あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

出逢いを楽しみ、変わる人生

2009-11-22 13:21:28 | ボルネオ島とクアラルンプール

  いよいよマレーシア・ボルネオ島の旅も最終となりました。コタキナバルから日本に向かうマレーシア航空のコースは通常クアラルンプール経由なので、ついでにそこで「ちょっぴり観光」をしましょうというプランです。<o:p></o:p>

  

 

  クアラルンプール空港から市街地までは約50kmあるので、1時間以上バスで走ります。同じく中国系のとっても物知りな男性ガイドさんが、ひっきりなしに楽しいお話をしてくれます。おそらく優秀なガイドさんなのでしょう。<o:p></o:p>

 

 

 

写真:旧連邦事務局の軒下も単車と人でぎっしり!

 

 

   だけど車窓を打つ雨が次第に強くなってきました。スコールです。市内に入った頃はどしゃぶりで、とても下車して観光できる状態ではありません。窓からは、建物の軒先や高架橋の下などに、スキマもないくらいたくさんのオートバイ・バイク族が群れているのが見えます。「なんじゃこりゃ!」 ガイドさんから「雨宿りをしている」と説明されて、「な~んだ」と納得です。これほど多くの単車が走っているのね!<o:p></o:p>

 

 

 写真右:クアラルンプールで一番賑やかな交差点ではポリスの交通整理が。上を走るのはモノレール。

 

 

  夕食は街のシンボル「ペトロナスツインタワー」が間近に見えるレストランで中華料理です。大きくて活気があり、たしかにボルネオ島より美味しかったです。青白く輝くツインタワーは、日本と韓国企業が各1棟を競い合って建築したものです。双子タワーは高さ452mで88階建てで高くそびえていますが、残念ながら展望台などはないので下から見上げるのみ。<o:p></o:p>

 

 

   今回の旅でひとり参加だったのは、あいよっこと同年代(?)の女性、60代の男性の3人でした。女性のUさんとは乗り物などでご一緒したので、よくお話ししました。ダイビングが趣味のUさんは世界各国で潜っているのですが、ここボルネオ島の「世界でも有数のダイビングスポット・シパダン島」にはすでに数回も来ているとか。反面コタキナバルなどの観光ツアーはこれが初めてなのだそうです。<o:p></o:p>

 

 

 写真:レストランに入る頃。夕焼けを背にしたツインタワー。

 

 

  シパダン島がなぜ世界中のダイバーを魅了するのかというと、ここだけでしか見られない特殊な地形「豊かなサンゴ礁と急峻なドロップオフ(約600mの切り立った崖のようになっている)」があるからです。そのため潜る深さに従って、たくさんの種類の魚たちやさんご礁などの景観・生態系が変化するのです。 さらにウミガメの保護区でもあり、出会う機会も多いのです。だけど現在は数年前起きたフィリッピン海賊による誘拐事件や資源保護からも、シパダン島での宿泊は禁止されています。<o:p></o:p>

 

 

  「ダイビングに出かけるときはいつも、飛行機の重量制限を睨みながらの重装備だし、お金も日数もかなり必要です」と苦労もあるのですが、「荷物が重くても、楽しくてやめられない」と小柄なUさんはその魅力を語りました。<o:p></o:p>

 

 

 

 旅に、特に海外旅行に出ると、活動的に旅を楽しんでいる個性的な人々との出会いがあります。そうした人たちのお話は面白く、新鮮な驚きに満ちています。今回のボルネオ島の旅で強く感じたことは、これからも旅を通じてたくさんの出会いを求めていきたいということです。人との出逢いでいろいろな事が始まり、自分の人生も変わっていくのですから。

<o:p></o:p> 

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写真右:タワーを見ながらにぎわう中華レストラン

 

 

 

『ボルネオ島とクアラルンプールの旅』を終わります。おつきあいくださってありがとうございます。<o:p></o:p>

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マレーシアの女性トイレ事情

2009-11-12 21:07:06 | ボルネオ島とクアラルンプール

  日本ではニュースになるくらい珍しいのが、有料トイレです。有名な東京秋葉原にある「オアシス@akiba」をネットで調べると、広くて清潔な上に、PCやパンフレットなどが揃った「情報コーナー」などもあり、ゆっくりと過ごすことができるようです。ここの料金100円が現在のところ最高なのでしょう。<o:p></o:p>

   

 

  今では公園や街外れの小さな公共トイレでもきれいに掃除されていて、あらためて「日本人の清潔好き」を感じますが、予備知識なしで入った外国のトイレにびっくりすることもあるのです。<o:p></o:p>

