喫茶 輪

コーヒーカップの耳

兵庫県知事

2024-11-29 11:18:49 | 本・雑誌
今読まねばならない本はたくさん溜まっているのだが久しぶりに『知事の手帳』を手に取った。
 
 
昭和33年に出た「のじぎく文庫」第一号の本である。
 
著者は文人知事と呼ばれた阪本勝。
 
コウノトリを保護したり、電気がまだ通じていなかった但馬の奥地に電気を通したり、いつも弱いものに目を注いでいたという印象がある知事さん。
初めの方の随筆にこんなことが書かれている。
 
《動物園は人間をほんとうの意味のヒューマニストにしてくれる。人間の高慢心や自尊心をたしなめて、なんじ自身を知れと教えてくれる。
(略)
動物園は教える。……せっかく全身から毛のなくなった人類じゃないか。喧嘩はやめろ、殺し合いはやめろ、戦争はやめろ。どうしてもやりたいなら、毛生え薬を買ってこい、と。早春のある日、神戸市立動物園のベンチにもたれて、私はこんな空想にふけった。きさらぎの空は青々とさえわたっているが、人間が良識と叡智にむかって、進化をつづけているような兆候はあまり見られない。知事室の憂鬱はこの辺から生まれてくるのであろう。》
 
昭和30年代の県知事と今の知事さんとは、比べられないが、考えさせられます。
 
『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。 今なら本屋さんでも買えます。宮脇書店ダイエー西宮店(浜松原町)のノンフィクションのコーナーに有ります。
 
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用海小学校タイムカプセルの件

2024-11-29 09:35:11 | 用海のこと

昨日、用海小学校校長先生から電話。

昔、花壇に埋められたタイムカプセルの行方について教えてほしいと。昭和54年度卒業生だと。因みにわたしは昭和30年度卒業生だ。

なんでわたしに?と思ったら、「Mさんが今村さんに訊けばわかるかも」とのこと。

たしかにそんな話はあった。新校舎建設に伴い旧校舎が解体される時に掘り出されたという話。

今ごろそんな話?と思ったが、恐らくその時の児童がその後転居して、連絡がつかずタイムカプセルの掘り出しを知らなかったのだろう。

そして、久し振りにやって来てみたら、校舎が建て替わっており、埋めた歌壇もなくなっていて、「あのカプセルはどうなったのか?」となり、学校に尋ねてきたと。しかし今の校長先生が知るわけなく、また学校沿革誌にも記載されていなかったのだろう。

そこで、用海の長老、「今村さんに訊けば」と。

こういうことなら、多分「宮っ子」に載せているだろうと思い、「しばしお待ちを。調べて後でお知らせします」と電話を切った。

先ずネットの「宮っ子」のHPを開き、その時期、平成22、3年のころを調べてみる。

するとあった。先ず「カプセルを移設するか開封するか」の意見募集のお知らせが何度か載っていた。

そして、平成23年3月号に、前年、平成22年11月28日に同窓生50人と当時の担任教師などが集まって掘り出して開封した記事が。

それを元にわたしが所持する「宮っ子」の現物ページ探し出しコピーした。

その時の世話人の電話番号も載っている。その時に参加した卒業生には掘り出した記念物を手に出来ただろうが、連絡がつかなかった人の物はどうなったのか?そのことを知っているのは当時の世話人。その人、Dさんの電話番号も載っている。これで一件落着。校長先生喜ばれた。

この件、たしか新聞記事にもなったと思う。なので、平成22年11月29日付けの神戸新聞を調べれば載っているだろう。古い新聞の現物が西宮図書館にはある。

 
 
『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。 今なら本屋さんでも買えます。宮脇書店ダイエー西宮店(浜松原町)のノンフィクションのコーナーに有ります。

 

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