたてまつり、
   届けたいと願って。

   あらゆる花を手向けたい――

 これが、なんともたいへんなことになりました。

「たいへんッ、でスかァ??」
「ぐるがるるる?」(←訳:どう大変なの?)

 川瀬さんの求める『あらゆる花』とは
 野に咲く花。
 温室で、遺伝子工学を駆使して合成された花ではないのです。

 『あとがき』には、
 一日一花に協力してくださった方々の名が挙げられています。
 身を挺して山野を走り回り花を届けてくれたという、
 川島南智子さん、藤井一男さんと壽子さん、森田美保子さん、
 撮影場所を提供してくれた木村宗慎さん、
 カメラマンの青木登さん、
 編集者の菅野康晴さん……

 川瀬さんと、多くの方々が力を注ぎ、
 かたちに成った『一日一花』。

「のにさくはなのォ、うつくしさッ!」
「がるるる!」(←訳:可憐です!)

 手を合わせるように
 一頁一頁を観、また読んでゆきながら、
 脳裏に浮かぶのは
 利休さんの言葉でしょうか。

   《花は野にあるように》

「あかいィはなッ、しろいィはなッ」
「ぐるがるるぐるる!」(←訳:空のように青い花!)

 3月11日の頁にあるのは、
 一枝の椿。

 その椿の名は『夢』。

 皆さま、どうか、ぜひ一読を。


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花よ、咲け。

2013-03-09 23:00:04 | 美味
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 うめのォ、おはながァ~!」
「がるる!ぐるぐるがる!」(←訳:虎です!よい香りです!)

 こんにちは、ネーさです。
 昨日、そして今日3月9日と、うららかなお天気だった関東地方……
 梅のお花が満開となりましたよ♪

  

 ホワイトバランスを変えて、もう一回、パチリ!

  

「ふあァ~♪ かおりにィ~うッとりィ~♪♪」
「ぐるるぅ~!」(←訳:春だねぇ~!)

 お花見の準備をしたくなる週末は、
 読書タイムをひと休みして、
 はい! おやつタ~イム!
 本日は、こちらをパクパクっと平らげちゃうべし~!

  

 『岩塚製菓』さんの
 《バタしょっと ふわっとバターしょうゆ味》!

「おこめェでスッ!」
「がるるぐるぐる~!」(←訳:米粉のお菓子だ~!)

 ロングセラーお菓子《ふわっと》のバターしょうゆ味を考案したのは、
 福島県南相馬市の、
 大甕(おおみか)小学校、
 太田小学校の
 各6年生の皆さん!

  

「おしゃしんッ、のッてまスよゥ!」
「ぐっるがるる!」(←訳:かっこいいぜ!)

 メーカーさんとの商品開発授業から生まれ
 商品化された《バタしょっと》、
 本当に美味しいんですよ♪
 使用されているのも日本産のうるち米だそうです!
 パッケージ前面に
 カウボーイ(カウガール?)のイラストが描かれているのは、
 相馬野馬追魂!のあらわれかしら? 

「ぐッじょぶゥ!でスよゥ~! 
 みなみそうましのォ、ぼーいずあんどがーるずゥ!」
「がるるぐるるるぐるるがるるっ!」(←訳:商品化第二弾もあるといいなっ!)

 相馬の少年少女さんたちに拍手を送りながら、
 皆さま、どうか穏やかな休日を!


 
 
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新星書道と、奇想の四字熟語。

2013-03-08 23:07:45 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 うえェ~んッ!」
「がるる!ぐる~る!」(←訳:虎です!わう~ん!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日、ここ・東京の八王子市では……

    もっんのすごぉ~っく花粉が降ってますっ!!!

