あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

お地蔵さんが見守る、果無の峠超え

2008-08-30 22:34:33 | 山は地球の見晴らし台

 

 「いいなあこの雰囲気、この語感!」世界遺産のでっかいポスターには、とてつもなく大きな引力がありました。写真はのどかな田んぼと古道の石畳に、「果無(はてなし)」という地名が入っています。(残念ながら、写真撮り忘れ)

 

 

写真:石のガードレールはあまり効果がなさそうだけど、ヨーロッパ中世の雰囲気を感じます。

 

「赤い橋をわたってすぐ右折だよ。はてなしの峠まで村道が通っているし、熊野古道小辺路(こへち)とは、ところどころ交わっているので付近を散歩してみて」と宿の主人に教えられ、すがすがしい朝日を浴びながら細く急な山道を車で登っていきます。本来は歩くべきだよなあ、と後ろめたく思いながら・・・。

 

 

写真:はてなし集落にある世界遺産の石碑。

 

 名前の通り、ほんとうに「はてしなく続く山々、そして道のり」です。ここは熊野本宮大社を出て、八木尾からは急勾配が連続する初めての難所です。

 

 そんな道中を見守ってくれるのが石仏たちです。八木尾バス停の1番から始まり、十津川温泉柳本橋の33番まで「西国33ヶ所観音霊場」となっているのです。お地蔵さんのある場所の横には大きな樹木の木陰があり、たくさんの旅人や修行僧だちはこんなスポットで一休みしたことでしょう。

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写真:石碑近くの民家の庭先で満開の花。写真からも澄んだ空気を感じます。

 

山道の大部分は苔むした古い石がところどころにあるだけのガードレールです。あまり役にはたちそうもなく、谷に面した身体の右側にじんじんする感覚を覚えながら天に向かっていくと、温泉街や川がはるか下にあり、遠くの山々は幾重にも重なって見渡せます。時期になると雲海も素晴らしいそうです。その昔、峠を超えて十津川温泉郷にたどり着いた時、どんなにほっとして温泉につかったことでしょう。

 

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 ポスターで見た田んぼと石畳の場所を探しましたが、とにかくだ~~れもいないので、聞くこともできません。「野菜の直売所とかはありますか?」との質問に、宿の主人が困惑の表情を浮かべたのも当然です。はてなしの野菜は、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>役場近くの道の駅の日曜朝市で買うことができるそうです。

 

 

写真:苔むした石畳の先にあるお地蔵様、横には大木の木陰。

 

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世界遺産の石畳が中を通るおうちが、 世界遺産のある家で紹介されています。やはり雰囲気を満喫するには、歩くほうが良いみたいですね。<o:p></o:p>

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全国に3800社あまり!すごいぞ熊野神社

2008-08-22 11:11:46 | 山は地球の見晴らし台

     写真:熊野本宮大社の主祭神「家津御子」は真ん中の棟。

 

熊野三山というのは「熊野本宮大社」、新宮にある「熊野速玉大社」、そして「熊野那智大社」をさしますが、なかでもここ本宮大社は中心的存在です。奈良県(大和国)に通じる「熊野参詣道 小辺路(くまのさんけいみち こへち)」と「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」の起(終)点ともなっています。

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びっくりすることには、「熊野神社」と呼ばれるお社が、北は青森県から南は沖縄県まで(なぜか北海道にはない)全国になんと3831社もあるのです! 古来より熊野御幸が重要とされた影響なのでしょうか?ここはそうした幾多の「熊野神社」の総本山でもあります。御鎮座以来2000年以上の歴史を誇る格式の高いお社はどんな雰囲気なのでしょう?期待でわくわくです。

 

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参道の入り口にはご存知「やたがらす」の大きなのぼり。(写真右)JAPANサッカーのシンボルで有名なこの鳥は「日本神話で神武東征の際にタカムスビによって神武天皇の元に遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされる三本足の鳥」(ウィキペディアより)です。

