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あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

♪秋の朝日にぃ照る山もみじぃ~♪

2008-11-29 14:40:36 | 山は地球の見晴らし台

 

         写真:太陽の光が当たると一瞬にして山が輝きます。

        それぞれの山にそれぞれの紅葉。

 

 

夜明け前の山道は真っ暗です。「なにか出たら(なにが?)どうしよう・・・」とひるむ心を鼓舞しながら車で登っていきました。「明日はなんだか良い感じがしますよ。5時半にはホテルを出たほうがいいです」というホテルのせ川マスターの勧めに従いました。 

 

 

<o:p>

<o:p>写真:ただの枯れ木がオブジェに変わる!</o:p>

<o:p>   光はすごい威力です。</o:p>

<o:p></o:p> 

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目指すポイントは高野・龍神スカイラインにある観光案内所「鶴姫」の少し手前にあります。そのほかに村内には前々回に書いた「立里荒神社」など数箇所あるのですが、ホテルからはここが一番近いのです。

 

<o:p></o:p> 

そう、目指しているのは「雲海」なのです。それも「雲海から出てくる日の出」なのです。ウィキペディアによると、雲海は、高湿度の空気が放射冷却により霧となり、それが無風のために溜まっている状態だそう。春や秋に山間部や盆地で多いようです。マスターによると「この秋はまだ見ていない」そうですが、はたして・・・? 

 

写真:一面紅葉で彩られている山もあります。 雲海のポイントより少し下ったところです。

 

登るに従ってあたりは日の出前の「薄明(はくめい)」で明るくなってきます。この日の出前の数分間を「ブルーアワー」、日の入り後を「マジックアワー」と呼ぶのは素敵です。でも空一面にうす雲があり、反対に下方はくっきりとしています。「ああ反対だぁ。どうもダメみたい」。でもとてもさわやかでおごそかなひとときに満足。

 

日が昇ると、雲の間から射す朝日が時々刻々と移動していきます。「太陽」の力がこんなに威厳に満ちているとは! ひそやかだった山に朝日があたると一瞬にして輝き始めます。日の当たるところと当たらないところ、お互いに引き立てあっているみたいです。一面の雲海は見られなかったですが、光というものの力を初めて目の当たりにしました。枯れ木さえもオブジェとなるのです。

 

写真:少しだけ雲海が見られました。

   グレーの濃淡の山も墨絵のようです。

 

「沈む夕日」のショーもこれまで大好きだったのですが、「昇る朝日」を改めて発見しました。真っ暗闇のなかでゆっくりと扉を開けて現れる光。古来より信仰の対象となった意味が理解できます。

<o:p></o:p> 

山を下る途中で杉木立の中に「雲海らしきもの」が見えました。「♪秋の朝日に照る山もみじ~~♪♪」に充分満足していたのに、おまけをもらった気分です。<o:p></o:p>

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イチョウの樹は見ていた(はず)

2008-11-24 20:08:30 | 山は地球の見晴らし台

<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on"> 

 

         写真:平維盛歴史の里は静かにひっそりとしています。自然を活かした

             周囲は散策にもってこい。

         

 野迫川村</st1:MSNCTYST>は高野山と大峯山、また高野山と熊野大社を結ぶ要地にありながら、山深く険しい自然環境に囲まれています。それが「平家の落人」の隠れ家にも最適だったのでしょうか。平(たいら)地区にある「平維盛塚」「歴史の里」はそうした伝承を伝えています。

<o:p></o:p> 

 平維盛は清盛の嫡孫であり、源氏に追われ熊野・吉野山岳地帯を流浪した後、この地で生涯を終えたとされています。(ただし以前ブログに書いたように、南紀勝浦の沖にある山成島にも維盛入水伝説があります)こんもりとした塚の下には、あるいはお墓があるのでしょうか? 

<o:p></o:p> 

現在丘の上には石碑が建ち、周辺には落人があります。再現された建物とはいえ、周囲の木々が色づき始めたなかでひっそり静かに佇んでいます。歴史資料館にはさまざまな資料も備えてあるそうですが、残念ながらここも閉館していました。

 

写真:大樹を目の前にして息を呑みます。黄金色の葉が、キラキラと輝いて素晴らしい。

<o:p></o:p> 

なにより圧倒されたのは、道路の反対側から迫ってくる高さ20mのイチョウの紅葉です。まっ黄色となった葉に陽の光がさすと、まさに黄金色となり、きらきらはらはらと落ちていました。今は休校となっている平小学校の校庭にあるこのイチョウの巨樹。きっとたくさんの人々の物語を見てきたことでしょう。<o:p></o:p>

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阿弥陀堂は「阿弥陀堂たより」という映画の影響もあって、近年人気が高くなっていると聞きます。「北今西の阿弥陀堂」はホテル野迫川の手前、川原樋(かわらび)川と道路に沿ってあります。

 