 つらいんですけど、苦しいんですけど、
 もう仕方ないわね、あ~あ、と潔く諦めることにして、
 さあ、読書タイムですよ!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
                 ―― 鈴虫炒飯 ――


 
 著者は又吉直樹(またよし・なおき)さん、田中象雨(たなか・しょうう)さん、
 2012年11月に発行されました。

 
「すずむしィちゃーはんッ??」
「ぐるがるるぅ??」(←訳:誤字ですかぁ??)
「ネーさッ、かふんでァ、あたまがァ~」

 失礼ですわね、誤字じゃありません、読み間違えでもありません!
 この御本は、本当に
 『鈴虫炒飯(すずむしチャーハン)』という題名なんですよ!

 あ、ついでに言っておきますが、
 料理の御本でもございませんからね。

 
「ふァ~」(←安心の溜め息)
「がる~」(←こちらも安心)

 でも、スズムシを具材にした中華料理のレシピ本でないとするならば、
 この御本の内容は……?

 巻末の『後書執筆』から
 この御本が生まれた経緯を要約いたしますと――

   知人さんに誘われて赴いた渋谷のライブハウスで、
   又吉さんの心を奪ったのは、
   田中象雨さんの『書』。

   どのバンドの演奏よりも、
   田中さんの『書』は熱かった!

 その後、
 又吉さんのライブの題字を田中さんが制作し、
 田中さんもまた、書道の作品展に又吉さんを誘うなど、
 御二方の交流が始まりました。

「ふむふむゥ~、しょどうッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:筆のちから!)

 作品展で田中さんが提案したのは『新・四字熟語』。

 応えて又吉さん、
 奇妙な四字熟語を創り出します。

 『素人八段』
 『軟式人魚』
 『突撃哲学』
 『月光心猿』

「ふァうゥ~???」
「がるるっ??」(←訳:何それっ??)

 又吉さんが御題を出して、
 田中さんが見事な書で返し、
 それへまた又吉さんが文章を添えて。

 打てば響き合う、
 書道家さんと文章家さんのコラボ作品は
 飄々として、
 雄々しくもあり、
 どこか幻影のようでもあります。
 そして……
 笑いも潜んでいます♪

「まかふしぎなァ~」
「ぐるるぐるるるがる!」(←訳:つかみどころの無さ!)

 巻頭に記されている言葉は、
 《現世を標榜する新たな四字熟語があって然るべき》。

 
 我ら活字マニアのアイドル?『ピース』の又吉さんと、
 新星書道家・田中さんの妙なる合奏は、
 あれこれ言うより、
 百聞は一見に如かず!
 ぜひ本屋さんで探してみて下さいね~♪

「あなたもォ、すずむしィちゃーはんのォ、おあじィはァ~」
「がるるぐるぐる!」(←訳:クセになります!)
 
 
 

 
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~ 昭和の花、一輪 ~

2013-03-07 23:01:50 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうもォ、つながッてまスゥ~!」
「がるる!ぐるがるるるぐる!」(←訳:虎です!美女つながりです!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回からの美女つながり、
 いえ、美少女つながり、と言うべきでしょうか♪
 本日の読書タイムは、はい、こちらを、どうぞ~!

  



 
               ―― 中原淳一の世界 ――



 編集は、井澤豊一郎さん、萬 眞智子さん、林 由香理さん、
 編集協力は中原利加子さん、2013年2月に発行されました。
 『幸せになる言葉』と日本語副題が、
 『Le monde de Junichi Nakahara』と仏語題名が付されています。

 前回記事で御案内しました展覧会『大正ロマン 昭和モダン展』では
 詳しく言及できませんでしたが、
 少女たちの《昭和ロマン》を担ったアーティストさんといえば、
 ええ、やはり!
 中原淳一さんですね!

「ほうせきィみたいなッ!」
「ぐるるるがるがる!」(←訳:少女雑誌の表紙画!)

 大きな瞳、
 果実の色の唇、
 ちょっと細面の美少女さんたち。

 『ひまわり』『それいゆ』
 『ジュニアそれいゆ』――
 中原淳一さん(1913~1983)が描いた雑誌の表紙画、挿絵作品は
 20世紀後半の日本出版界の、
 ひとつの金字塔であることは疑いを容れません。

 
「しょうわのォ、びじんさんッ!」
「がるるぐるー!」(←訳:八頭身だよー!)