 

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杉が左右対称に並ぶ参道の階段(写真左)を上がり、神門をくぐると、桧皮葺の社殿が3棟並び立っています。なのに「・・・ううむ、意外と普通だなあ」と思ってしまいました。それほど長い歴史が肌で感じられないのです。なんだかちょっとがっかり。

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 物足りなさを感じながら「宝物殿」(入場料300円)に寄って理由がわかりました。もともとは熊野川の中洲にあった社殿は何度も火災や災害に会ったのですが、明治22年の大洪水でほとんど流失し、現在の地に遷座(移転)したということです。

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災害を逃れた品々が貴重な資料として保存されていますが、数は少ないです。「あのう、ここだけですか?」と(暇そうな)係りの人に聞くと、「たくさんあった宝物が全部水害で流れてしまったので・・・」と残念そうに言いました。 元の場所「大斎原(おおゆのはら)」は現在地の南方にあり、大鳥居と小さな祠が建っているのだそう。こちらを見たかったです。

 

写真:神門には巨大しめ縄がかかっています。

 

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 さあて本日のお宿は十津川温泉の繁華街(?)にある、民宿Tです。夕食のアユはご主人が釣ったものだそう。二津野(ふたつの)ダム湖が少し遠くに望めますが、同じ値段(1/2食で1万円)の昨日のお宿に軍パイをあげます。

 なんといっても露天温泉が素晴らしかったし、お部屋の前には山と杉の屏風、真下には川のせせらぎ、というロケーションもぐう~っ! 一方であまりにも自然に迫りすぎ、街暮らしのあいよっこには「山の精」と同室している感じさえしましたが・・・。

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みなさまは1泊以上の旅だったら、お宿は同じところを選びますか?1ヶ所で落着きたい人も多いでしょうが、私は違うところに泊まりたいタイプです。普段はメンドクサイこと大嫌いなのに、これってやはり好奇心?単に気が多いのかな?

 

写真:民宿Tの夕食は天然あゆが自慢。

(正直、味の判別はできないです)

 

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奇岩、断崖絶壁、うわさにたがわぬ瀞峡(どろきょう)

2008-08-17 21:01:08 | 山は地球の見晴らし台

 

           写真:田戸乗船場では目前の岸壁を眺めながら一休み。

 

両岸の渓谷の間を流れる深く静かな川、水面を走る白い観光船。そんな写真を見るたびに思っていました。「いつかぜひ行って見たい」。おもえばかなり昔からこの名前には憧れとなじみがありました。<o:p></o:p>

瀞峡は別名「瀞八丁」とも呼ばれ、奈良・三重・和歌山3県の県境を流れる熊野川、そして上流の北山川にまたがる渓谷です。下流から上流に向かって「下瀞(しもとろ)」→「上瀞(かみとろ)」→「奥瀞(おくとろ)」と呼ばれますが、なんだかまぐろのお寿司みたいですね。

 

写真:入り口近くの「亀岩」は甲羅干ししている亀に似ている大岩。実際にこの上で亀が休むこともあるそう。

 

古来より水路の重要性はいうまでもありませんが、特に参詣道としての文化的要素が大きかったこともあり、「川の熊野古道」として世界遺産に登録されました。世界的にも例のない「川の道」が認められたのです。

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<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>、つまり奈良県の南端にある観光案内所「十津川路七色」を通過すると、和歌山県に入ります。熊野本宮大社は帰路に寄る事にして、R168を半時間あまり南進すると、瀞峡観光ウォータージェット船乗り場、志古(しこ)に到着。さあ往復2時間の船旅に出かけましょう。

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なお料金3340は、ネットクーポン割引で3000円になります。8301530まで一時間毎に出発。帽子の携帯をおすすめします。

 

