テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

黄金時代の、霧の中へ!

2013-06-10 22:01:00 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むふゥ! いまァ、わだいィはァ、りくじょうきょうぎィッ!」
「がるる!ぐるるがーるるぐる!」(←訳:虎です!100メートルです!)

 こんにちは、ネーさです。
 成るか?100m9秒台!のニュース性が高かったためか、
 このところ陸上競技関係の報道が熱くなっていますね。
 ならば今日の読書タイムも熱く?なるのでしょうか……
 本日は、こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

  



 
                ―― 悪魔と警視庁 ――



 著者はE・C・R・ロラックさん、原著は1938年に、画像の日本語版は2013年3月に発行されました。
 英語原題は『THE DEVIL AND THE C.I.D.』。

 いわゆる“ミステリの黄金時代”――20世紀の前半、
 英国で出版されたこの御本は、
 優れたミステリ作品でありながら、
 長年、日本には未紹介となっていましたが……
 めでたくも、とうとう完訳刊行~!

「ふァ~! おうごんじだいィのォ、みすてりィ!」
「ぐるがるぅるる!」(←訳:期待しちゃうぞ!)

 そうね、
 クラシックなミステリ好きさんには堪らない場面から
 物語は始まりますよ。

 霧です!
 霧のロンドン!

 イマドキの薄い霧じゃないんですよ、
 濃霧、すぐ先も見えないくらいの濃霧です!
 その霧の中で生じるのは……

「ますますゥ~きたいがァ~!」
「がるるる!」(←訳:高まるね!)

 第一次世界大戦が終わって後、しばらく時を経た英国の首都・ロンドン。
 休戦記念日である11月11日のその夜は
 いかにもロンドンらしい、
 ひどい天候に見舞われていました。

 霧雨と低温。濡れた道路は夜になって凍結し、
 濃霧がたちこめた街は、
 休戦記念日の晩餐会&舞踏会の人出と、
 渋滞が重なったために大混雑し、
 道路も大渋滞。

「ろんどんはァ、だいとしィだもんねッ!」
「がるぐるがる~!」(←訳:人も車も多い~!)

 異変は、その混乱を衝くかのように起こりました。

 事件の捜査で郊外へ出張し、
 ロンドンの警視庁に戻ろうとしていた主席警部のマクドナルドさんも、
 濃霧に行く手を邪魔され、
 ノロノロ運転になってしまいました。

 渋滞途中、
 マクドナルドさんは或る事情から
 少しの間、車を離れる羽目になりました。

 そうして、車に戻り、
 どうにかこうにか警視庁裏手の中庭に駐車したものの、
 こんな危険な天気なのにもう運転なんてしていられない!
 と考えた主席警部さんは、
 車をそこに置いて帰宅することにしました。

「ただしィはんだんッ、でスゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:安全第一!)

 ところが、翌朝。
 登庁したマクドナルド主席警部が、
 車の後部座席で発見したのは……

 ひざ掛けにくるまれた、
 悪魔メフィストフェレスの扮装をした人形……?

 いや、これは人形じゃない……!

「うぎゃわわわァ!」
「がるるる??」(←訳:ホントに??)

 挑戦状を叩きつけられた格好のマクドナルドさんは、
 もちろん、受けて立たずにはいられません。
 悪魔(DEVIL)と
 ロンドン警視庁犯罪捜査部(C.I.D.)の、
 堂々たる対決?
 それとも知恵比べ……?

「すこッとらんどやーどのォ、いじにィ、かけてッ!」
「ぐるぐるがるるるー!」(←訳:負けるな主席警部ー!)

 黄金時代のミステリを愛する探偵小説マニアさんに、
 クラシックなエンタ作品が好きな方々にも
 おすすめの一冊です。
 ぜひ手に取って、楽しいロンドンミステリ旅行を~♪
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花の都市の、花の時代。

2013-06-09 21:57:18 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ややッ? たいふうゥ、はッせいィ??」
「がるる!ぐるぐるがっるー!」(←訳:虎です!台風3号だってー!)

 こんにちは、ネーさです。
 台風という言葉を耳にすると、ああ、夏なんだなぁ~と実感しますね。
 では、ルネサンス、と聞いて思い浮かべる都市の名は……?
 ええもう、本日の読書タイムの中に、答えはありますよ~!

