喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「ア・テンポ」64号

2023-12-25 13:42:53 | 
「ア・テンポ」64号をお贈りいただきました。



お贈りくださったのは多分、徳島市の詩人梅村光明さんでしょう。
ありがとうございます。

この本の奥付です。

印刷所が西宮市の「新生会作業所」となっています。
わたしの家から歩いて10分ぐらい。
実は、わたしの最初の詩集『工場風景』はここで作って頂きました。
わずか30部ほどの私家版でした。
これは後にわたしが手作りしたもの。

この「ア・テンポ」の同人に西宮在住の人はおられません。
ほぼ神戸、あるいはそれより遠方の人が多いです。

ま、それは別として、同人に千葉市在住の「今村さつき」さんという人がおられます。
いつも童謡のような詩を作るられています。
今号では「ころは」という猫を主人公の歌。
もう一作、「河岸段丘」というのがあって、それは物語性のあるもの。
ユーモアがありながら寂寥感が漂うものでした。

それから鳴門市在住の赤坂恒子さんという同人がおられます。
今回は俳句「空の色」です。
16句載ってます。
「もう秋と教えてくれる空の色」
「弾き初めの琴の音清く美しや」
素直な句ですねえ。素直すぎるような。
でも、これはどうですか?
「かくれんぼ鬼は干し柿持った儘」
そして、
「電線に独りぼっちの寒鴉」
「詩」ですねえ。

なぜこのお二人を紹介したかというと、そのお名前「今村さつき」さんと「赤坂恒子」さんに由来します。
組み合わせればわたしの妻の名前になるのでした。どうでもいいことでしたか。

牧田榮子さんの「願い」、良かったです。
丸田礼子さんの「コンコース」も。それから梅村さんの「水俣チャンポン」。
力のある作品でした。「そうか、そうだったのか」と教えられることもあり、社会性の強い作品ですが読まされます。
社会性の強い詩は、ともすれば敬遠されることもありますが…。
この中に「古本屋カライモブックス」さんが出てきますが、そこの娘さんのことを許しを得て「KOBECCO」に書かせてもらったことがありました。
2021年12月号に「やまありたにあり」と題して。

ほかの同人さんのもみなレベルが高くて読みごたえがありました。
ありがとうございました。
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