写真:観光船の屋根はスライド式に開閉します

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両岸には今が旬のアユ釣りの人たちがいっぱいです。伝統的な菅笠(すげがさ)に黒っぽいかみしも様の服装の人が見えたのですが、スピードが早すぎて撮影できず、ざんね~~~ん。あとで知ったのですが、民宿などの主人たちもこうして竿をたれ、釣果がお宿の夕食に並ぶのだそう。

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おーっと、観光船の屋根がスライドして開いてきました。視界が広がり空と岩が良く見えます。

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下瀞に入ると川幅が急に広くなり、流れがまったりしてきました。水の色は透明度の低いエメラルド色で、まるで湖のように風景が水面に映っています。ここから両岸には「獅子岩」「とさか岩」などと名前のついた、さまざまな形の奇岩、断崖が続きます。

 

写真:山彦橋を見上げるだけでも足がすくみそうです。

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たくさんの奇岩のなかには「ちょっとこじつけっぽいかな?」と思うものもありますが、それもまたユーモア。そして最も名石だと評判高いのが、コースの最後に登場する「松茸岩」。岸辺ににょっきりと立つ姿に、観光客は歓声をあげるのだそうです。写真は撮ったものの、それほどくっきりとしているとは思えませんが・・・。 期待しすぎ?

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トイレ休憩の田戸乗船場を出発すると、「山彦橋」がはるか高くに見えます。三重県と奈良県を結ぶつり橋ですが、そこから下を見るのもスリルがありそうです。このあたりでヤッホーと声を出して「やまびこ」を確かめてみてね。

 

 

写真:「母子の滝」はコースの最後のほうにあります。ちょっと見えにくいですが、滝の奥に小さい子どもの滝があり、どんなに日照りが続いても水が枯れることはありません。

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トトロがぴよ~ん! ねこバスがぶう~~ん!!

2008-08-11 21:14:12 | 山は地球の見晴らし台

 

さあてやっと温泉に入れるよ~! ゆるりと温泉につかって、土地の旬のものをいただく、というのはなんといっても旅のお楽しみ。

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<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>には「湯泉地(とうせんじ)温泉」「十津川温泉」「上湯(かみゆ)温泉」の3ヵ所あり、それらをまとめて「十津川温泉郷(ごう)」と呼んでいます。ちょっとややこしいですね。いずれも16世紀や江戸時代に発見されたと伝わり、古い歴史や有名人のエピソードなども残る由緒ある温泉です。

 

 

写真:このあたりの地中に十津川温泉の源泉があります。ナトリウム炭酸水素塩泉で70℃とやや高温です。

 

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「源泉かけ流し」はご存知、十津川温泉郷のブランド。2004年に全国に先駆けて「源泉かけ流し宣言」をしました。機械による循環ろ過はいっさいしないで、使用した温泉はすべて川に流しており、それだけ泉質に優れた高温のお湯が豊富に出ている証拠ともいえるのです。気軽に楽しみたい人には日帰り温泉施設や足湯もおよそ8ヶ所もあり、利用しやすいです。暑い時には汗を流し、寒いときには身体の芯から暖まりましょう。

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上湯温泉方向に向かってしばらく進むと、上湯川に沿って老舗の観光ホテルSがあります。宿のご主人の誇りは「十津川温泉の源泉に最も近い」こと。数百m上流にある地中の源泉からパイプを伸ばして、中心街の(他の)お宿まで送っているのだそうです。  

 

写真:露天風呂のロケーションは抜群です。

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自信と自慢に納得です。露天風呂の目の前には絶え間なく流れる川のせせらぎ、さらにその先には屏風のように屹立する高い山。杉の木立が模様のように見えます。

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写真:普通のおふろも外の風景とつながっています。  

 

日差しはまだ明るいのですが、今にもトトロが飛んできそうです。ああっ!ねこバスもっ!お願い、乗せて~~! 貸切り状態で幻想から妄想状態を堪能しました。さらに日が落ちると、★☆★☆がきっと降りそそいでくるに違いありません。でも空は高い山がよこぎって、かなり狭い感じです。

