「こんにちわッ、テディちゃでス!
さくらァ、どんどんッさいちゃうゥのでスゥ!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!早過ぎ~!)
こんにちは、ネーさです。
京都でもソメイヨシノが開花!とのことで、
今週は本州各地でサクラが見頃になるかも?
微妙に色合いが異なるお花ちゃんたちを
うっとり見上げ&見比べながら、
さあ、本日の読書タイムは、
こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪
―― ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ――
著者は ブレイディみかこ さん、
2019年6月に発行されました。
『The Real British Secondary School Days』
と副題が付されています。
Yahooニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞受賞、
毎日出版文化賞特別賞受賞など、
2019年度に出版されたノンフィクション作品としては
最大級の話題作!
2020年に入っても引き続き
ベストセラーリストにランクイン中!
……って、すごいわねえ!
「そこはァ、ちゅうゥがッこうゥ!」
「ぐるるるるるる!」(←訳:イングランドの!)
著者・ブレイディみかこさんの住まいは、
英国の南端にある都市ブライトン。
アイリッシュの配偶者さん、
そして息子さんとの、
3人暮らしをしています。
みかこさんが保育士をしていた頃のエピソードは、
『花の命はノー・フューチャー』、
『子どもたちの階級闘争――
ブロークン・ブリテンの無料託児所から』他の著作で
描かれていますが、
この御本では、
息子さんが中学校に進学して以降の出来事が
記されています。
「にほんとォ、ちがうゥのでスかッ?」
「がるるぐるるるっる?」(←訳:英国の教育制度って?)
英国の学校、と聞いて
多くの人がイメージするのは、
小説や映画でお馴染みのイートン校やハロー校といった
パブリック・スクールでしょうか。
13~18歳の子供たちを対象とする中等学校で、
歴史も伝統もある名門校の学生さんたちは、
オックスフォードやケンブリッジ大学に進学し、
国の中枢を担うエリート街道を走っている訳ですが。
11歳になった息子さんが選んだのは、
エリート臭など皆無の
《元底辺中学校》
だったのでした。
「こうりつゥがッこうゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:家から近いんだ!)
日本の中学校にあたるセカンダリー・スクール。
家から遠くないのは、
通学する息子さん本人にとっては
楽でいいんですけれども
……それが理由なのでしょうか。
息子さんが通っていた小学校は、
公立ではあっても
荒れたところはなく、
優秀と評価されていた学校でした。
そんな平和な学校から、
《底辺》、いえ、
《元底辺中学校》へ。
お母さんのみかこさんはともかく、
お父さんは心配しているようですが……?
「うむむゥ! きょうもォ、じけんがッ?」
「がるるるぐるるる!」(←訳:いろいろあるねえ!)
顔立ちは美形さんなのに
口から飛び出すのは差別用語?な同級生。
家が貧しくて、
袖が擦り切れた制服を着ている少年。
クリスマス・コンサートで
暗~いラップを歌い切るパンクな子もいれば。
公立学校の生徒&親たちの
ヒーローになっちゃうスポーツ少年もいて。
彼らを注意深く見守る先生たちと、
少年たちに共感を抱くみかこさんもいて。
読み手は、自然と応援してしまいます。
ガンバれ、ボーイズ!
行け行け、ガールズ!
「とらぶるゥなんてェ~」
「ぐっるるるるぅる~!」(←訳:蹴っ飛ばしちゃえ~!)
ああ、こういうところが日本と違うんだ、
うん、日本と変わらないところもあるのよね、
そうか、こういう悩みは世界共通かぁ~…と、
納得したり、
悲しくなったり。
そして、ノンフィクション作品であるだけに、
想像せずにはいられません。
彼らは、いま、どうしているだろうかと。
英国の学校も休校になって、
やはり、不安に思い、
将来を悲観したり、
親子喧嘩をしてるのじゃなかろうかと。
「どうかァ、ごぶじィでッ!」
「がるるぐるるるる!」るる(←訳:無事でありますように!)
少年たちの思いと、
みかこさんの優しい目線。
学校に集う人びとの、過去と未来。
ノンフィクション作品好きな方々に、
否、すべての活字マニアさんにおすすめの、
《いま》の記録を、
彼らの無事を祈りつつ、
どうか皆さまも、ぜひ♪
さくらァ、どんどんッさいちゃうゥのでスゥ!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!早過ぎ~!)
