寒かったせいでしょうか、今年はお地蔵さんの境内のスイセンの花が遅かったです。
やっと今朝、咲いていました。
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今日の神戸新聞「読者文芸」詩の欄。
拝借お許しを。
いいですねえ!
「独りに慣れているのに 淋しさを思い出させに 帰っているようで」
繊細な心の動き。誰でも同じ思いをすることがあるのでは?
しかし、この思いを、このように表現できるのは、簡単なようで、誰にでもできるものではあり
ません。ひとに書かれてしまってから、「あっ、わたしも同じ思いを…」となるものです。
そして、次の連。
「ベランダで見送る母に 明日また来るみたいに 素っ気なく手を振った」
ここ、心にくいです。状況がパッとわかる。そして、やはり繊細な心の動き。心遣い。
大げさでなく、何気なく表現していて、巧まざるユーモアさえ漂わせて。しかし、人間の哀しみ
のようなものも漂わせて。
この人、山田恵子さんは、このような意識をして作られたかどうかはわかりませんが、見事な
詩に仕上がってます。
いい感性を持っておられると思いました。
スミマセン、エラそうに言って。
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詩集、贈っていただきました。
この人にとって、書いておかなければならない詩集なのでしょうね。
幼少のころからの思い出が、事こまかく書かれている。
この人にとって忘れてならないことなのでしょう。
懐かしい風景とともに、家族や友達のことが、縷々綴られている。
一人の歴史。一家の歴史。一つの町の歴史。
それぞれは小さいことだが、この人にとっては、全宇宙的なことなのでしょう。
過去に遡りながら、今の自分探しの旅でもあるような。
中の一篇を。表題詩「道なりに」です。
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明日22日(火)の「輪」のおすすめ定食は、
「うどん・おにぎり」セットの予定です。
よろしくお願いいたします。