 この御本では、
 竹久夢二さんの美女とはまた異なる
 中原さん独自の美少女画、
 雑誌に掲載された中原さんの文章、
 中原さんデザインの家具、
 インテリアコーディネートのアイディア、など
 挿絵画家に留まらない、
 中原さんが成し遂げたお仕事の数々が
 紹介されています。

 う~ん、これはすごいわね!
 中原さん、竹久夢二さん以上の総合プロデューサーぶり!

 
「びッくりィ、でスねッ!」
「ぐぅるがる~!」(←訳:キャパ広い~!)

 『ひまわり』が刊行されていたのは昭和22年~27年、
 『ジュニアそれいゆ』が刊行されていたのは昭和29年~35年……
 中原さんの文章と絵から、
 当時の少女たちが何を求め、
 どんな環境に暮らしていたのかが、
 浮かび上がってきます。

   “日常の生活の中にも美しさがなくてはならない”

 中原さんがそんな風に考えておられたのは、
 戦争を経験したゆえ、だったのでしょうか――

「いまもォ、うつくしいィ、なかはらさんのォ、びじんがッ!」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:レトロだけどモダン!)

 挿絵や文章もさりながら、
 際立った美しさに驚かされるのは、
 ファッション画!
 現代の『ヴォーグ』にそのまま掲載してもいいんじゃないかしら?と
 思ってしまうくらいの素晴しさですよ♪

「これはァ、びしょうじょじゃなくてェ~」
「ぐるるぅーるがるぐるるる!」(←訳:ユニヴァーサルな美女だね!)

 もっともっと高く評価されて然るべき
 クリエイター中原淳一さんの世界を知る一冊、
 活字マニアの皆さまはぜひ一読を~!


 
 
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レトロなアートと、ひとやすみ。

2013-03-06 23:00:16 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうもォ、びじんさんッ♪」
「がるる!ぐるがるる~!」(←訳:虎です!美女大歓迎~!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回記事からの『美女』つながりで、
 本日は、ちょこっとアート情報をお送りいたしますよ。
 こちらを、どうぞ~!  

  



    ―― 大正ロマン 昭和モダン 展 竹久夢二・高畠華宵とその時代 ――



 会場は東京・八王子の八王子市夢美術館にて、
 会期は2013年2月1日~3月24日(月曜休館、月曜が祝日の場合は翌日が休館となります)。
 『高畠華宵』さんは『たかばたけ・かしょう』さんとお読み下さい♪

「むほゥ♪
 これはァ、びじんがァ、でスねッ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:レトロ美人~!)

 レトロでありながら、
 時代を超え、長期に渡って人気を保ち続ける竹久夢二さん。
 そして、再評価の気運高く、
 新たに研究も進められている大正から昭和にかけてのアーティストさんたち――
 蕗谷虹児(ふきや・こうじ)さん、
 中原淳一さん、
 松本かづちさん……

 あっ! この挿絵は見たことある!
 この画はあの御本の表紙に使われてたわ!
 と、ピンと来る活字マニアさんもいらっしゃることでしょう。
 近代日本のデザイン界の巨匠さんたち、ですものね。 

  

「いろあいィ、はなやかァ~♪♪」
「がるがるる~!」(←訳:春に似合う~!)

 当時を代表する《ロマン》な画家さんによる挿絵、
 日本画、版画、装丁本などが展示されているそうですよ。
 大正ロマン期のお着物が大好き!
 レトロアートのグッズ集めてます!という御方に
 おすすめの展覧会です。
 ぜひお越しくださいな♪

 さて、ここで本日のオマケ画像も、パクっと、どうぞ~!

  

「きょうのォ、おやつたいむゥはァ~!」
「がるるるる!」(←訳:コロンです!)

 『グリコ』さんの
 《ふわふわクリームのコロン 練乳いちご》は、
 え~と、たぶん……

  

「きせつゥげんていィのォ、おあじィ!」
「ぐっるるがるがるるる~!」(←訳:とっても美味しいので~)
「とりいそぎィ、いただきまァ~スゥ!」



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保存版の《美女》!

