「もうすぐ工事が始まるようです」と宮崎翁。
宮崎邸の前、道路を隔てて南側に大きな空き地があります。
近隣の人の反対で、長らく手がついていなかったのだが、ついに。
しかしここに大きな建物が建てば先生とこは鬱陶しいことになる。
そこで先生、こんなことをおっしゃる。
「うちの庭を墓場にしてやろうかと思ってるんです。卒塔婆や墓石を立てて。そうすりゃ、気味悪くて入居者がなくなるでしょう」
先生独特のユーモア。
以前は色々お野菜や花を植えておられたが、今は雑草だ。
そりゃあ、ご夫婦合わせて182歳では畑の手入れは無理だ。
なのに先生、わたしたちが帰る時に大きな鍬を持ちだしてきて、「ひと打ちずつでも…」てなことを仰る。「それはやめて下さい」と家内と二人でお止めした。
お元気で何よりです。