「こんにちわッ、テディちゃでス!
ちょッとだけェ、さきましたでス!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!気温で開花~!)
こんにちは、ネーさです。
ここ東京・八王子でも、ソメイヨシノが
ちらほらと咲き始めましたよ~♪
昨日はまだ気配もなかったのに、
今日は一分咲き……ということは、
満開になるのは来週末あたりかしら?
出来ればゆっくりゆっくり咲き進んでおくれと願いつつ、
さあ、本日の読書タイムは、
こちらの新書作品を、どうぞ~♫
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/0b/ce69f2ee2116a52a7f9fe21e698f70b1.jpg)
―― 欲望の名画 ――
著者は中野京子(なかの・きょうこ)さん、
2019年8月に発行されました。
月刊誌『文藝春秋』のカラーページ連載
《中野京子の名画が語る西洋史》の中から
26作分を選び、
改題の上、加筆修正して完成したのが
↑この御本です。
「げんざいィもォ、れんさいィちゅゥでスよゥ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:好評なのです!)
『文藝春秋』誌での発表時とはやや内容を変え、
本文は、
第1章『愛欲』
第2章『知的欲求』
第3章『生存本能』
第4章『物欲』
第5章『権力欲』
という5つの章と、
エピローグに相当する
『欲望の果てに』
の章から構成されています。
「ふァいッ! これェ、ゆうめいィでス!」
「がるるぐるるる!」(←訳:画集の常連さん!)
著者・中野さんが取り上げているのは、
アングルさん作『グランド・オダリスク』、
ミレイさん作『オフィーリア』、
ビアズリーさん作『踊り手の褒美』、
ドラクロワさん作『民衆を導く自由の女神』など、
所蔵する美術館の看板となっている
超有名な作品たち。
これらの作品には、
章の題名からも察せられように、
恋人を失いたくない、
この世の理を知りたい、
財産が欲しい、
権力の頂点に立ちたい!
……そんな《欲望》《願望》が
描き込まれています。
「ううゥ! それはァ、こわいィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:怖くて切ない!)
さまざまな《欲望》が並ぶ中で、
いちばん切なくて、哀しくて、
背筋にヒヤリとしたものが走るのは、
『生存本能』の章でしょうか。
生きる、生き延びる。
ギリギリの境界線上で、
生きてゆくすべを探す人々の姿を浮かび上がらせる
レーピンさん作『ヴォルガの船曳き』。
世界を覆う影に沈む
カリエールさん作『病気のこども』。
どちらも、
物欲や権力欲をテーマにした作品より、
ずしりと、重みを感じさせる作品です。
おっと、
暗くなっちゃいましたけど、
御本の終盤には、
思わず笑い出しちゃう不思議な作品も
掲載されていますよ。
「わわッ? これはッ?」
「がるるぐる??」(←訳:何なのこれ??)
ルソーさん作『フットボールをする人々』は……
はぁ?
これフットボール(ラグビー)なの?
明治か大正時代の水泳着でしょ?
笑えっちゃうしかないヘンテコ画なんだけど?
しかし、著者・中野さんは
笑いとヘンテコフットボールの背後に
《欲望》を読み取ります。
ルソーさんは、この作品に
どんな思いを込めたのか――
「わほほゥ!」
「ぐるるっるがる!」(←訳:そうだったのか!)
見るたび、
読むたび、
絵画からこぼれおちる物語の数々を、
アート好きな方々も、
歴史好きな活字マニアさんも、
ぜひ、探してみてくださいね。
おすすめですよ~♪
ちょッとだけェ、さきましたでス!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!気温で開花~!)
こんにちは、ネーさです。
ここ東京・八王子でも、ソメイヨシノが
ちらほらと咲き始めましたよ~♪
昨日はまだ気配もなかったのに、
今日は一分咲き……ということは、
満開になるのは来週末あたりかしら?
出来ればゆっくりゆっくり咲き進んでおくれと願いつつ、
さあ、本日の読書タイムは、
こちらの新書作品を、どうぞ~♫
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/0b/ce69f2ee2116a52a7f9fe21e698f70b1.jpg)
―― 欲望の名画 ――
著者は中野京子(なかの・きょうこ)さん、
2019年8月に発行されました。
月刊誌『文藝春秋』のカラーページ連載
《中野京子の名画が語る西洋史》の中から
26作分を選び、
改題の上、加筆修正して完成したのが
↑この御本です。
「げんざいィもォ、れんさいィちゅゥでスよゥ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:好評なのです!)
『文藝春秋』誌での発表時とはやや内容を変え、
本文は、
第1章『愛欲』
第2章『知的欲求』
第3章『生存本能』
第4章『物欲』
第5章『権力欲』
という5つの章と、
エピローグに相当する
『欲望の果てに』
の章から構成されています。
「ふァいッ! これェ、ゆうめいィでス!」
「がるるぐるるる!」(←訳:画集の常連さん!)
著者・中野さんが取り上げているのは、
アングルさん作『グランド・オダリスク』、
ミレイさん作『オフィーリア』、
ビアズリーさん作『踊り手の褒美』、
ドラクロワさん作『民衆を導く自由の女神』など、
所蔵する美術館の看板となっている
超有名な作品たち。
これらの作品には、
章の題名からも察せられように、
恋人を失いたくない、
この世の理を知りたい、
財産が欲しい、
権力の頂点に立ちたい!
……そんな《欲望》《願望》が
描き込まれています。
「ううゥ! それはァ、こわいィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:怖くて切ない!)
さまざまな《欲望》が並ぶ中で、
いちばん切なくて、哀しくて、
背筋にヒヤリとしたものが走るのは、
『生存本能』の章でしょうか。
生きる、生き延びる。
ギリギリの境界線上で、
生きてゆくすべを探す人々の姿を浮かび上がらせる
レーピンさん作『ヴォルガの船曳き』。
世界を覆う影に沈む
カリエールさん作『病気のこども』。
どちらも、
物欲や権力欲をテーマにした作品より、
ずしりと、重みを感じさせる作品です。
おっと、
暗くなっちゃいましたけど、
御本の終盤には、
思わず笑い出しちゃう不思議な作品も
掲載されていますよ。
「わわッ? これはッ?」
「がるるぐる??」(←訳:何なのこれ??)
ルソーさん作『フットボールをする人々』は……
はぁ?
これフットボール(ラグビー)なの?
明治か大正時代の水泳着でしょ?
笑えっちゃうしかないヘンテコ画なんだけど?
しかし、著者・中野さんは
笑いとヘンテコフットボールの背後に
《欲望》を読み取ります。
ルソーさんは、この作品に
どんな思いを込めたのか――
「わほほゥ!」
「ぐるるっるがる!」(←訳:そうだったのか!)
見るたび、
読むたび、
絵画からこぼれおちる物語の数々を、
アート好きな方々も、
歴史好きな活字マニアさんも、
ぜひ、探してみてくださいね。
おすすめですよ~♪