「こんにちわッ、テディちゃでス!
むむゥ! めうつりィ~しちゃうゥ!」
「がるる!ぐるるがるるる~♫」(←訳:虎です!どれがいいかな~♫)
こんにちは、ネーさです。
クリスマスさえまだ来ていないのに、
お正月の福袋売出し予告のメールが続々と……!
これはおトクかも!と真剣に見入りつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 名探偵ホームズ 瀕死の探偵 ――
著者はコナン・ドイルさん、2023年10月に発行されました。
『Sherlock Holmes : The Adventure of the Dying Detective』と英語題名が、
《コナン・ドイル ショート セレクションⅡ》
とシリーズ題名が付されています。
「せかいィさいこうゥのォ、めいたんていィ!」
「ぐるるがーるるるる!」(←訳:我らがホームズさん!)
理論社さんより刊行されている
《世界ショートセレクション》シリーズの第23巻には、
5つの短編作品が収録されています。
『赤毛連盟』
『青いガーネット』
『瀕死の探偵』
『サセックスの吸血鬼』
『競技場バザー』
というラインナップのうち、
『赤毛』と『ガーネット』『瀕死の探偵』『吸血鬼』
の4作品は、名作、人気作として、
ファンの方々にはよく知られている作品ですね。
しかし、
『競技場バザー』……?
「はじめてェききましたでス!」
「がるぐるがるる??」(←訳:どのお話だろう??)
聞き覚えないなあ?
有名な作品を改題したものかな?
と首を傾げる御方もおられましょうが、
いえいえ、違うんです。
『競技場バザー』(The Field Bazaar)は、
《正典》とされるホームズさんの物語60編からはずれる
《外典》作品。
訳者・千葉茂樹さんの『訳者あとがき』によれば、
母校エディンバラ大学からの求めに応じて
コナン・ドイルさんが書いたもの、とのことです。
単行本にしてわずか8ページほどの、
ホームズさんとワトソンさんの会話を中心とする
掌編に近い作品の内容は、
ふふふ、まことに微笑ましい~!
「いかにもォ~めいたんていィ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:らしさ全開だよ!)
『競技場バザー』、
そして『赤毛連盟』『青いガーネット』『サセックスの吸血鬼』、
表題作品『瀕死の探偵』も、
未読の方々のため、これ以上のネタバレお喋りは出来ませんが、
千葉茂樹さんの訳文はとても生き生きとしていて、
熱心なホームズさんファン諸氏も
あらためて読みふけってしまうことでしょう。
もっちろん、
ヨシタケシンスケさんによる題字&表紙画&挿絵(扉絵)も
最高に楽しい仕上がりです。
見事なワシ鼻のホームズさんと
まん丸顔のワトソン博士……
ああ、お腹の皮がよじれる……!
「ぷひひひッ!」
「がるるっ!」
なお、《世界ショートコレクション》シリーズは
児童書ジャンルの作品ですので、
皆さま、ぜひ、本屋さんの児童書コーナーで
探してみてくださいね~♪