 

 

  写真:ホテルの朝食。シェフが焼いてくれるオムレツがベスト。

 

 

  マレーシアのトイレは、一般的に料金20㌣(0.2RM5円)が必要です。もちろん空港はじめ、観光業者と提携しているレストラン・おみやげ物店などは無料ですよ。そして「日本では無料でもトイレはきれい」だけど、マレーシアでは「有料でもきれいではなく、使いにくい」のが実情です。<o:p></o:p>

 

 

写真:2日目の夕食は民族舞踊を見ながらスチームポートを。

 

 

  「女性トイレ事情」を書くこと、報告することには、実はかなり躊躇しています。でも「ええっ?どうしたのだろう?」「へえ、ところ変われば事情変わるものだなあ」と思ったことは伝えたくてたまらないあいよっこ。少々尾籠(びろう:わいせつであったり不潔であったりして、人前で口にするのが失礼なこと)なお話になってしまうことをお許しください。その上写真がな~んと「お食事写真」になってしまいました。<o:p></o:p>

 

 

写真:KKからクアラルンプールまでの機内食は断食の人が持ち帰れるように紙パックに詰めてあります。

 

  

 さて、トイレに入ってまず気になるのは、床がビショビショに濡れていることです。最初は「お掃除したばかりなんだろう」と気に留めないのですが、どこに入っても濡れ濡れ状態で、場所によっては靴のかかとで歩くありさま。どうやら備え付けてあるシャワー口付きの水道ホースが原因のようです。ホースがないところではバケツに水とひしゃくが入っています。<o:p></o:p>

 

 

  ガイドさんの説明で納得しました。「ムスリム(イスラム教徒)は紙を使ってはいけないので、水で流す」のだそうです。そして女性の長い洋服(ブルカやチャードリー)の下着、つまりパンティはつけないのが原則だそう。現代ではパンツスタイルの人も多く、変化しているのでしょうが・・・。

 

 

 写真:リバークルーズでは夕焼けが美しかった。

 

 

足元まであるヒラヒラの長い洋服に、紙を使わない・・・!「いったいどんな風に処理を?服は濡れないの?」想像も混乱気味ですが、ホースの水勢は強く、あちこち濡れるのは避けようがないとも思えます。

 

 

さらにびっくりしたのが「オナラの音」。あちらでもこちらでも、なにはばかることもなく思いっきり!という音なのです。一度などは隣にタッタッタッ、バタン!と入って来て、いきなりなにかを吐き出している大声(?)も。これは「気分が悪くなった様子」では決してなく、断食月だったことを考えると、つい食べてしまったので吐き出したのかもしれません。(と妄想)トイレの内と外で、大声で長話をしている場面もありました。<o:p></o:p>

 

 

 写真:一番大きくて新しいデパート「センターポイント」前にある日本企業。

 

 

  日本の公共トイレでは、たとえ個室であっても「音を出す時は、なにげに遠慮しながら」というカンジです。これって日本の文化だったのね。あるいはマレーシアでは、生理的なことに対しては「なにも遠慮する必要はない」という意識なのかもしれません。ともかくも、ふだん布で全身を覆い、静かな雰囲気があるだけに、トイレの中でのギャップが大きかったです。<o:p></o:p>

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一夫多妻はエッチ?

2009-11-01 22:20:09 | ボルネオ島とクアラルンプール

「今日のドライバーはちょっとエッチなんですよ~」とガイドのコニーさんがオプショナルツアーの最初に言いました。これまで2日間の運転手さんは、たしかに無口、無愛想、無反応という感じだったのですが、3日目はエネルギッシュな雰囲気が漂っています。<o:p></o:p>

 

 

写真:KKで一番大きくて新しい「センターポイント」。多くの若者が集う。

 

 

前に書いたように今は断食月。日中は水はもちろん、つばを飲むことも許されないので、しゃべると喉が渇きます。無愛想というより生理的な要因もあるかと思いますが・・・。<o:p></o:p>

 

 

 

コニーさんの話しは続きます。「現在ではイスラム世界でも一夫多妻は珍しくなり、ほとんど妻は1人です。最初のドライバーも真面目なので(?)1人です。でも今日の○○さんはなんと3人ですよ!エッチでしょう」<o:p></o:p>

 

 

写真:断食だから?昼間から玉突き。

 

 

そして「今日のドライバーは、断食もしていない」(あるいは部分的に断食だったかな?)と言います。「え~っ、断食なしで妻は3人、そんないいとこどりができるのお?」とあいよっこの独り言。どんな法典でどんな理屈でそうできるのかはわかりませんが、たしかに妻3人とこどもたちを養っていくためには、断食をしていては身が持たないでしょう。<o:p></o:p>