建物は県指定文化財であり、堂内に祀られている「阿弥陀如来像」は村指定文化財です。また正月4日に行われる、20歳になった若者を大人と認める儀式:「オコナイ」も県指定無形民族文化財となっています。

<o:p></o:p> 

なのに、ガア~ン! 木製の壁には大きな政党の看板がっ!しかも二面にわたっています。阿弥陀堂に民主党は似合わないです。写真を撮る気持ちにもなれず、「なんだかもったいないなあ」の一言です。

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信仰を集める立里の荒神さん

2008-11-20 21:22:14 | 山は地球の見晴らし台

     

     第二次世界大戦前は「女人禁制」でした。環境も雰囲気も

      霊験あらたかなオーラに満ちています。

 

「荒神」は台所かまどの火を鎮める神さま。奈良県内には日本三大荒神のうち2つがあるのです。<st1:MSNCTYST Address="桜井市" AddressList="29:奈良県桜井市;" w:st="on">桜井市</st1:MSNCTYST>の笠山三宝荒神と、<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>の「立里荒(たてりこう)神社」です。ちなみにもうひとつは<st1:MSNCTYST Address="兵庫県宝塚市" AddressList="28:兵庫県宝塚市;" w:st="on">兵庫県宝塚市</st1:MSNCTYST>の「清(きよす)荒神」。この立里荒神は「立里の荒神さん」と古くから親しまれ、全国各地から参拝者が訪れています。

 

<o:p></o:p> 

標高1260mの荒神岳の頂上にあり眺めがめっぽう素晴らしい! 周辺は紅葉も白樺林も美しいうえに、有名な「雲海スポット」でもあり、厳冬期には樹氷も見られるようです。でも寒いときはこの場所に来るのも大変でしょう。

<o:p></o:p> 

本殿に向かう階段の両側には、奉納された鳥居がびっしりと並んでいて、総数は約180基だそう。階段はかなり急で長いのですが、登りやすいように工夫されています。脚が悪い方も多く参拝していました。参道に沿って上から小さなトロッコが作業の人を乗せて下りて来ました。管理作業や運搬にこれが使われるのでしょう(写真上)。<o:p></o:p>

  

さあ頂上に到着です。あたりを取り囲む松・杉・ほうの木などの神木、足元に敷き詰められている那智黒石・・・。空海ゆかりの社殿は、狭いながらも聖地の重厚さが漂っています。江戸時代中期1693年の「流造り」と呼ばれるものを、平成5年に再建したものだそう。

 

<o:p></o:p>

       写真:色づき始めた山々が重なり合っています。

 

 

 

おお~っ! 杉の木が屋根を突き破ってまっすぐ上に伸びています! なんとこれは神木を守るために建物に丸い穴を開けているのです。社殿より神木のほうを大切に守る、その姿勢に合掌。慕われている一因もこんなところにあるのでしょうか?

 

<o:p></o:p> 

 目の前で拝所に並んだ人々は、まるで申し合わせたかのように長い間、10分以上は経ったでしょうか、そのままの態勢でお祈りしていました。同じグループというわけではないですよ。真剣な様子からどれほどの信仰を集めているのかがわかります。(写真) 

<o:p></o:p> 

 

 

写真:白樺林も四季折々の美しさを見せてくれます。

 

さて下の食堂は、参拝が終わりお腹の空き具合も頃合となった人々でいっぱいです。神様に一心にお願いしていた人たちも、おうどんなどを食べていました。あいよっこも食べました。味は普通でした。 ふ~む、全国からの参拝者には、おそばもあったほうがいいのでは?

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のびやか色っぽい、こんな狛犬はじめて!

2008-11-16 23:47:31 | 山は地球の見晴らし台

 

                   写真:野川弁財天はお金の神さま。小さなお地蔵さんがきちんと整列。

 

国道168号線を右折し中原橋を渡って野迫川村に向かいます。この道は「すずかけの道」と呼ばれ、高野山と大峯山をつなぐ道です。村に入ると最初に出会うのが「野川弁才天(のがわべんざいてん)」です。空海が作ったといわれる御本尊の「大弁財天女像」はどんなものなのでしょう?興味津々で社の前に立ちました。

 

<o:p></o:p> 

ううむ・・・、なんといったらいいのか・・・、素朴な雰囲気なんだけど。門から見えるのは普通の民家です! 門の両側にある小さな仏像を写真に撮りました。赤くてミニチュアのような可愛らしさがあります。様子を見ながらおそるおそる中に入りました。だあれもいません。民家の横をとおって進むと、たくさんのお地蔵さんが並んでいます。そして横には階段があり両側にたくさんの赤いのぼり。

 

写真:ありのままといった素朴な門の向こうには民家が。

 