  



 
             ―― フィレンツェの世紀 ――



 著者は石鍋真澄(いしなべ・ますみ)さん、2013年3月に発行されました。
 『Il secolo di firenze  Arte e committenti nel Quatrocento fiorentino』と伊語題名が、
 『ルネサンス美術とパトロンの物語』と日本語副題が付されています。

「ふァ~、るねさんすゥとォ、いッたらァ!」
「ぐっるるがぅるるるぅ!」(←訳:やっぱりフィレンツェ!)

 5月に開催された『ジロ・デ・イタリア』後半部は
 あまりの悪天候にびっくりいたしましたが、
 ルネサンス最盛期のフィレンツェの人びとも
 びっくりしたでしょうね。

 街に新たな才能あらわる!
 それも、毎日のように!
 画家さん、彫刻家さん、建築家さん!
 しかも彼らは揃いも揃って、
 何百年も語り継がれる巨匠さんだったのですから!

「れおなるどォさんッ!」
「がるるっるぐる!」(↓訳:ドナテッロさん!)
「みけらんじぇろォさんッ!」
「ぐるぅるるがる!」(↓訳:ラファエロさん!)

 美の巨匠さんたちは、
 どのように都市《フィレンツェ》と係わっていたのか――

 マエストロといえど、
 海のものとも山のものともつかぬタマゴ時代、
 よちよち歩きのヒヨっこ時代もありました。

 そんな貧しい無名の新人さんの
 才能の有無を嗅ぎ分け、
 目をかけて育て上げるのは、
 街の名家、富豪さんたち。

 お金持ちたちのバックアップを得て、
 新人芸術家さんたちは発表の機会と、
 “名声”に手が届く……!

「ふァ~、きびしィそうッ!」
「ぐるるるっるがるがるぐるる!」(←訳:お金持ちってワガママだもん!)

 我が儘、ではあっても
 都市フィレンツェを作ってきたのは、
 ローマやヴェネツィアと比肩されるような大都市に成長させたのは、
 権力と財力を握る富豪さんたちでした。

 著者・石鍋さんは
 都市国家フィレンツェの歴史、
 事実上フィレンツェを支配した財閥一族、
 権力者たちに見出され、
 重用される芸術家たちの群像と、
 両者それぞれの光と闇を
 丁寧に綴ってゆきます。

 力があっても志半ばで没する富豪もいれば、
 ありあまる才能がありながら自ら筆を捨てる画家もおり、
 或いはこの《花の都》に見切りをつける者もいる……。

「るねさんすッてェ、すごいィのにィ~!」
「がるぐるるる!」(←訳:錯綜してるね!)

 ややこしいフィレンツェ史に、
 富豪たち&芸術家さんたちの栄枯盛衰に
 果敢に挑む石鍋さん!
 外国の(イタリア本国の)研究者さんが書いたのかしら?と
 錯覚してしまうほど、
 内容充実のルネサンス研究本です!

 ルネサンス大好き!な活字マニアさんは
 《若い女性の肖像》(ボッティチェッリさん作/ルーブル蔵)が表紙になっているこの御本を
 ぜひ手に取ってみてくださいね♪

「びじんだなァ~♪」
「ぐっるる!」(←訳:うっとり!)

 御本の中で、
 美男さん美女さんたちが待ってます!
 


  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひと休み、には…?

2013-06-08 21:49:02 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 これはァ、えェ~とォ……?」
「がるる!ぐるぐるがる~!」(←訳:虎です!お届け物だよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ↓下の画像は、ついさっきメール便で配達されてきたもので……

  

 その正体はっ!

「しょうゥたいィはッ??」
「ぐるるぐるる~??」(←訳:何なの何なの~??)

 それはね……じゃじゃん!

  

    『青春と読書』!

 集英社さん発行の、書評や作家さんの対談が掲載されている“読書情報誌”です。
 読んでみたいなぁ~と思っていた御本なので、入手できて嬉しいわ!

 
「ふァ~…またまたァ、どくしょォ~…」
「がるるぅ~…」(←訳:読書かぁ~…)

 ええ、そうね。
 週末なんですもの、酷使している眼をちょっと休憩させて、
 さあ、ここからはおやつタ~イム!
 今日の美味しいおやつは――

  

 『東ハト』さんの
 《 ハーベスト 塩レモン 》!