2013-03-05 23:24:49 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 たきしーどにィ、ながァ~いィどれすゥ!」
「がるる!ぐっるがーるっるがる!」(←訳:虎です!レッドカーペットの花!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回記事では小さな骨董品、
 前々回記事では作家さんに愛されたワンコたち、と
 今週の読書タイムは
 写真が多くビジュアルな書籍の御紹介が続いています。
 本日も、ええ、眼福の極み!といいたくなる一冊を選んじゃいましたよ♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
                 ―― 美女ありき ――



 著者は川本三郎さん、2013年1月に発行されました。
 『懐かしの外国映画女優讃』と日本語副題が、
 『Beautiful Women in Pictures   Gerat Roreign Screen Actress of the 20th Century』と
 英語題名が付されています。

 先週催されたばかりの、
 華やかなアカデミー賞授賞式、
 レッドカーペットで誇らしげにポーズするスターさんたちの様子は、
 私たちの記憶にも新しゅうございますが、
 この御本のスターさんたちは――

「えいえんのォ!」
「がる!」(←訳:美女!)
「ほんもののォ~びじんさんッ!」

 そうですね、
 はぁ~…と溜め息してしまう映画スターさんたちは、
 今年のオスカー受賞者となったアン・ハサウェイさん、
 ジェニファー・ローレンスさんも
 おきれいだったんですけれども、
 彼女たちとはまた別格の美しさ!

 著者・川本さんは、まず一人目の“美女”として
 エリザベス・テイラーさんを紹介します。
 う~ん、なんというお顔でしょう!
 奇跡の美貌だわね!

「ふたりめはァ~??」
「ぐるぐる!」(←訳:あの人だ!)

 英国の花、ヴィヴィアン・リーさん!
 この御本の題名も、
 ヴィヴィアンさんの出演作品から採られたのでしょうね。

 
 そして次は、
 デボラ・カーさん!
 『王様と私』での軽やかなダンスシーンを
 御記憶でしょうか?

 
「えれがんとォ、でしたでスッ!」
「ぐーるがぅーるぅるる!」(←訳:クールビューティさん!)

 ここで、
 著者・川本さんは大きく舵を取ります。

 とりたてて映画好きでなくとも
 よく名を知っている名花さんから、
 通(つう)なマニアさんがディーヴァと崇める
 ちょっとクセのある美女さんへ!

「ふむふむッ??」
「がるるぐるるる?」(←訳:どんな美女さん?)

 フランソワーズ・アルヌールさん、
 アリダ・ヴァリさん、
 ジーナ・ロロブリジダさん、
 ローレン・バコールさん……!

 美しい、けれども、
 エリザベス・テイラーさんのような大スターにはならなかった、
 いえ、大スターへの道を敢えて選ばなかった、
 《演技者/表現者》の美女さんたち!

「かッこいィ~びじんさんッ!」
「ぐるるがるるぐるる!」(←訳:どこかミステリアス!)

 貴方の愛するスターさんは
 この御本の中にいらっしゃいますか?
 活字マニアさんも映画マニアさんも
 ドキドキしながら御自分の眼で確かめてくださいね♪

 ちなみに私ネーさ、
 ルシル・ボールさんも『美女』に入れて欲しゅうございました……!
 ルシルさんは映画というよりはアメリカTV界の大スターだった御方ですが、
 とっても美人さんなんですよ~!!

「めんくいさんにィ!」
「ぐるがるるがるがる!」(←訳:おすすめの一冊です!)


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サイズは豆でも、こころは∞!

2013-03-04 23:15:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 もうすぐゥ、かぶきざァ、かんせいィッ!」
「がるる!ぐるぐるがる!」(←訳:虎です!いよいよだね!)

 こんにちは、ネーさです。
 新たな歌舞伎座が4月にオープン!だからでしょうか、
 このところ歌舞伎関係の広告を目にする機会が増えています♪
 ならば、読書タイムも“和”のノリで!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~! 

