あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

2015・春 桜満開の岐阜めぐり ⑥

2015-06-11 13:15:05 | 2015・春 桜満開の岐阜めぐり 

                     写真撮影日:2015/4/11

                     写真上:中山七里・「釜が淵の牙岩」 

 

    小坂(おさか)地区は冬季、進入規制がありますが、「がんだて公園で4月12日、滝びらきが行われる」という情報を得て、嬉々として向いました。がっ、勝手に当日だと勘違い。つまり「滝びらき」は次の日だったのです。         

道の駅「はなもも」横の「飛騨小坂ビジターセンター」では詳細なマップを入手でき、案内をしてもらえます。「大丈夫ですよ。『三ッ滝コース』には入れます」との説明にほっとしました。

 

  この地域は御嶽山の岐阜県側登山口であり、古来より御嶽山の噴火による奇岩・巨岩の溶岩台地に、すばらしい滝や緑豊かな森ができているのです。下呂温泉の人は「2014/9の噴火当時は宿泊客が激減しましたが、長野県に比べると影響が少なかったです」と話していました。

 

  火山が突然噴火すると人間の力など無力に等しく、途方に暮れます。それでもやはり面白い形の岩、美しい清流、さまざまな形の滝、たくさんの可愛い花たち・・・どれもとっても魅力的で、山が与えてくれる恵みや景観に感謝したいです。

 

  下呂温泉を過ぎると飛騨川沿いに、約28kmにわたる「中山七里」の名勝が続きます。木曽川の上流である飛騨川の、急峻で激しい水流で両岸が削り取られ、奇岩・怪岩が荒々しくそそり立っているのです。

 

   特徴的なのは岩の中で小さな岩石が転がってできた「甌穴群(おうけつぐん)」(ポットホール・かめ穴とも呼ぶ)が見られることです。「中切地蔵野の甌穴群」として名勝指定されている付近には、ひときわ大きな「牙岩(きばいわ)」があります。

 

  牙岩は高さ約 10mの大岩塔で、干ばつのときには、岩上の甌穴の残水を全部汲み出す、という雨乞い神事が行われたそうです。 その昔木材をいかだで流していた頃に、付近が大変な難所であったことは想像にかたくないです。ただ道路わきに駐車スペースがほとんどないので、じっくり見るためには歩くことが必要です。(牙岩付近にPあり)

 

  道路に「苗代桜(なわしろざくら)」の案内板が見えたので行ってみると、満開でたいへんなにぎわいです。樹齢400年という2本の姉妹桜で、近所の農家はこの美しい桜が咲くのを合図に。稲作の苗代準備を始めたといわれます。

 

  足元に広がる水田に映る、苗代桜や桜吹雪がとても幻想的なことで人気が高いです。訪れたときはちょうど水が張られていたところで、濁りもありきれいに映っていなかったのがざんね~~ん。

 

  ところで最近TVなどで話題になっている「県の観光力」では、岐阜県は割合地味な存在となっていますね~。奈良県と同様「海がない県」なので、絶対的に損だよね~。だけど長野県・信州は「山の魅力・温泉など」でりっぱに勝負できているのは事実。

 

   岐阜県の自然は奈良県に比べて、「あまり人の手が入っていない魅力」を感じます。桜やはなももなどもまだ隠れた存在が多いです。特に「滝めぐりコース」は、ゆったりした時間のなかで歩きたいです。ぜひぜひ!