全体に静かで雰囲気は良いのですが、民家といい、コンクリートの階段といい、そして裏手にはなんと「野外ステージ」らしき施設もあるのです! どこか違和感に包まれたままでお参りしました。すると!!またまたびっくり!階段の上の本尊の前に並ぶ「狛犬?」のなんとのびやかで色っぽいこと。こんなに個性的なわんちゃんも始めて見ました。旅の嬉しさはこんな小さな発見にあります。

 

 

 

<o:p>写真:本殿の前に鎮座する一対のわんちゃん。(?)</o:p>

<o:p>    どうです?個性的でしょう? でもうまく全体を撮ることができませんでした。</o:p>

<o:p></o:p> 

<o:p></o:p> 

 どうもここには神さまと「妙音院」という仏様が一緒にいらっしゃるみたいです。くだんのご本尊に会えなかったのはいうまでもありません。 周囲には散策道路があるのですが、なんとなく中途半端という印象です。「<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>の玄関ともいうべきところなので、雰囲気を大切にした工夫・整備が欲しいなあ」とひそかに感じました。

 

<o:p></o:p>

 

 「奥高野自然の里」の看板を見て、「廃校中学校を利用した宿泊施設」という奈良新聞の記事を思い出しました。それによると、この中学校で学んだ最後の学年の女性(48)が故郷に帰り、管理人をしているということです。

 

 校舎は昭和24年に造られた木造二階建てで、昭和47年に廃校となりました。

昭和60年から体験学習・スポーツ・レクリエーションの簡易宿泊施設となったそう。古い歴史を秘めている建物は守りたいですね。 

 

 しかし残念ながら閉まっていました。現在は夏季のスポーツ合宿などが主流ということですが、「今後は四季折々の山里の楽しみを発信して、通年オープンをめざす」とあったのですが・・・。冬に雪深い地域は営業も大変となるのでしょう。

 

写真:高台に立つ学校の前にはテニスコートなどがあり、自然環境は満点。<o:p></o:p>

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平家伝説が息づく静かな秘境

2008-11-10 22:25:03 | 山は地球の見晴らし台

 

 

              「高野・龍神スカイライン」は紅葉の中を走っているよう。

        時期が始まったばかりでまだ観光客は少なく、観光バスもまれ。

 

 

 野迫川(のせがわ)村は別名「奥高野」と呼ばれるように、和歌山県の高野山と深いつながりがあります。熊野本宮大社を発った熊野古道「小辺路(こへち)」は、<st1:MSNCTYST Address="十津川村" AddressList="29:十津川村;" w:st="on">十津川村から</st1:MSNCTYST><st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>を経由して高野山に至り、古くから大勢の参詣者が往来しました。

 

<o:p></o:p> 

 当然ながら歴史的つながりも深いです。高野山を開山した弘法大師・空海は、野迫川を代表する「立里荒(たてりこう)神社」を勧進(かんじん:社寺の建立のために金品を募ること)したといわれます。そして野川弁才天の「大弁財天女像」は大師の自作とされています。「平維盛(たいらのこれもり)塚」などの平家伝説も、古くからの霊場である高野山の奥座敷としての意味合いが強いといえます。

 

  写真:出発時、京奈和道路からの朝日が美しかったです。

     朝寝坊のあいよっこも、「山へ向かう時は朝早く」を鉄則と

     心得るようになりました。

     

さらに日常の暮らしでは、名物高野豆腐の産地でもあり、古くから仏教関係の袈裟や用具などの生産も行っていました。

<o:p></o:p> 

なごりは現在でも残っているようです。道路は奈良県側から入るより、和歌山県の高野・龍神スカイラインから入るほうがずうっと便利で道路数も多いです。「<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>には道の駅はないのですか?」と聞くと、ホテル野迫川のスタッフは「村内に国道が通っていないので、ないんです」と、とっても残念そうでした。<o:p></o:p>

 

写真:国道168号大塔村の「ふるさとの森公園」を通過した後、右折です。

 

今回の旅「<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>から龍神温泉・高野山」は

2008/10/2830日に行きました。<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>に入るときは奈良側の国道168号線からでしたが、もう少し先の猿谷ダムでは「落石のため通行止め」となっていました。ギリギリセーフ! そうでなくても少ない道路が通行止めになりやすいので大変です。道路情報を確認してお出かけください。

<o:p></o:p> 

目的はこの時期多く見られる「雲海」とそろそろ始まった「紅葉」です。そしてもちろん秘湯といわれる「野迫川温泉」や「雲の上温泉」も。今回の宿泊は前者です。

 

でも<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>だけを巡るのはちと物足りない気分です。そこで和歌山県にも足を伸ばして美人の湯として有名な「龍神温泉」と「高野山」もまわりました。やはり村内だけでは観光スポットも少ないのが残念です。

 

期待以上に感激したのは「高野・龍神スカイラインの景色」と「護摩壇山の紅葉」でした。いえいえ、和歌山県に軍パイがあがったというわけではありませんよ。さあてどんな旅になったかな?

 

写真:野迫川村の紅葉もまだ少し早いかな?

   初々しい感じがします。

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