 

 

イスラム世界では妻を娶(めと)るには多額のお金(昔は水牛)が必要なうえに、結婚後はそれぞれの妻を平等に扱う義務があります。多妻生活には資力・経済力、精神力、(もちろん精力も)が必要なのです。現在では新しく結婚するときには、すべての妻の同意のもと許可されるので、関係性が良好なことも大切です。<o:p></o:p>

 

 

写真:ホテル近くの有名屋台「セドコ」も昼間はガラガラ。6時過ぎると戦争に。

 

 

世の男性たちは「一夫多妻」に憧れ・羨望をもつようです。でもこれって、もし男女同数だったら、「あぶれる男性が多くなる制度」ですよね? 「強いオスがたくさんの子孫を残す」のは、遺伝的には理に適っているのでしょう。<o:p></o:p>

 

 

 

 コニーさんはイスラム教を簡単に言うと次の5つです、と説明しました。<o:p></o:p>

1、15回メッカに向かってお祈りをする<o:p></o:p>

2、断食月(ラマダン)がある。ただし12歳以下、高齢者、妊娠中、病気の人は除外。<o:p></o:p>

3、寄付をする<o:p></o:p>

4、神さまはアッラーだけの一神教<o:p></o:p>

5、ラマダンが明けた921日のお正月には、まずお墓参りをする<o:p></o:p>

 

 

写真右:セドコを取り囲んでいる水槽。大きなイセエビ(みたい)20RM、あわび10RM・・・。うそお!

 

 

 

さらに「ホテルに帰ったら必ず天井を見て、1回でもいいからお祈りしてね」と言いました。

 

<o:p></o:p> 

ホテルに帰って早速点検。ありました、天井の隅に矢印!

(写真左)これが「キブラ」というメッカのカーバ神殿の方角です。15回、この方角にひざまずくのです。実際たいへんだなあ。<o:p></o:p>

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大自然の力

2009-10-26 23:45:27 | ボルネオ島とクアラルンプール

 

  3日目は「ガラマリバーサファリクルーズ」(240RM6500円)というオプショナルツアーに参加しました。KKから南西にバスで約2時間の地域に向かい、パダス川の支流・ガラマリバーをクルーズして、周辺の野生動物、特にテングザルやカニクイザルを観察するのです。ボルネオで一番楽しみにしていたので、ワクワク感も最高潮です。<o:p></o:p>

 

 

写真:まず、はしけでクルーズ船に向かいます。

 

 

午後2時ごろに出発し、現在は廃線になっているらしい、機関車で有名な北ボルネオ鉄道の線路沿いに進みます。やがて両側には、パームヤシのプランテーションが果てしなく広がってきます。こちらは熱帯雨林を伐採するため、エコにも動植物にも悪い、と悪名高くなっていますが・・・。

 

 

 

現地に到着した頃、太陽はかなり傾いていました。 桟橋から小さなはしけでクルーズ船に向かい、いざ乗船です。といってもそれほど大きな船ではありません。海ではなく川なので当然かな。

<o:p></o:p> 

 

写真:これがクルーズ船です。船内に食事設備もあります。

 

  

お茶と手作りお菓子を食べていると、船が進度を落とし、岸辺に寄り始めました。と、そのとき「あっ、なにか動いた!」「あそこ、あそこっ!」という声があがりました。指差す方向の樹の上に、本当に小さく黒いものが動いていました!しっぽが見えるので、どうやら「サルらしい」と思えます。<o:p></o:p>

 

 

このあたりには、主にカニクイザルやテングザルの集団がいくつかあるそうです。小さいサルが数匹いる集団はカニクイザルのほうで、テングザルは単独行動が多いらしいです。 

 

 

あいよっこはまたここで後悔です。「家に置いた望遠レンズを持って来れば良かったあ(悔)」。「今夜はきっと薄暗くて、遠いから」と一眼レフカメラは持参したのですが、標準レンズではとても間に合わない距離です。大きな望遠カメラで撮影しているおじさんが「ホラ、良く見えるでしょう」と覗かせてくれました。うらやましくて、ついでにシャッターを何度か押しました。<o:p></o:p>

 

 写真上:船内ビュッフェはマレー料理で(意外に?)美味しい。

 

 

「これは何を写したのかな?」と自分でもいぶかる写真が何枚かありました。ジャングルばかりで、良く見ると真ん中に小さな茶色の点がある写真です。拡大してびっくり!「おおっ、テングザルがおるっ!」デジタル技術って、なんとすばらしい! というわけで、かなりぼんやりではありますが、野生のサルが撮影できて嬉しいです。<o:p></o:p>

  

 

そのあとカレーなどのマレー料理をデッキで食べました。真っ赤な夕焼けの後、宵闇が刻々と迫る中で、川風に吹かれながらの食事がこれほど心地良いものだとは!気分は最高です。 

 

 

写真左右:肉眼ではまったく見えなかったのに、とっても不思議な感覚です。デジタルバンザイ! しかし、かなりメタボでは?