 

  これで「2015・春 桜満開の岐阜めぐり」を終ります。次回は「2015・春 桜満開の福島めぐり」です。見てくださってありがとう     

                                                                                     

 

                   写真:荒々しい奇岩がそそりたつ

 

                                  写真: 苗代桜 水面に映る桜との二重奏

                               写真:青空とのコントラストも美しい 「苗代桜」

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2015・春 桜満開の岐阜めぐり ⑤

2015-06-10 18:00:21 | 2015・春 桜満開の岐阜めぐり 

                            写真撮影日:2015/4/11

                            写真上:小坂への道路の両側には興味深い地形が続きます。

                                      美しい柱状節理。

   ああ、早くアップしないと梅雨入りしてもう一週間が過ぎた! またまた「桜紀行」なのに真夏に載せるおそれあり。ま、いつものことかな、すみませ~ん。

 

  このところ築35年となる我が家のリフォームで家の中は大変でした。年初に計画を始めたのに、さまざまな都合で長引いてしまったのです。お風呂、洗面所、トイレ・・・といった水まわり中心のために「銭湯通い」「仮設トイレ」を余儀なくされ、いつものふつ~な生活のありがたさを改めて感じます。

 

  でもラッキーなことに、タイミングよくはじまった「住宅エコポイント」を、意外や意外10万点を超えてゲットできました~! 消費税の半分くらい浮いたかな。でもコスパが良いと思える「商品券・旅行券」などは10万点からなので、ちょっと使いにくいところもあり。

 

  アベノミクスによる物価上昇期待のせいか、建築業界などでは素材不足・人材不足も影響して値上がりも相対的に大きいみたいです。最近ではオリンピック会場の国立競技場新設が、想定外の予算オーバーで問題となっています。主体が東京都とはいえ、政府方針の「値上げもオリンピックも」には少なからず矛盾をはらんでいる、ということでしょうか。

 

  建設業界・リフォーム業界も慢性的な人材不足で高齢化が進んでいるようす。なにしろバブル後に仕事が激減し、若者がいないらしいです。リフォーム会社の人は「特に屋根職人が少ないです。日本瓦そのものが減って仕事が少ないし、暑さ・寒さがきつく、重量もかかります。そのため外国人が増えているけれど、ちょっと技術的に問題があったりします」と話していました。

 

  確かに住宅機器の搬入に始まり、廃棄材の処分ひとつとっても重そうで、やっぱ建設業界は「男の世界」ですね~。

                                    

   さて「岐阜めぐり」も最後の3日目(2015/4/11)となった朝、すっきりと良いお天気です。宿泊した下呂温泉を北上し、「小坂(おさか)の滝めぐり」をしようと「がんだて公園」に向いました。

 

  小坂町にはなんと「5m以上の滝が200箇所以上ある」そうで、「小坂の滝めぐりHP」 には「初心者」から「秘境探検・・」までレベルや滝に合わせた14コースを紹介しています。

 ***明日に続く***

              

 

写真: 「覚明水」は御嶽山登山道の飛騨小坂口を開いた覚明行者が発見し、これを飲んで頂上を極めたという。

 

      

 

 

 

 

 

 

写真:巌立地蔵(がんだてじぞう) およそ5万4千年前の御嶽山大噴火のときの溶岩の末端に「牛の鼻づら」があり、そのなかに祀られている。

 

      写真:「牛の鼻づら」内を一周後、地蔵に願をかけると叶うのです。

写真:巨大な絶壁「巌立(がんだて)」 高さ72m、幅120mで柱状節理が見られる。写真ではその大きさがわからないかな~~!

              写真:「三ッ滝コース」を歩きました

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2015・春 桜満開の岐阜めぐり ④

2015-05-21 21:38:06 | 2015・春 桜満開の岐阜めぐり 

           写真撮影日:2015/4/10

            写真上:和良川に泳ぐこいのぼり

  「岐阜めぐり」2日目(2015/4/10)の朝方、小雨模様なので飛騨川を遡る予定を変更して、郡上八幡市に向かいます。まずは小高い山頂にある「郡上八幡城」です。

 

  お城といえば、5/15日に「島根県松江市の松江城天守が国宝に!」というおめでたいニュースが流れました。天守が国宝に指定されるのは、なんと63年ぶりです。その結果、最近修理が完成した姫路城をはじめ、国宝のお城が4城→5城となりました。

 

  日本全国で江戸時代以前の天守が残っているお城は、国宝5城を含めて12城あり、「現存12天守」と呼ぶそうです。記録に残っているだけでもお城の数は25000城!とされることを考えると、原型をとどめるのは相当難しいことなのですね。