「わほッ♪」
「がるっ♪」

  

 このところ、『東ハト』さんはレモン味系のお菓子に力を入れているようです。
 ロングセラー商品《オールレーズン》の姉妹品の――

  

 《 オール塩レモン 》もおすすめですよ♪

「なつらしィ~おかしィッ!」
「ぐっるるるがるるる!」(←訳:スッキリがいいよね!)

 さて、ここで……
 ふっふっふっ♪
 今週の最強オマケ画像をば御覧あれ!
 スーパーマーケットのお豆腐売り場で発見した新発売製品は!

  

 『相模屋』さんの《 ビグ・ザムとうふ (アボカド風味)》!

「ひゃわわわわッ??」
「がるるぐるっ??」

    『ビグ・ザムが量産の暁には連邦なぞあっという間に叩いてみせるわ!』

 と、ドズル・ザビさんの名言が大書されたパッケージは
 探せばすぐに見つかりますよ。
 何故なら!

「できゃいィのでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:目立つのです!)

 では、活字マニアの皆さま、
 次はどのモビルスーツがおとうふ化されちゃうのかしら??とドキドキのガンダムファンさんも、
 どうか穏やかな休日を~♪


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ 僕のなくしもの ~

2013-06-07 21:53:20 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こんざつゥこんざつゥ、だいこんざつゥ!」
「がるる!ぐっるがーるるぐるるる!」(←訳:虎です!トップシーズンだもんね!)

 こんにちは、ネーさです。
 何がトップシーズンといって、アジサイのお花が綺麗なのは
 6月のいま、ですね♪
 鎌倉近辺など、アジサイの名所は大混雑しているそうですよ。
 本日の読書タイムで御紹介いたします一冊も、
 大混雑ならぬ大人気!
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
            ―― 世界から猫が消えたなら ――



 著者は川村元気(かわむら・げんき)さん、2012年10月に発行されました。
 2012年、つまり昨年末から出版界で大きな話題となっているこの御本の、
 著者・川村さんは、プロの作家さんではありません。

 映画好きさんは、御存知でしょうね、
 『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』などの
 映画プロデューサーこそ、川村さん!

「えいがァせいさくしゃさんッ!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:そして作家さん!)

 この御本が初の著作となる川村さんの、
 “書くきっかけ”は何だったのでしょう?
 
 以前に、川村さんがFMラジオ番組にゲスト出演した際、
 このようなお話をされておりましたよ。

    ぼく、ケータイを失くしちゃったんです――
    ええ、嘘じゃなく。

   
「えええェッ? それはァ~…!」
「がるる!」(←訳:ピンチ!)

    もう真っ青になりました。
    だってケータイのデータには、仕事関係の連絡先、友人知人のメルアド、
    みーんな入っているんですから!

    どうしよう、と困りはてて、
    そうだ!事務所にとりあえず一報を!と思ったけれど、
    肝心のその事務所の電話番号さえケータイの中……

「うわァ~…」
「ぐるる~…」

    弱ったなぁ~……。

 と、がっくり気落ちし、へこみきって、
 よろよろと電車に乗り込んだ川村さんを待っていたのは、
 ケータイやスマホを操作する乗客さんたちの姿。
 川村さん、羨望と後悔に歯噛みしながら。

 ふと、車外を見やれば。

 そこには、美しい夕景が。

「ゆうやけッ??」
「がるっ??」(←訳:茜空??)

 夕景を目にした川村さんは、ハッと思い至ります。

   この美しい景色に気付くこと、見ることが出来たのは、
   ケータイを失くしたから。
   もしケータイを失くさなかったら、
   きっとぼくもケータイに夢中で
   車両内で顔を上げることも無かっただろう。

   ケータイを失くして、
   その代わりに
   ぼくが得たもの――

 そんな風に、川村さんは執筆の出発点を話しておられたのですが……。

「さいねんッ、でしたねッ!」
「ぐるがるるるぐぅるるっる!」(←訳:でも災難だけじゃなかった!)

 この御本の語り手『僕』も、
 もうすぐ、或る大事なものを失おうとしています。
 ヒトなら誰しも失いたくない、大事なものを。

   いや、まだだ!
   まだ失くすわけには行かない!
   まだまだ、ダメだ!