 

 

さらにこのあとは幻想的な「蛍ツリー」が待っていました。何本かの樹の全体に蛍の光が点滅して、まるでクリスマスツリーのようです。ここの蛍は日本のそれとはもちろん種類が違っていて、一年中光を出すのです。しかもかなり強い光のようです。

 

 

写真に撮れなかったのは残念ですが、相当感激しました。「もう一度行って見たい」、という気持ちを抱(いだ)くのは、旅を重ねていてもそれほど多いわけではありません。<o:p></o:p>

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89歳日本人女性もキナバル登山を!

2009-10-18 23:38:30 | ボルネオ島とクアラルンプール

 

 足湯は汗をかいた後で入ることにしましょう。ポーリン温泉を通り過ぎると「キャノピーウォーク」入り口です。ちなみにキャノピーCanopy)は「建築物の天蓋・ひさし」「航空機の操縦席の風よけ」などという意味だそうですが、ここはどんな意味なのかな?<o:p></o:p>

 

写真:ポーリン温泉の源泉

 

山道の階段を20分ほど、汗をたらしながら登って行った先に、細長いつり橋がゆらゆら揺れていました。ひと1人がやっと通れるつり橋が、全部で4本続いています。一列に並んで歩くと橋も相当揺れますが、この狭さなので一度渡りかけると再び引き戻すことはできません。ひたすら前進あるのみ。 

 

 下を見るとジャングルが広がっていて、そのためもあり約40mという高さはあまり怖いと感じません。どちらかというとアスレチックの吊り橋みたいです。思い出すと、もっと広くて下方がはるかかなたに感じた<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>「谷瀬のつり橋」のほうがゾクゾクしたよ~。<o:p></o:p>

 

 

 写真:露天風呂といっても日本のそれとは雰囲気が全く異なります

 

 

 初めて聞いたのが、通常料金に加えてカメラ持ち込料として5RM(ビデオは20RMだったかな?)が必要なことです。「そんなのあり?それほど貴重な施設・景色なのかな?」という気持ちです。まあ日本でも撮影禁止の場所は多いですが、撮影料を取るところは知らないです。<o:p></o:p>

 

行きの登り道の先頭に立つのは60代のご夫婦ですが、足取りも軽やかで速く、後ろに続くあいよっこたちは息も切れ切れです。旅に出ると、年齢にかかわらずというか、年齢にこだわりなくさまざまな挑戦をし、楽しんでいる方々との出会いがたくさんあります。<o:p></o:p>

 

 

写真:木々が高いためか高所的恐怖は少ない感じ

 

 

先頭のご夫婦も今回は二人一緒ですが、たいていはそれぞれの趣味・関心に応じて、ひとり旅をすることが多いそうです。ご主人は登山はじめスポーツ関係、奥様は世界の秘境や珍しい旅を数多くされていて、「次の旅の予定が入っていないと落着かない」と、月に1回以上旅に出るのだそうです。<o:p></o:p>

 

 

いいなあ、だけど相当リッチじゃないとね!「これまでに家一軒建つくらいは使っているかも」と奥様はにっこりと微笑みを・・・。<o:p></o:p>

 

ガイドのコニーさんは「キナバル山の登山は人気があり、整備されているので挑戦してください」と薦めます。年中暑いので、コタキナバルの町の人たちも、海に行くより山に来ることが大好きなのだそうです。<o:p></o:p>

 

 

写真右:植物園で。

 

 

山頂まで続く山道の階段を5-6時間登り、その日は山小屋に泊まって、早朝の朝日を見る12日コースが一般的です。「先日は89歳の日本女性に付き添いましたが、とても元気でした」と話しました。<o:p></o:p>

 

 

89歳には思わず「ウッソ~、ホント?」と言いそうになりますが、かの三浦雄一郎さんはほぼ70歳でヒマラヤ登山に成功されましたものね。とにかく「日本人のお年寄りは元気」だなあと実感します。<o:p></o:p>

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