 

  あいよっこはお城ファン・城マニアではないですが、近くにある奈良県高取町の「高取城址」は大好きです。残っている巨石の石垣がまさに「荒城の月♪」の世界なのです。だけどヘビが多いのでご注意!もしかして「簡単には近寄れないように放していたなごりでは?」と思ったりして・・・。

 

  さて愛宕公園の桜は満開でした。「郡上八幡城」の城主・遠藤慶隆がお手植えされた樹齢400年の「墨染めの桜」も美しく咲いていました。「谷汲山・薄墨桜」と、この「墨染め桜」もなにか関係があるのかな?公園からは愛宕山に登るハイキングコースが続いています。

 

  そして道路沿いで見かけた「そば八」でランチをしました。太めでこしのある田舎そばです。「近くにある『大滝鍾乳洞』と『美山鍾乳洞』どちらがおすすめですか?」と聞くと、「大滝のほうが良いですよ」と割引券を頂きました。

 

  大滝鍾乳洞に登っていくに従い、山からはむき出しの岩石がせり出し、川は雪解け水で白いしぶきを放っていて、「さっすが飛騨川(木曽川の上流)って急流だなあ」と実感します。

 

  鍾乳洞の入り口までケーブルカーで登るのが面白いよ~。たったひとりです。約700mのコースには多彩な鍾乳石が現れ、なかでも落差30mの大滝は地底滝としては日本一といわれます。この鍾乳洞には未開部分が多くあり、さらに開発されるのかな?興味をそそられます。

 

   鍾乳洞から下呂方面に向かう道中にある「ロマン伝説とオオサンショウウオの里 和良町」には「鬼伝説」が伝わっています。「鬼の頭蓋骨」なるものを見たかったですが、時間もなく残念! 和良川沿いの桜並木を背景にしたこいのぼり軍団が気持ち良さそう~~~でした。

       ***  続く  ***

 

 

 

 

写真:「郡上八幡城」からの眺めがおすすめ

 

 

 

 

 

 

写真右:地底滝がある大滝鍾乳洞

写真下:いろいろな形の鍾乳石。

 

 

 

 

 

       

 

写真:「乙姫様の大蛇伝説」の蛇穴は鍾乳洞の先端(末端?)

 

 

写真下:そば八でランチ

 

 

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2015・春 桜満開の岐阜めぐり ③

2015-05-05 12:40:08 | 2015・春 桜満開の岐阜めぐり 

           写真撮影日:2015/4/10~11 「桜特集」

           写真上:苗代桜(なわしろざくら・下呂市和佐)

 

  2015/4/5放映された NHKサイエンスZERO「ソメイヨシノの起源に迫る」を見ました。現在全国にはソメイヨシノ樹木が、なあ~~んと数百万本もあり、ほぼすべてが同じ遺伝子を持つ「クローン」。だからこそ一定の気温条件で一斉に開花するのです。

 

 これはソメイヨシノが江戸時代に園芸種として造られ、接木(つぎき)で日本中に広まったためで、自然界には見られない「異常状態」と言えるそうです。

 

  近年「遺伝子のブレンド割合」の研究が進み、「オオシマザクラ 37%、ヤマザクラ 11%、エドヒガンザクラ 47%、不明 5%」という結果が得られました。専門家は「おそらくオオシマザクラとヤマザクラの交雑種、そしてエドヒガンザクラが両親ではないか」と推測しています。

 

ウィキペディアには「日本原産種のエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で生まれたと考えられる日本産の園芸品種である」とありますが、さらに詳細な起源が明らかになったわけですね。

 

  また番組では「ソメイヨシノがこれほど広まり愛されているのは、成長力が強く、花見をするには最適だったから」と説明していました。よく言われるように「ハラハラと花吹雪が散るさまが日本人的心情にぴったりだから」もありますね~。

 