 足掻く『僕』の前に差し出されたのは、
 抗い難い、
 なんとも魅惑的な《取引き》の申し出でした。

 《この世界からひとつだけ何かを消す。そうすればあなたは――》

「むむむゥ、あやしィッ!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:けど無視できない!)

   何かを得るためには、
   何かを失わなくてはならない。

 そうと分かっていながら、
 痛いほど身に沁みて知っていながら、
 『僕』が下す決断は……?

「どッ、どうしようゥッ??」
「ぐるがるるー!」(←訳:難し過ぎるー!)

 深刻に、切実に、
 けれどユーモアも忘れずに。
 失うものと、得るもの、
 ふたつが載った天秤はどちらに傾くのか――

 さあ、これ以上の解説は不要です。
 活字マニアの皆さま、
 ぜひぜひ、《僕の失くしもの話》を、一読あれ!



  
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワザ、かけられました?

2013-06-06 21:55:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 せいやッ! じゅうろくもんきィ~ッくゥ!」
「がるる!ぐるるるるがるぅぐるっる~!」(←訳:虎です!フライングボディアタック~!)

 こんにちは、実況担当のネーさです、
 黄金時代のプロレス中継へ、ようこそ~!
 さあ始まりますよ、時間無制限金網デスマッチ!!
 いえ、じゃなくて、
 読書タイムへ、ようこそ~!
 本日ご紹介いたしますのは、はいっ、こちら~!

  



 
             ―― ザ・万字固め ――



 著者は万城目学さん、2013年3月に発行されました。
 『鴨川ホルモー』『プリンセス・トヨトミ』他の作品で
 活字マニア諸氏にはすっかり御馴染み♪
 『偉大なるしゅららぼん』の映画化も順調に進行中♪な人気作家さんの、
 こちらは最新エッセイ作品です。

「えッせいィ~??」
「ぐるぐるるっ??」(←訳:プロレスはっ??)

 御本の表紙に描かれた関節ワザ系のカワイイ画、
 『ザ・万字固め』なる題名に誤誘導されてはなりませんよ。

「でもォ、たたかッてるのでス!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:ペン一本で世界と!)

 先行エッセイ集『ザ・万歩計』『ザ・万遊記』では
 楽しいお話を聞かせてくれた万城目さん。
 この御本でも、もちろん、
 いつもと変わらぬ日常、
 旅の日々、
 ひょうたん栽培の日々を
 ヒネリの効いたエンタな一幕に仕立て上げ、
 私たち読み手を喜ばせてくれているのですが……

 エンタ、だけではないのです。

 この御本の、柱、とも云うべき一編は――

   『やけどのあと (2011 東京電力株主総会リポート)』。

「かぶぬしィそうかいィッ!?!」
「がるるるるっ?!?」(←訳:東京電力のっ?!?)

 2011年6月、万城目さんは封書を受け取りました。
 内容は、第87回定時各主総会開催ご通知……?
 本人もすっかり忘れていたけれど、
 万城目さん、東京電力の株を所有していたのです。

 あの大震災から僅か三か月後に、
 開催される株主総会……。

 参加しよう、と万城目さんは決めました。

 6月28日火曜日、
 東京・芝公園近くの
 ザ・プリンス パークタワー東京のボールルームで、
 万城目さんが生まれてはじめて目の当りにした株主総会は……

「うわあァ~…!」
「がるぐるるる!」(←訳:緊迫してるよ!)

 企業というもの、その理念というもの、
 公と私、多数vs少数、
 沈黙と饒舌、絶望と希望……
 あらためて、震災当時の事どもを思い出し、
 噛みしめざるを得なくなる一編です。

「しんさいィはァ~!」
「ぐるぐるがるっるがるる!」(←訳:まだまだ終わってないぞ!)

 おっと、真面目&しんみり、なお話ばかりではありませんよ。
 お腹を抱えて大笑いしちゃうお話も
 ばっちり収録されております♪
 《藤堂高虎と遊んでみる》では、
 私ネーさ、爆笑いたしました!

