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『ユニオンズ戦記』を読んでいるのだが、筆者の川島さんの取材力に感心してます。
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わたしより余ほど足立先生の著書を読みこなしておられる。
巻末の主要参考文献の欄に並んでいる足立先生の著書は10冊だが、中身を熟読しておられる。
また著書以外にも目を配っておられて、今日読んだところでは、こんな場面があった。
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足立先生の詩集『夕刊流星号』の詩「墓地の共和国」を上げ、そしてこう書かれている。
《この詩は、昭和33年に刊行された足立巻一の第一詩集『夕刊流星号』に選ばれている。実は、この詩には、続きがある。「詩と真実」1953年1月号に掲載された「墓地の共和国」には、その続きが書かれているので、紹介する。
もはや
ぼくたちは石つぶてを握るより仕方がなかった。
しかし もう十年
いや九年
この一帯はどうなっているか?
足立巻一がはじめにこの詩を作った時、足立の詩には、新大阪新聞社に対する希望がまだ多少なりとも感じられる。しかし、そのような僅かな希望はいとも簡単に消え失せた。五年後の昭和33年に編まれた詩集から、足立は、この5行を消してしまった。その時には、希望はまったく無くなっていたのである。》
よく調べ込んでおられて感心します。
『触媒のうた』足立巻一先生のことを詳しく書いてます。