先日実に久しぶりに武庫川の古書店「街の草」さんに出かけた。
やっと体調が少し整ってきましたので。
何冊か求めたのですが、そのうちの一冊。

店主の加納さんに「『二十四の瞳』はないですか?」と言うと、即座にこれを出してきてくださった。
映画は見たことがあったと思うけれど、小説は読んだことがなかったもので、一度読んでおこうと思って。
今日読んだところに凄い比喩が出てきた。
《「せんせ、ソンキのうち、ぺっちゃんこにつぶれたん。蟹(かに)をたたきつけたように」》
台風でつぶれた家を形容しての比喩。なんともリアルです。
そして、もっと後ろの方にこんな魔面が。
《「先生が家の人にたのんであげようか?」》
家庭の事情で学校を上級に進めない子どもへの先生の言葉。
昔の私を思い出して切ない。
高校を一年生の一学期で中退する私の家に、担任の國嶋先生は訪ねて来られ(わたしは留守にしていた)父親に、「なんとか続けさせて…」と言われたと。
それを聞き入れられなかった病気の父親はさぞ辛かっただろう。
今日6月3日はその父親の命日だ。
やっと体調が少し整ってきましたので。
何冊か求めたのですが、そのうちの一冊。
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店主の加納さんに「『二十四の瞳』はないですか?」と言うと、即座にこれを出してきてくださった。
映画は見たことがあったと思うけれど、小説は読んだことがなかったもので、一度読んでおこうと思って。
今日読んだところに凄い比喩が出てきた。
《「せんせ、ソンキのうち、ぺっちゃんこにつぶれたん。蟹(かに)をたたきつけたように」》
台風でつぶれた家を形容しての比喩。なんともリアルです。
そして、もっと後ろの方にこんな魔面が。
《「先生が家の人にたのんであげようか?」》
家庭の事情で学校を上級に進めない子どもへの先生の言葉。
昔の私を思い出して切ない。
高校を一年生の一学期で中退する私の家に、担任の國嶋先生は訪ねて来られ(わたしは留守にしていた)父親に、「なんとか続けさせて…」と言われたと。
それを聞き入れられなかった病気の父親はさぞ辛かっただろう。
今日6月3日はその父親の命日だ。
fumiがやってきて、「川へ行こう」といって散歩に。
川まで行ったら、「公園に」と言って、津門中央公園まで。
昔、よくkohを連れて行っていた場所。
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ここには大きなコイがよくいたのだが、今日もいた。
そして、きれいな縞模様のイシダイまでがいてびっくり。
残念ながら大雨のあとということで水が濁っていて写真に撮れず。
「ここから海は近いよ」と言うと、
「行こう」ということで今津浜まで。
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ここもよくkohやsatoを連れてきたところだ。
大きな工事が進んでいて、やがてこの浜はなくなってしまう。
往復丁度5000歩だった。
この散歩で見かけた生き物。
亀、シラサギ、ボラ、コイ、イシダイ、アゲハチョウ、トンボ、鵜など。
大阪のfumiの家の近くでは、こんなには見られないだろう。
川まで行ったら、「公園に」と言って、津門中央公園まで。
昔、よくkohを連れて行っていた場所。
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ここには大きなコイがよくいたのだが、今日もいた。
そして、きれいな縞模様のイシダイまでがいてびっくり。
残念ながら大雨のあとということで水が濁っていて写真に撮れず。
「ここから海は近いよ」と言うと、
「行こう」ということで今津浜まで。
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ここもよくkohやsatoを連れてきたところだ。
大きな工事が進んでいて、やがてこの浜はなくなってしまう。
往復丁度5000歩だった。
この散歩で見かけた生き物。
亀、シラサギ、ボラ、コイ、イシダイ、アゲハチョウ、トンボ、鵜など。
大阪のfumiの家の近くでは、こんなには見られないだろう。
今日は父の命日。
62年前の昭和36年6月3日、夜9時40分。
西宮市中央病院にて。当時は染殿町にあった。今の福祉センターの場所。
この写真は父28歳の時のもの。
裏面に癖のある字が書かれている。
昭和拾六年六月一日 冩 廿八才
この20年後に死ぬなどとは思ってもいなかっただろう。
次の詩は『風媒花』40号(2001年12月)に載せたもの。
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「十七歳」と題してのもの。
この後次のページにも葬式の事を2篇載せている。
わたしはこの後、17歳で家族5人を養ってゆくことになる。
このころの米屋は資格が厳しい許可制で、わたしがなれたのは今から思うと不思議な気がする。
卸会社の阪神米穀さんがうまくやって下さったのだろう。
ということで、多分、わたしは当時、日本で最も若い米穀店経営者だったと思う。
あれから62年。よくぞやってこれたものと今では思う。
今の世間の17歳の子どもを見て特にそう思える。
が当時は夢中。自分が苦労してるなんてことは考えてもいなかった。
あの時代なればこそかもしれない。
62年前の昭和36年6月3日、夜9時40分。
西宮市中央病院にて。当時は染殿町にあった。今の福祉センターの場所。
この写真は父28歳の時のもの。
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裏面に癖のある字が書かれている。
昭和拾六年六月一日 冩 廿八才
この20年後に死ぬなどとは思ってもいなかっただろう。
次の詩は『風媒花』40号(2001年12月)に載せたもの。
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「十七歳」と題してのもの。
この後次のページにも葬式の事を2篇載せている。
わたしはこの後、17歳で家族5人を養ってゆくことになる。
このころの米屋は資格が厳しい許可制で、わたしがなれたのは今から思うと不思議な気がする。
卸会社の阪神米穀さんがうまくやって下さったのだろう。
ということで、多分、わたしは当時、日本で最も若い米穀店経営者だったと思う。
あれから62年。よくぞやってこれたものと今では思う。
今の世間の17歳の子どもを見て特にそう思える。
が当時は夢中。自分が苦労してるなんてことは考えてもいなかった。
あの時代なればこそかもしれない。