 ある日、
 万城目さんは執筆と資料調べに忙しい中で、
 ふと思いつきます。

 戦国武将・藤堂高虎(とうどう・たかとら)さんが
 サッカー日本代表に選ばれたなら、
 彼のポジションは……?

「ふァ?? せんごくぶしょうゥがァ??」
「ぐっるーがるぅ??」(←訳:サッカー選手ぅ??)

 高虎さんひとりに留まらず、
 歴戦の勇士、猛将たちをも
 万城目さんは見つめ直してゆきます。
 GKに相応しいのは誰だ?
 司令塔は?
 持ってるオトコ、であるフォワードは?
 ボランチは?サイドバックは?

 歴史好きでサッカーも好き!な活字マニアさんは、
 ええ、賭けてもよござんす、
 心躍らせてしまうこと必至!
 ぜひぜひ、読んで、笑って、イケる!と
 手に汗握ってくださいねー!

「すとらいかーはッ!」
「がるるぐるがるるー!」(←訳:アイツしかいないー!)
 
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メモリアル70♪

2013-06-05 21:36:10 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 でたでスねッ!」

  

「とうとうッ、ななじゅうゥッ!」

  

「がるる!ぐるぐるるがるるっ!」(←訳:虎です!ゾロさんも来るぞっ!)

  

「ぜッともォ~ッ!」
「ぐるるー!」(←訳:出るぞー!)

 えへん、
 こんにちは、ネーさです。
 『ONE PIECE』最新刊が本屋さんに並びましたね♪
 巻七十《ドフラミンゴ現る》は、パンクハザード編完結!
 チョッパーくんが頑張ってるわ!

「つぎはァ、どうなるゥッ??」
「がるぐるる~!」(←訳:五里霧中だ~!)

 著者・尾田栄一郎さんの快癒&大復活を祈願しつつ、
 ではここで、本日のオマケ画像も、どうぞ~!

  

「うみゃッ?」
「ぐる?」(←訳:おや?)

  

「これはァ……くまッ??」

  

「がるるぐる??」(←訳:英国旗クマ??)

  

 上の画像でテディちゃが持っているのは、
 ドンキホーテさんで見つけた小さなストラップです。
 このユニオンジャックの絵柄のクマちゃんは人気が高く、
 長らく品切れになっていたのですが、
 先日、ようやっと入荷したところに遭遇!
 お値段も¥298というプチプライスだったので、
 私ネーさ、即買いしました♪
 クマのアクセサリーやストラップをコレクションしている御方は
 ドンキさんで探してみてくださいな。
 他にも色々な絵柄のストラップクマちゃんたちがいますよ~♪♪

「きゃわゆいィ~きらきらァくまッ!」
「ぐるぐるるる!」(←訳:おすすめだよ!)



 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

― 取り戻す、光 ――

2013-06-04 21:49:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 どォなッたでスかァ~ッ??」
「がるる!ぐっる~っ??」(←訳:虎です!どっち~っ??)

 こんにちは、ネーさです。
 どっち?どっちなの?日本代表はワールドカップへ行けるのっ?!?
 とハラハラし通しだった皆さま、
 やりましたねー!
 W杯出場決定ですってー!

「やたッ!!!」
「ぐっるっる~!」(←訳:やったった~!!)

 ふぅぅ~……選手&スタッフの皆さん、お疲れ様、ありがとう!
 さあ、闘い済んでホッと一息ついたところで、
 今日も読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  



 
          ―― モネ、ゴッホ、ピカソも治療した 絵のお医者さん ――



 著者は岩井希久子(いわい・きくこ)さん、2013年6月に発行されました。
 『修復家・岩井希久子の仕事』と副題が付されています。

 いやーもう!
 面白い御本でした!
 私ネーさ、一気読みいたしましたよー!

「ふァ~?? おもしろいィ??」
「ぐるがるるるるぅ??」(←訳:これ小説ですかぁ??)