  



 
            ―― 手のひらにのる骨董 ――



 著者は貴道裕子(きどう・ひろこ)さん、2013年1月に発行されました。
 『美しき日本の小さなこころ』と副題が付されています。

 著者・貴道さんは、
 京都で古美術店『てっさい堂』を営んでおられる
 いわば骨董品のプロフェッショナルさんであり、
 2013年初頭には、美術館『えき』KYOTOにて
 《『てっさい堂』貴道裕子コレクション 美しき日本のこころ~豆皿、帯留、ぽち袋~》展を
 開催なさった古美術品コレクターさんでもある御方なんですよ。

「ふァ~…こっとうのォ、えきすぱーとッ!」
「ぐるるぅ~!」(←訳:京都かぁ~!)

 京都で骨董品のお店を……と聞くと、
 何やらただならぬものを感じますが、
 その予感、正しゅうございます!

 この御本に載っている
 《小さなもの》たちの、
 なんともいえない清らかな艶!
 骨董好きさんなら夢中になってしまいますよ~♪

「ちッちゃなァ、おさらにィ??」
「がるるるるぐるぐる!」(←訳:小さいからいいのさ!)

 御本の表紙を飾っているのは、
 『色絵蝙蝠みじん唐草文豆皿』。
 直径7.5cmほどの、
 小さなお皿です。

 昔むかしは『天塩皿』とも呼ばれた『豆皿』は、
 お店では表紙写真のような色絵の物に
 つい目が行きがちですけれど、
 藍色の、『染付』と呼ばれる器もすてきですね。

 そして、『豆皿』と並んで紹介されている、
 ぽちぶくろ、
 帯留も、
 『小さなもの』大好き!な日本人の心を
 捕えて放しません!

「ぽちのくせにィ~!」
「ぐるるがるるーぐぅる!」(←訳:すごいバリエーション!)

 近頃はお正月くらいしか
 出番のない『ぽちぶくろ』……

 
 それが、この御本では完全にファインアートになっちゃってます!
 浮世絵と比較しても遜色ない、
 雄弁な細密画の世界!

「おびどめもォ~!」
「がるる!」(←訳:感動的!)

 著者・貴道さんと『てっさい堂』さんの美意識が
 ぎゅぎゅっと凝縮されたようなこの御本、
 かわいいもの&小さなもの大好き!な御方は必読です!
 私ネーさは、
 『染付雪輪文変形豆皿』(P41、№156)が……欲しくなってきました~!!

「これくたーさんはァ、ようちゅういィッ!」
「ぐるるがるるるるがるぐるるる!」(←訳:豆皿に呑み込まれませんように!)
 
 
 
 
 
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ワンコ派?ニャンコ派?

2013-03-03 23:07:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 うぐいすゥ、きたるッ!」
「がるる!ぐるがるー!」(←訳:虎です!いい声だー!)

 こんにちは、ネーさです。
 今朝方のこと……
 ♪ホーホケキョ♪と、
 どこからともなく佳き鳴色が聞こえてまいりましたよ。
 まさに桃の節句!な春の声ですね。
 そんな3月3日の読書タイムに御紹介いたしますのは――

  



 
                ―― 作家の犬 2 ――



 編者はコロナ・ブックス編集部の皆さん、2013年1月に発行されました。
 2月22日はニャンコの日?だとかで、
 各メディアをニャンコたちの画像が席捲しましたが、
 ワンコLOVE!な方々は、心中悔しい思いを抱いておられたかもしれません……

   ニャンコ?
   ええ、ニャンコもわるくないけれど、
   ウチのワンコ!
   この子の方がカワイイわよ!
   んもう世界一カワイイんだからー!!

 と訴えたくて。

「ううむゥ~! にゃんこだいすきィなァ、ひともォ、いればッ!」
「ぐるるがるがるぐる!」(←訳:ワンコ好きさんもいる!)

