いよいよマレーシア・ボルネオ島の旅も最終となりました。コタキナバルから日本に向かうマレーシア航空のコースは通常クアラルンプール経由なので、ついでにそこで「ちょっぴり観光」をしましょうというプランです。<o:p></o:p>
クアラルンプール空港から市街地までは約50kmあるので、1時間以上バスで走ります。同じく中国系のとっても物知りな男性ガイドさんが、ひっきりなしに楽しいお話をしてくれます。おそらく優秀なガイドさんなのでしょう。<o:p></o:p>
写真:旧連邦事務局の軒下も単車と人でぎっしり!
だけど車窓を打つ雨が次第に強くなってきました。スコールです。市内に入った頃はどしゃぶりで、とても下車して観光できる状態ではありません。窓からは、建物の軒先や高架橋の下などに、スキマもないくらいたくさんのオートバイ・バイク族が群れているのが見えます。「なんじゃこりゃ!」 ガイドさんから「雨宿りをしている」と説明されて、「な~んだ」と納得です。これほど多くの単車が走っているのね!<o:p></o:p>
写真右:クアラルンプールで一番賑やかな交差点ではポリスの交通整理が。上を走るのはモノレール。
夕食は街のシンボル「ペトロナスツインタワー」が間近に見えるレストランで中華料理です。大きくて活気があり、たしかにボルネオ島より美味しかったです。青白く輝くツインタワーは、日本と韓国企業が各1棟を競い合って建築したものです。双子タワーは高さ452mで88階建てで高くそびえていますが、残念ながら展望台などはないので下から見上げるのみ。<o:p></o:p>
今回の旅でひとり参加だったのは、あいよっこと同年代(?)の女性、60代の男性の3人でした。女性のUさんとは乗り物などでご一緒したので、よくお話ししました。ダイビングが趣味のUさんは世界各国で潜っているのですが、ここボルネオ島の「世界でも有数のダイビングスポット・シパダン島」にはすでに数回も来ているとか。反面コタキナバルなどの観光ツアーはこれが初めてなのだそうです。<o:p></o:p>
写真:レストランに入る頃。夕焼けを背にしたツインタワー。
シパダン島がなぜ世界中のダイバーを魅了するのかというと、ここだけでしか見られない特殊な地形「豊かなサンゴ礁と急峻なドロップオフ(約600mの切り立った崖のようになっている)」があるからです。そのため潜る深さに従って、たくさんの種類の魚たちやさんご礁などの景観・生態系が変化するのです。 さらにウミガメの保護区でもあり、出会う機会も多いのです。だけど現在は数年前起きたフィリッピン海賊による誘拐事件や資源保護からも、シパダン島での宿泊は禁止されています。<o:p></o:p>
「ダイビングに出かけるときはいつも、飛行機の重量制限を睨みながらの重装備だし、お金も日数もかなり必要です」と苦労もあるのですが、「荷物が重くても、楽しくてやめられない」と小柄なUさんはその魅力を語りました。<o:p></o:p>
旅に、特に海外旅行に出ると、活動的に旅を楽しんでいる個性的な人々との出会いがあります。そうした人たちのお話は面白く、新鮮な驚きに満ちています。今回のボルネオ島の旅で強く感じたことは、これからも旅を通じてたくさんの出会いを求めていきたいということです。人との出逢いでいろいろな事が始まり、自分の人生も変わっていくのですから。
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写真右:タワーを見ながらにぎわう中華レストラン
『ボルネオ島とクアラルンプールの旅』を終わります。おつきあいくださってありがとうございます。<o:p></o:p>