 おっとと、失礼しました、
 ちゃあんと説明いたしますね。
 この御本は、フィクションではなく、ノンフィクションです。
 ジャンル的には、
 アート系ノンフィクションにあたる作品でしょうか。

 副題からお分かりのように、
 著者・岩井さんのお仕事は絵画の修復家さん。

 修復家って、どんな仕事なのか。
 どのような専門知識や技術を有し、
 どのような手順で、
 絵画を“蘇生”させてゆくのか。

 最近ようやく、
 修復家という方々がいるのだと、
 世間にも認知されてきたようですが、
 御自身の業績をもとに、
 日本の美術品修復家の第一人者である岩井さんは解説します。

 修復作業の実情、
 修復する意味と意義、
 そして、理想の修復とは――

「かいがのォ、しゅうふくゥ~!」
「がっるるぐるるる!」(←訳:すっごく大変そう!)

 ええ、すごく、物凄く大変なお仕事です。
 けれど岩井さんの筆は、
 お仕事の労苦を述べつつも、
 治す喜び、
 困難な作業に挑む決意に、
 より大きく力を割いています。

 モネさん、ゴッホさん、ピカソさん。
 近代に制作され、100年経てはいないような巨匠さんたちの作品も、
 保存状態が悪ければ
 たちまち修復が必要になります。
 保管に気を付けてはいても、
 使われた画材の劣化によって
 やはり大規模な修復が必要になる場合もあります。
 
 いえ、そもそも。

 定期的なメンテナンスは必須です!

 ただ置いておくだけ、でも、
 美術品って汚れちゃうものなのよ!

「ほこりィ、とかッ?」
「ぐるがる?」(←訳:酸化とか?)

 微細な塵、汚れ、
 昔の旧式な修復作業の痕跡を除き、
 最適な状態にもってゆく。

 
 岩井さんのお仕事は、
 スリルとサスペンスそのものであり、
 同時にひしひしと感じさせられます。

  もっと《修復》に理解を!と。

「もッともッとォ?」
「がるぅ?」(←訳:理解ぃ?)

 美術品の修復&保存の重要性について、
 日本ではまだまだ理解されておらず、
 人員も設備も全く足りていない、
 と岩井さんは訴えています。

 本文中で語られるいくつもの実例に、
 アート好きな活字マニアさんは失神しそうになるでしょう。
 ええ、この部分は、面白い、だなんて言ってはいられませんよ!
 さあ、声を上げなくちゃ!

「もッとォ、しゅうふくゥをォ!」
「ぐっるがるる!」(←訳:もっと保存を!)

 数々の名作を修復し、
 手ずから新技術を開発してゆく岩井さんのお仕事を、
 じっくり読み込んで、追体験!
 大いに驚き、ハラハラさせられ、喜び、
 そうして、日本の美術館の未来を想う――

 この御本を知り、
 修復家というお仕事を知ることで、
 何かが変われば……!

「かわるとォいいなッ!」
「がるる~!」(←訳:変われ~!)

 稀有な光を湛えたノンフィクション作品を、
 美を愛する活字マニアの皆さま、ぜひ!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ 詩歌のひめごと ~

2013-06-03 21:51:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あしたはァ~けッせんッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!天王山です!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日6月4日は、
 サッカー日本代表の皆さんがワールドカップ出場を賭けて戦う大事な日!
 気持ちは、ホントに天王山だわ!
 でも、試合開始の笛が鳴るまでは、書物を手に深呼吸……
 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



              ―― はじめて楽しむ万葉集 ――



 著者は上野誠さん、2012年9月に発行されました。
 2002年に刊行された単行本『みんなの万葉集 響きあう《こころ》と《ことば》』を改題、
 文庫化したものが、こちらの御本です。

 万葉集……習いましたね~、学校で。
 読書は大好きですけれど、古典は苦手だった私ネーさには、
 苦~い思い出のような~…。
 
「ぷふふゥッ♪」
「ぐるるっ!」(←訳:いひひっ!」

 あをによし、とか、はべりけり、とか、
 ありけり、とか、
 ずいぶん泣かされた記憶が、
 いえ、未だに『???』なんですけど、
 ホッと安心できることに
 この御本では、
 教科書的な小難しい知識は必要ありません♪

「らくらくゥ、でスかァ~♪」
「がるがるぐるる~♪」(←訳:文法無用ですか~♪)

 お歌の漢字にはルビが振られ、
 読み下しにくい官位つきの人名もルビがあって、
 実にとっつきやすい『万葉集』ガイド、なんです。

 とりわけ、

    “歌を囲む状況分析”

 の楽しさ、面白さが頭抜けていること!
 見事です!