 

写真:今が旬のアユやヤマメなどのお料理が並びます。

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宿の手前、昴の里を過ぎたあたりにこれも十津川名物の「野猿」があります。案内板には「・・・ちょうど猿がつるを渡って行く様(さま)に似ているところから名づけられた」とあります。

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古来より川の両岸をつなぐ交通手段として活用されたのですが、現在では観光用となっています。両岸をむすぶロープに一人乗り屋形が取り付けてあり、それに乗ってロープをたぐりながら前進するのです。<o:p></o:p>

 

 

イメージしていたのは、植物のつるを編んだようなものでしたが、新しくてりっぱな木製です。「乗られてから、このフックをはずして下さい」と書いてあり、試してみたいのはやまやま(?)でしたが、まわりには人っ子一人いません。途中で力尽き真ん中あたりで動けなくなったらどうします?

大声で叫ばなければいけませんね。それは恥ずかしすぎ!

 

 

 

 

写真:野猿のりっぱな屋形から向こう岸を望むとはるかかなた、という感じです。

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滝に魅せられる人々も多いようです

2008-08-08 11:56:26 | 山は地球の見晴らし台

<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村"></st1:MSNCTYST>

<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村"></st1:MSNCTYST> 

<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>に滝が多いのは、山に囲まれているのであたりまえといえばあたりまえですが、地図に載っている主な滝だけでも6ヶ所あります。

<o:p></o:p> 

「奈良県滝」というサイトには200826日現在の県内398滝の、所在地と名前、簡単な特徴が掲載されています。「不明」とか「?マーク」も多いようですが・・・。それによると、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>内の滝は90ヶ所、そのほ<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="20:か川上村;" Address="か川上村">か川上村</st1:MSNCTYST> 69滝、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:天川村;" Address="天川村">天川村</st1:MSNCTYST> 53滝、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:上北山村;" Address="上北山村">上北山村</st1:MSNCTYST> 38滝という順になっています。もちろん無名の流れは無数にあるでしょうが、県内のほぼ四分の1の滝が、ここ<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>に存在しているのですね。

 

 

写真:不動滝(別名:高滝)は細くても落差が大きいです。狭い展望台の上ではどうしても上から下まで全景が入らないよ~!

 

 

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村役場を過ぎて左折し、県道425号を<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:下北山村;" Address="下北山村">下北山村</st1:MSNCTYST>方面に向かいます。しか~~しこのあたりはダンブカーの往来が激しいところ。道が狭いうえに通常2台が連なって走るので、ばったり向かい合うとパニックに陥ります!ご注意! 大掛かりな工事が継続されているようです。

 

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そんな道路脇にはりつくように「不動滝」と「大泰の滝」の展望台があります。駐車するのもハラハラです。展望台からの眺めは少し遠いですが、それでも一見の価値はありますよ。

 

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「不動滝」という名前の滝は多いようですが、これは別名「高滝」と呼ばれます。案内板には「落差46m」と書いていますが、一目見て「もっとあるやろ~」という感じです。「奈良県の滝」サイトでは「落差70m」としています。

 

 

写真:「大泰の滝」ははるか下を覗くとあります。いろいろな形の滝がありますね。

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さらに芦廼瀬川に沿って進むと「大泰の滝」の木製展望台があるのですが、肝心の滝が見えません。「ほんとうにここなのかなあ?」と展望台に立って下を覗くと、おおっ、ありました! 川のなかに数段の低い段差があり、白く滑らかな川底をすべるように清流が流れていました。落差15m、幅5mとあり横に長い滝です。<o:p></o:p>

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写真:ダンプにはくれぐれもご注意!

狭い道路なのですごい迫力に感じます。

 

 

 

「滝」といってもいろいろな形があり興味はつきませんね。滝の愛好者にとっても<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>は魅力あるところなのでしょう。<o:p></o:p>

 

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