  それにしても桜の名前は知るほどに混乱してくるものです。日本に自生する原種は「オオシマザクラ、ヤマザクラ、エドヒガンザクラ、カンヒザクラ、マメザクラ・・・」など10種程度とされています。なお「エドヒガンザクラをヒガンザクラとかコヒガン」と呼ぶこともあり、また「カンヒザクラをヒカンザクラ」と呼ぶこともあるので、ややこしいです。つまりヒガンザクラ(彼岸桜)≠ヒカンザクラ(緋寒桜)ですね~。

 

  今回の旅では主に「一本桜」と呼ばれる桜を見ることが多かったです。現在天然記念物に指定されている桜は39種で、そのうち33種が「一本桜」といわれます。(ちなみに最多は杉の44指定) 

 

たくさんの桜が一斉に咲きそろう光景は、色が薄くて花弁が儚いからこそ、可憐さを備えた華やかさがあります。でも「一本桜」が持つ個性やストーリーにはかなわないですね~。人びとが愛で、大切に守ってきた「想い」をも感じてしまいます。

 

残念ながらソメイヨシノは成長が早い分、寿命が短くて老木が少ないですが、エドヒガンザクラなどが1000~1500年を超える命を引き継いでいることに、またまた感謝なのです。

         ******** 続く *******

           写真:四美のしだれ桜(岩太郎桜とも・下呂市)

          写真:「鬼伝説・鬼の頭蓋骨」が残る念興寺(和良町)

           写真:道路脇に鉄男さんたちのにぎわい!(中山七里近く)

 

           写真:肝心の列車なしだけど、「想像してね~~」

            写真:道の駅「飛騨金山ぬく森の里温泉」近く

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2015・春 桜満開の岐阜めぐり ②

2015-05-04 19:01:22 | 2015・春 桜満開の岐阜めぐり 

                写真撮影日:2015/4/9

                写真上:横蔵寺の山門に感動して立ちつくす

   「岐阜めぐり」1日目、大垣市を北上し、まずは道の駅「夢さんさん谷汲」に向います。道の駅は車の旅では休憩やお買い物とともに、地域の情報収集にも重宝しています。だけどここには「情報コーナー」があるにもかかわらず、なぜか観光マップや資料が少な~~い。そういえば、たまたまかもしれませんが、この旅全域でわかりやすいマップ類が少なかったような・・・? 地域によって違うかな?

 

  さて桜並木で有名な「谷汲山・華厳寺」は人出が多そうなのでなにげに通過し、その先にある両界山・横蔵寺(りょうかいざん・よこくらじ)に。

 

  ひっそりした山門の前に立ち「おお~~っ!」と思わず声がでました。どうしてだか自分でもわからないけれど、こうした出会いがあるから旅は楽しく嬉しいのでしょうね。横蔵寺は延暦20年(801)に伝教大師の開山による天台宗・桓武天皇の勅願寺です。やはり由緒と歴史のある古刹だったのです。(一部管理的に残念な部分もありましたが・・・)

 

  寺は多くの重要文化財を所蔵していますが、特筆すべきは「妙心上人の舎利仏(ミイラ)」が安置されていることです。一般にはこのように「死せる神」に成仏されたものが「即身仏」、その前の生きている状態で悟りを開いたときが「生き仏」とされています。現在即身仏は全国に24体お祀りされ、特に山形県に多いことは有名です。

 

  古来「生きたまま仏になる」「生きたまま土中や海原に」などが仏教では最高の修行であり悟りであり、高僧のあかしでもあったのです。「死に対する恐怖感の克服」「煩悩・本能のコントロール」ということなのでしょうか?当時の信仰心や精神性は今現代とは違うと思いますが、考えるだけで「怖いなあ、すごいことだなあ、強い精神だなあ」と感じいってしまいます。

 

******* 明日に続く ********

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真左:三重の塔もいいかんじ

写真右:野辺の石仏たち

写真:本堂から弁天池を

      写真:寺門とつばき

      写真:横蔵寺の先にある「いこいの森」の桜

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