先日、神戸の詩人鈴木漠さんからお贈り頂いた詩集『遊戯論』を、今日読み終えました。
わたしの力では、作者が意図されることの何分の一しか理解出来ません。
しかし、心に響く一行がいくつもあり、それだけでも価値がありました。
全体に、科学、宗教、哲学が補い合うように展開されていて大きな世界を作り上げているよう
な感じです。
この詩人、とにかく語彙が多彩、豊富です。余程勉強されたに違いありません。
わたしには難しいのですが、何か胸に迫るものがありました。
そして、この詩集作品、ソネットで脚韻を踏む詩がほとんどです。
杉山平一氏が、「わが国の詩には困難…」と帯文に書いておられるように、日本語にはなじま
ないのではないかと私も思いますが、頑固に続けておられる。それがこの詩集への成果とな
っている。ただ私は、これが成功していると言えるのかどうかは分かりません。しかし、見事な
ものだと思います。とても余人の出来る技ではありません。
杉山先生の帯文を全文紹介します。
「鈴木漠さんは、早くより九鬼周造に発したソネット14行詩に注目し、わが国の詩には困難と
思われた脚韻の面白さを探求し、40年に及ぶ。韻を工夫した精妙な手際の良さには、感心さ
せられる。前人未到の境地を生み出しつつある。杉山平一」
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中のわたしの好きな一篇。「俳諧ルネサンス」です。
これも脚韻を踏んでます。
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明日7日(月)の「輪」のおすすめ定食は
「天ぷら」の予定です。
よろしくお願いいたします。