 以前に御紹介しました『作家の犬』では、
 愛犬家として名高い文豪さん、有名人さんが登場いたしました。

 そして、こちらの『作家の犬 2』でも、
 作家さんとともに生涯を歩んだワンコたち、
 ワンコとともに生涯を歩んだ作家さんたちが取り上げられています。

 御本表紙の、
 井上ひさしさんと愛犬ドン松五郎くん。

 松本清張さんと、ポメラニアンのテリーくん、秋田犬タローくん。

 シャンソン歌手、エッセイストの石井好子さんと、
 トイプードルのチロちゃん。

 あら、寺山修司さんもワンコ派なんですね。

「わおゥ! なまえがァ、すごいィッ!」
「がーるぅるぐるるー!」(←訳:ニーチェにワグナー!)

 私ネーさの大好きな北杜夫さんも
 マルチーズのコロちゃんを溺愛しておられたようです。
 どくとるマンボウとマルチーズ……
 お似合いですね~♪

「こッちにはァ、でッきゃいィ~わんこッ!」
「ぐるがっるるるるぐるる~…」(←訳:この大っきい犬のお家は~…)

 おお!
 力道山さんもワンコ派でしたか♪
 グレートデン!
 ボクサー! 
 ドーベルマン!
 土佐犬!
 大型犬を愛好してらしたとは、
 いかにも世紀の格闘家として名を馳せた御方らしいわ♪

「どッど~べるまんッ!」
「がるる~??」(←訳:土佐犬~??)

 御本の中程には、
 《切手の中の犬たち》というページもあります。
 世界最初の犬の切手に始まる、
 ハガキや封書に貼られて遠く旅するワンコたちの絵姿には
 惚れ惚れしてしまいますね。
 日本の切手で目立つのは、
 『のらくろ』くん!

「あッ、そうかァ~! のらくろくんもォ~!」
「ぐるるがっる!」(←訳:ワンコだった!)

 貴方の好きな作家さんは、
 ワンコ派ですか?
 それともニャンコ派?
 好評の《作家の犬》《作家の猫》シリーズ各巻で
 探してみてくださいね~♪
 


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ハッピー♪メリー♪ひなまつり♪

2013-03-02 23:00:05 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あしたはァ、ひなまつりィ~♪」
「がるる!ぐるるるがるぐる!」(←訳:虎です!桃の節句なのです!)

 こんにちは、ネーさです。
 雛祭りの御馳走といえば……
 ちらし寿司?
 菱餅?
 いいえ、コレに決まってるわね!

  

 『チロルチョコ』さんの
 《ビッグチロル ひなまつり》!

「あはァ! おひなさまッ!……むむゥ??」
「ぐるぐるるがる~!」(←訳:何か書いてある~!)

 ええ、パッケージ正面には『ひな壇に変身!』、
 側面には『組み立てて飾ろう!』
 『組み立て方はパッケージの裏側をみてね。』と
 記されていますよ。

「くみたてるとォ~?」
「がるがるぐるっ??」(←訳:ひな壇になるっ??)
「ふァいッ!
 テディちゃ、ちゃれんじィ、するのでス!」

  

「さぎょうゥ、かいしィ!
 うんしょッ!
 こらしょッ!
 おしたりィ~ひいたりィ~!」

  

「ちろるちょこもォ、じゅんびィ、してェ~」

  

「おびなさまはァ~こちらッ!
 めびなさまはァ~こちらッ!」

  

「できたァッ!」
「がるるー!」(←訳:完成だ!)

 あらららら♪
 思いのほか可愛らしいひな壇飾りが出来上がりましたよ♪
 お雛さま方、官女さんたち、管弦師さんたちも勢揃い!
 なかなか良いわね~♪♪

「あかるいィ~いろあいィがァ~♪」
「ぐっるる!」(←訳:春っぽい!)

 雛祭りは、女の子のお祭り……ではありますが、
 女ゴコロの分かる男子の皆さまも、
 どうか、楽しく、すこやかにお過ごしくださいね。

「はッぴィ~めりィ~!」
「がるぐるる!」(←訳:ひなまつり!)
 
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