「じょうきょうゥぶんせきッ??」
「ぐるるがるるぐるがる~?」(←訳:まるで事件の調査だよ~?)

 例を挙げちゃいますと、
 山上憶良臣(やまのうえのくらおみ)さんの
 有名なお歌――

   憶良らは
   今は罷らむ
   子泣くらむ
   それその母も
   我を待つらむぞ

 このお歌を、著者・上野さんは

 『宴席を途中退席する言い訳』

 であり、その上、

 『ヘタな言い訳で野暮に思われる可能性大』

 なんですが、実は、

 『野暮を装って笑いを取っている』

 と分析します。

 だって、可愛い乳飲み子が家で待ってるんです~!
 もちろん子どもの母である我が妻も私を待ってるんです~!
 と歌っておきながら、
 憶良さん、このとき、御年60超え!

「ろくじゅうゥ??」
「ぐるるる~…」(←訳:とすると~…)

 ええ、
 昔の常識でいうなら、大層なオジイちゃん、です。
 いくらなんでも60歳で乳飲み子って?ナイでしょ!

「ないィでス!」
「がるるる!」(←訳:たぶんね!)

 それを分かっている宴席の同僚さんたちは、
 またぁ憶良さん冗談ばっかり~!と大笑いして、
 うん、いいよ~早くお家に帰ってあげなさいよ!
 てな成り行きになって、
 憶良さん、世間に波風立てず、無事に途中退場をやってのけたのでした♪

「おくらさんッ、あたまいいィッ!」
「ぐるがる!」(←訳:優雅な嘘!)

 裏の裏を読んでもまだ足りない?
 社交の歌、
 恋の歌、
 家族の歌、
 望郷の歌――

 和歌マニアさんは、御本の巻末まできっちり読んでくださいな!
 何万もの歌の最後を飾る、
 『万葉集』終幕の一首はどんな歌なのか、
 あまり知られていない“詩歌の秘密”が
 詳しく紹介されていますよ!

「しィ~ッ!
 みんなにはァ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:内緒にしてね!)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

眠りの前に、掌編を。

2013-06-02 21:49:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪いいィ~ゆゥだなッ♪」
「がるる!ぐる~るがる~♪」(←訳:虎です!いい~湯だな~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 天候不順で体調を崩しやすい春と夏の狭間に、
 昔むか~しから推奨されてきたのは、読書もいいんですけど……おフロ!
 本日は、全作品がおフロに縁あり!な一冊を御紹介いたしますよ。
 こちらを、どうぞ~!   

  



              ―― 小説乃湯 ――



 編者は有栖川有栖さん、2013年3月に発行されました。
 『お風呂小説アンソロジー』と副題が付されています。
 御本の表紙にも、バスタブの画が!

「ふむむゥ~! めずらしィ!」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:お風呂小説集とは!)

 先日はアンソロジー本として
 近藤史恵さん編『近藤史恵リクエスト!ペットのアンソロジー』、
 そして、
 大崎梢さん編『大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー』
 を御紹介いたしました。
 どちらの御本も、
 思いっきり私たち読み手を楽しませてくれるエンタ系アンソロジー本でしたよね。

 では、こちらの御本は?

    編者があの有栖川有栖さんなんですもの、
    最強のお風呂ミステリアンソロジーに違いないわ!

 と、多くの活字マニアさんは考えることでしょうが……

「むッ?? なんだかァ、ようすがァ~??」
「がる?」(←訳:ヘン?)

 ミステリの連打を期待して手に取った活字マニアさんは、
 たぶん、驚かずにはいられないはず……!

 
 御本の一番手、
 意気揚々と?登壇いたしまするは、
 式亭三馬さん著『浮世風呂』。

 江戸時代の大ヒット作、ベストセラー作品です!

「さしえもォ、のッてるゥ!」
「ぐるるがるぐるるるるる!」(←訳:これが昔のお風呂屋さん!)

 三馬さんの名作に続くのは、
 谷崎潤一郎さん著『柳湯の事件』。

 こちらは……ややミステリの香りがいたしますね。

 
「みすてりィぽいィけどォ~」
「がるるぐるぐる?」(←訳:どこか破天荒な?)

