喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『雑誌渉猟日録』を読む⑦

2019-04-05 17:11:55 | 『雑誌渉猟日録』
『雑誌渉猟日録』を読む⑦です。
「柘野健次『古本雑記―岡山の古書店』を読む―

岡山の本といえばわたしには「岡山文庫」が思い浮かぶ。
その中の『逸見東洋の世界』
逸見東洋とは、「鬼か神か」と恐れられた幕末から明治にかけての刀鍛冶で明治正宗とも呼ばれた人物。
岡山文庫の本ではわたしはこれしか持っていない。
というのも、この東洋のご子孫が「喫茶・輪」の常連さんなのだ。
拙詩集『コーヒーカップの耳』が新聞に紹介されたときにご来店下さり、お買い上げ下さってからのお客様。
この本はその方から頂いたもの。
で、うちの店で宮崎翁とお知り合いになって、それがまた奇遇。
宮崎翁は東洋のことよくご存じだった。
さらに「岡山文庫」は宮崎翁がご指導なさって創設されたもの。
というのも、宮崎翁が全国に先駆けて地方文庫「のじぎく文庫」を創設され、岡山でもそれにならおうとの機運が盛り上がり、
宮崎翁に教えを乞いに来られたのだと。
そうして成ったのが「岡山文庫」だったというわけ。
なので、「ずっと送ってきてくれます」と言っておられた翁のお家には「岡山文庫」がズラリといっぱい並んでいたのを覚えている。
あれらもみんな大阪の古書店Kに行ってしまったのだろう。
高橋さんの本の内容からは離れたが、こんなことを思いました。あ、そうだ。この項には、出久根達郎さんのお名前が出てきた。
出久根さんは拙著『触媒のうた』の帯文を書いてくださった作家。
先に出てきた間島保夫さんとも縁があり、追悼文集に追悼文を寄せられている。
ああ、いろいろとつながりがあるなあ、この本に出てくる人たちは。
(つづく)

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