こんにちは、ネーさです。
京都でもソメイヨシノが開花!とのことで、
今週は本州各地でサクラが見頃になるかも?
微妙に色合いが異なるお花ちゃんたちを
うっとり見上げ&見比べながら、
さあ、本日の読書タイムは、
こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪
―― ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ――
著者は ブレイディみかこ さん、
2019年6月に発行されました。
『The Real British Secondary School Days』
と副題が付されています。
Yahooニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞受賞、
毎日出版文化賞特別賞受賞など、
2019年度に出版されたノンフィクション作品としては
最大級の話題作!
2020年に入っても引き続き
ベストセラーリストにランクイン中!
……って、すごいわねえ!
「そこはァ、ちゅうゥがッこうゥ!」
「ぐるるるるるる!」(←訳:イングランドの!)
著者・ブレイディみかこさんの住まいは、
英国の南端にある都市ブライトン。
アイリッシュの配偶者さん、
そして息子さんとの、
3人暮らしをしています。
みかこさんが保育士をしていた頃のエピソードは、
『花の命はノー・フューチャー』、
『子どもたちの階級闘争――
ブロークン・ブリテンの無料託児所から』他の著作で
描かれていますが、
この御本では、
息子さんが中学校に進学して以降の出来事が
記されています。
「にほんとォ、ちがうゥのでスかッ?」
「がるるぐるるるっる?」(←訳:英国の教育制度って?)
英国の学校、と聞いて
多くの人がイメージするのは、
小説や映画でお馴染みのイートン校やハロー校といった
パブリック・スクールでしょうか。
13~18歳の子供たちを対象とする中等学校で、
歴史も伝統もある名門校の学生さんたちは、
オックスフォードやケンブリッジ大学に進学し、
国の中枢を担うエリート街道を走っている訳ですが。
11歳になった息子さんが選んだのは、
エリート臭など皆無の
《元底辺中学校》
だったのでした。
「こうりつゥがッこうゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:家から近いんだ!)
日本の中学校にあたるセカンダリー・スクール。
家から遠くないのは、
通学する息子さん本人にとっては
楽でいいんですけれども
……それが理由なのでしょうか。
息子さんが通っていた小学校は、
公立ではあっても
荒れたところはなく、
優秀と評価されていた学校でした。
そんな平和な学校から、
《底辺》、いえ、
《元底辺中学校》へ。
お母さんのみかこさんはともかく、
お父さんは心配しているようですが……?
「うむむゥ! きょうもォ、じけんがッ?」
「がるるるぐるるる!」(←訳:いろいろあるねえ!)
顔立ちは美形さんなのに
口から飛び出すのは差別用語?な同級生。
家が貧しくて、
袖が擦り切れた制服を着ている少年。
クリスマス・コンサートで
暗~いラップを歌い切るパンクな子もいれば。
公立学校の生徒&親たちの
ヒーローになっちゃうスポーツ少年もいて。
彼らを注意深く見守る先生たちと、
少年たちに共感を抱くみかこさんもいて。
読み手は、自然と応援してしまいます。
ガンバれ、ボーイズ!
行け行け、ガールズ!
「とらぶるゥなんてェ~」
「ぐっるるるるぅる~!」(←訳:蹴っ飛ばしちゃえ~!)
ああ、こういうところが日本と違うんだ、
うん、日本と変わらないところもあるのよね、
そうか、こういう悩みは世界共通かぁ~…と、
納得したり、
悲しくなったり。
そして、ノンフィクション作品であるだけに、
想像せずにはいられません。
彼らは、いま、どうしているだろうかと。
英国の学校も休校になって、
やはり、不安に思い、
将来を悲観したり、
親子喧嘩をしてるのじゃなかろうかと。
「どうかァ、ごぶじィでッ!」
「がるるぐるるるる!」るる(←訳:無事でありますように!)
少年たちの思いと、
みかこさんの優しい目線。
学校に集う人びとの、過去と未来。
ノンフィクション作品好きな方々に、
否、すべての活字マニアさんにおすすめの、
《いま》の記録を、
彼らの無事を祈りつつ、
どうか皆さまも、ぜひ♪