 さらには、
 梶井基次郎さん著『泥濘』、
 海野十三さん著『電気風呂の怪死事件』、
 尾崎一雄さん著『玄関風呂』、
 太宰治さん著『美少女』
 と並んだら……

 この御本はお風呂ミステリ集だ、とは言い切れなくなります。
 ミステリ色を否定は出来ませんけれども、
 実際にはより広範な、
 より広大な、
 バスタイムをキーワードにした不思議な物語たちの協奏曲――

「きょうそうきょくゥ??」
「ぐるるがぅるるる?」(←訳:狂想曲じゃなくて?)

 ほんのり狂気も漂っていなくはありませんが、
 私ネーさのおすすめは、
 収録された12作品の大トリを飾る、
 原田マハさん著『旅をあきらめた友と、その母への手紙』。

 ミステリも伝奇モノも幻想モノも、
 ユーモアもパロディもパスティーシュも、
 それまで湯船の上にもやもやとたちこめていたモノを吹き飛ばし
 一気に昇華させてしまう、
 爽やかなエネルギーに満ちた作品です。

「ふむむゥ、おふろのォあとはァ~」
「がっるるぐるるがるるる!」(←訳:スッキリ気分がいいよね!)

 ちょっと変わった、
 でも、だからこそ、
 こころに残る《お風呂小説》のアンソロジーは
 短編小説好きな活字マニアさん、必読ですよ!
 バスタイムの後、
 眠りに就く前のひとときに、ぜひ~♪ 


 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豪華すぎ?の復刻版!

2013-06-01 21:42:47 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あれれッ?? しゅうまつゥなのにィ??」
「がるる!ぐるるぐるがるる~??」(←訳:虎です!御本の紹介ですか~??)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、いつも週末はART情報やおやつタイムに走っちゃってる拙ブログですが、
 本日はちょっと変わった御本が発売されるというので
 活字マニアの皆さまにお教えいたしますよ♪
 こちらを、どうぞ~!

  


       ―― 初期アメリカン新聞コミック傑作選 1903-1944 ――


 20世紀の初頭から中頃にかけて、ニューヨーク・アメリカン紙などに連載されていた
 《新聞コミック》から評判の高い作品を集め、復刻!

 『夢の国のリトル・ニモ』
 『クレイジー・キャット』
 『ガソリン・アレーのウォルトとスキージクス』
 『さかさま世界』

 が各一冊にまとまって、
 全4巻+別冊のセットで販売されることになりました♪

「しんぶんッこみッくゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:マンガだね!) 

  

 アメリカの新聞コミック――
 特に、日曜日に発行される新聞のコミックは
 日本の新聞に連載されているような4コマ漫画とは大きくスタイルを異にしていました。
 新聞紙面の、1ページを費やしてのフルカラー印刷!

「ということはァ~…」
「がっるる!」(←訳:でっかい!)

  

 この復刻版『新聞コミック傑作選』では、
 発表当時のサイズのまま、
 つまり“原寸大”で作品を再現した、んですって。

 ついでに、オマケも、いえ、特典もつけちゃった!

「ぽすとかーどォ!」
「ぐぅるぅるる~がるるる!」(←訳:フィギュアや~カレンダー!)
「ぺーぱーくらふとォ!」

 凝りに凝った、限定1000セット、
 シリアルナンバー入り&証明書も添付されたこのセット本、
 お値段もそれなりです。

 なんと……

  

 113.400円!

 (2013年末までの特別価格が上記の113.400円、その後は126.000円になります)

「ひょえええッ!
 じゅッ、じゅうゥ~いちィまんッ!」
「がるるぐるるがるるっ!」(←訳:10と1万円ですかっ!)

 名作『夢の国のリトル・ニモ』を見てみたい!読みたい!という
 リッチな活字マニアさんは、
 書店さんにお問い合わせをしてみてくださいね♪


 では、ここで今日のオマケ画像~!

  

 『KAGOME』さんの
 《 野菜生活100 期間限定 山形さくらんぼミックス 》!

「ふァいィ~♪
 てでぃちゃのォ~おきにいりィ~♪」
「ぐるるるがるるがる!」(←訳:美味しいんだよコレ!)

 さくらんぼ大好きな女子さん、男子さんにもおすすめの飲料です。
 休日のおやつに、ぜひ~♪♪♪




  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする