あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

瀞八丁ウォータージェット船が復活しています!

2012-05-29 16:07:42 | 2012 春・桜 十津川村&新宮市

                        写真:玉置神社から瀞峡へ。重なる山並みと迫力あるユキヤナギ。<o:p></o:p>

 

吉野熊野国立公園において最も有名な場所はなんといっても「瀞八丁(どろはっちょう)」ではないでしょうか? 昔、パンフの美しい写真と「泥臭い名前」とのギャップを感じつつも、ぜひ一度見たいものと思っていました。

 

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実際には1年前くらいに、志古乗船場からウォータージェット船に乗り、おだやかで美しい水流と切り立った崖や名前のついた巨岩を楽しみました。ドロではなく「瀞(静かな河流)」だったのだ、と実感しました。それはこのブログでも紹介しています。

 

 

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そのときに観光船が休憩したのが奈良県側の田戸地区であると知り、「あそこからの景観も見たいなあ」と思っていました。そこで今回は玉置神社を経由して瀞峡に向かいます。帰りにわかったのですが、瀞峡に行くには今のところこの道路しかなく、R169は北山村へも、宮井大橋方面にも通行禁止となっていました。(現在の状況はわかりません)

 

 

写真:瀞峡の奈良県側田戸地区に行くと、突然観光船が動き出した!

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到着するとちょうど観光船が泊まっていて、ほどなくすごいスピードで出航しました。結局帰りもこの道だったので、寄ってみるとまたまた観光船が2隻も行き来しています。お客が乗っているとは思えないので、おそらく試運転なのだろう、と推測しました。

 

 

 

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写真:かなりのスピードで行ってしまった。

      写真を撮りたくてあせる!

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HPで確認するとそれはわかりませんでしたが、同地でも台風12号によりコースがダメージを受け、乗り場・売店が全壊したそうです。そのなかで15隻の観光船が1隻も流されなかったのは奇跡的ですね。

 

 

 

 

 写真:「奥とろ地区」から出る北山村観光いかだ船もこのほど復活しました。

 

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世界遺産「川の参詣道」熊野川下り 復活キャンペーン 」は、「41日~630日」の期間、半額で乗船できるのでぜひこの機会に! また「インターネット割引」では大人3000円になるようです。<o:p></o:p>

★出発地点:新宮市熊野川 川船センター<o:p></o:p>

★大人(中学生以上)通常3900円→1950<o:p></o:p>

小人(4歳~小学生)通常2000円→1000<o:p></o:p>

4歳未満は乗船できません<o:p></o:p>

★出船時刻 1:午前10時  、2:午後230

 

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そしてもうひとつ「♪♪ お得な情報のお知らせ ♪♪」<o:p></o:p>

奈良県南部に宿泊されるときは「奈良県南部地域復興支援プレミアム宿泊旅行券」がお得です。1枚額面1万円分の宿泊券を8000円で購入し、差額2000円分は県が負担するのです。(写真右)

 

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利用期間は平成244月~平成25331日で、利用できる宿泊施設は県南部吉野郡、五条市、宇陀市、宇陀郡の2310村にある約190施設です。券では複数宿泊や複数人数の宿泊にももちろん使えますが、おつりは出ません。

 

 

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たとえば吉野町や川上村方面、天川村方面に行く時は、大淀町にある道の駅「吉野路大淀i(アイ)センター」に寄って、同券を購入すると便利です。現金書留での購入も可能なので詳しくは「大和路アーカイブ」などのHPをご覧ください。販売券数は2万枚を予定していますが、まだ余裕があるみたいです。

 

  

写真:十津川村の秘湯 上湯温泉。石の上には桜の花びら、上は男性用露天風呂。<o:p></o:p>

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これで「2012春・桜 十津川村&新宮市」を終わります。おつきあいくださってありがとうございます。

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ひっそりとした、だけども手入れが届いた楠正勝のお墓

2012-05-18 12:47:40 | 2012 春・桜 十津川村&新宮市

                      

                       写真:お宮さんも満開の桜(撮影:4/12)<o:p></o:p>

 

十津川村役場前を武蔵地区に入り、「楠正勝の墓」案内板に従って細い山道を登っていくと、急に開けた場所にでます。昨春初めて南朝遺跡を探して来たとき、この静かでのどかな地区が大好きになりました。ちなみに正勝は南北朝時代の武将で、楠正成の孫にあたります。

 

 

 

写真:武蔵地区は隠れ里だったのでしょうか?(撮影:4/4)<o:p></o:p>

 

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ひっそりとした、だけども手入れが届いた正勝のお墓には満開の桜、そして周囲の眺めも素晴らしくて心に響きました。すぐ横には今では廃校となった武蔵小学校があり、かつてここで学んでいた子供たちの声が聞こえてくる感じです。今では求めてもなかなか得られない環境です。

 

 

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4月の初めに様子見に来たのは、ここの桜の状態をどうしても確かめたかったことがあります。そして412日、嬉しいことに今年も満開でした!!!近くで畑仕事をしていたおじいさんは「きれいやろ~、お弁当食べて花見すれば」とすすめ、「3日にはここでお祭りがあった」と話してくれました。

 

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写真右:楠正勝の墓(撮影:4/12)<o:p></o:p>

写真左:ほとんど枯れた樹からけなげに咲く桜(撮影:4/12)

 

 

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毎年43日には、ここにある佐久間信盛と正勝のお墓の霊を弔うために、尺八演奏などが行われるそうです。「楠正勝は虚無僧だった」という伝説があるのです。また夏にはこの運動場で室町時代の風流踊りを伝える「大踊り」という盆踊りが行われ、これは国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 

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「あのお宮の桜とここの桜はまた種類が違う」というおじいさんのお勧めで、「お宮さん(みんなこう呼ぶらしい)」にも行き、押し寄せてくるような満開桜を独り占めです。そしてここにも南北朝に深く関係している「長慶天皇」をお祀りしてあったので驚きました。

 

 

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<o:p>写真右:上を見上げると飛行機雲(撮影:4/12)<o:p></o:p></o:p>

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<o:p><o:p></o:p></o:p>民家の桜も美しいので撮影していたら、おばあさんが出てきて「ここに来るまで細い山道でびっくりしたでしょう?」と話しかけました。「この地区はおよそ30人の住民がいるが、一番若いのが60歳代前後で、ほとんど7080代。私も1人暮らしなので、不便はあるけどここを離れたくはない。でも役場の人たちが時々見に来てくれるしね」ということです。

 

 

 

写真:武蔵小学校は現在「十津川教育資料館」となり見学できる(撮影:4/12)

 

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「隣には白くてりっぱな桜の木がある」というおばあさんの声が聞こえたのか、隣の男性が「その桜を見ますか?」と誘ってくれました。60歳代というその人は「一番ではないけど若い方です。ここは亡くなった両親の家で、橿原市にある家の両方を行き来している」とのこと。

 

 

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庭には多くの種類の桜が植えてあり「親父は桜が大好きだった。これは『大島桜』だと思う。満開になるとちょっと青みがかってくる」そうです。いずれにしても住む人たちの高齢化で、ひっそりとした良いたたずまいのこの地区はどうなるのかと心配です。<o:p></o:p>

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 写真:花が大きくて満開になると青みがかるという「大島桜」(撮影:4/12)<o:p></o:p>

 

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R168沿線 和歌山県側の被害は甚大

2012-05-15 23:20:46 | 1012春・桜 十津川村&新宮市

 

 

      写真:五条市を走るバス専用道路(自転車・歩行者もちろん可)は旧五新鉄道の跡。

            日に2本だけ走るバスは「猫バス」?(撮影:4/5)<o:p></o:p>

 

  今回のブログは、445日と1215日の2回、奈良県南部の十津川村と和歌山県新宮市周辺を巡った旅です。わかりやすくするために写真の()内に撮影日を入れました。

 

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R168を南下して十津川村から和歌山県に入ると、昨年9月に発生した台風12号・15号による大水害災害の大きさをことに実感させられます。

 

 

一番被害が甚大だったのは那智勝浦地区と言われますが、この沿線で被害が大きい熊野川町あたりでは、両岸の山崩れや土砂の堆積など無残な光景が続いています。

 

 

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名所「白見の滝」は大きな岩石がごろごろと重なって、多くの水流が埋もれています。両岸の山々は深くえぐられ、木々が押し倒され、土砂が堆積しています。中には半分ぱっくりと滑り落ちてなくなり、縦の柱状節理がむき出しになった山もあります。

 

 

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「これを元の状態に戻すのには大変だろうなあ。いや戻らないかもしれない」と暗澹とした思いになります。ただ和歌山県の資料が手元になく、あまり詳しいことがわかりません。HPで見てもなかなか求めているデータが探せないのです。

 

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   写真:県境の七色地区付近。桜と土砂崩れの川に差し込む夕日(撮影:4/4) 

 

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写真左:R168熊野川町付近。山がぱっくりと無くなっている。(撮影:4/13)

 

 

写真下右:<o:p></o:p>山側からも土砂崩れ。(撮影:4/13)

 

 

写真下左:白見の滝付近は岩石がごろごろ。(撮影:4/13)<o:p></o:p>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

44日には以前宿泊したことがある「川湯温泉まつや」に泊まり、隣の「みどりや」で食事と入浴をしました。すると河原にある露天風呂が新しく大きくなっていました。露天風呂用のゆかたを着て入浴するのは始めてでしたが、満喫できました。

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レストランで働く女性は「この1階レストランはすべて水が来て、ガラスも割れた。途方に暮れたけれど、源泉(加温しているそうです)が大丈夫だったし、行政やボランティアの人たちの力でなんとか営業にこぎつけた。この大塔川にはダムがないので水が早くきれいになりました」と話していました。

 

 

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新宮市ではかねてより行きたかった「神倉神社」を参詣しました。538段の急峻な石段は源頼朝が寄進したと伝わり、毎年2月に行われる「例大祭」では勇壮な男たちが松明を手にここを駆け下ります。鳥居の下から見上げるとほぼ垂直に立っているようにも見え、怖いくらいです。

 

 

写真左:祭神は高倉下命と天照大神。(撮影:4/13)<o:p></o:p>

写真下:ご神体のゴトビキ岩。(撮影:4/13)<o:p></o:p>

 

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ご神体である巨大なゴトビキ岩の前に立つと、自然に対する畏怖の気持ちやスピリチュアルな気持ちが身体の中から浮かび上がってくるようです。

 

 

 

実際に巨岩の間からは弥生時代の銅鐸の破片や、お経を収めた「経塚」なども見つかっていて、古代より人々が神聖視し、お祈りを捧げてきた聖なる場所であることに納得する思いです。<o:p></o:p>

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自衛隊なんだし、怖くても戦ってよ~~!

2012-05-07 15:43:50 | 1012春・桜 十津川村&新宮市

 

                                 写真:辻堂地区の静謐な桜と十津川。(撮影は昨年4)<o:p></o:p>

 

  各地で相次ぐ交通事故に心が痛んでいましたが、こんどは「竜巻」です。あいよっこがトルネード(竜巻)ということばを初めて知ったのは「オズの魔法使い」でしたが、長い間、実在するとは思わずファンタジーのお話と思っていました。

 

 

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 日本では竜巻の大きな被害は、知る限りここ近年のことだと感じます。これは気象がアメリカ中央部、カンザス州とかオクラホマ州とかに似てきているということなのでしょうか? 一説には「巨大地震の前には気象的な撹乱が起きる」などとも言われ、ちょっと不安です。人災も天災もなんだか頻発している感じですね。

 

 

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写真:長殿地区上流では土砂ダムができた。人的被害発生。<o:p></o:p>

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 さてこれも天災のほうです。昨秋の台風12号は4日間にわたる豪雨で紀伊半島に大災害をもたらし、東京ドーム80杯分の土砂が崩壊したといわれます。和歌山、奈良、三重県で死者24名、行方不明者53(現在も捜索中)、負傷者50名、そのほか住宅の全・半壊、道路陥没、土砂・山崩れ等、大きな爪あとを残しました。

 

 

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 十津川村では「道路は村の命綱なのに、ズタズタになってしまった。世界遺産である古道の修復作業を通じて、自然(特に山や川)への畏敬の念と、人間との関係性を感じて欲しい」と「道普請(みちぶしん)ツアー」を企画し、1月から3月まで実施しました。

 

 

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このツアーは24年度も継続される予定で、さらに修復された古道を通って、今回のような石積みやお墓といった遺跡や、トガサワラ巨木などの自然を楽しむツアーを今後企画していくそうです。「村を訪れた人たちにファンになってもらって、リピーターを増やしていきたい」と期待しています。

詳しくは十津川村役場同村観光協会を。

 

 

写真上:「渡ってみよう」と自衛隊のふたり。<o:p></o:p>

 写真下左:揺れるのでロープをつかみ、下を覗き込む。<o:p></o:p>

 写真下右:「やばい」いそいで戻って来た<o:p></o:p>

 

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  ところで十津川村の観光大使は現在33(たぶん)いらっしゃいますが、その中でも有名なのがさだまさしさん。大災害の復興を祈って十津川中学校の校歌(すてきです!)を創られ、519日には同村で「復興支援コンサートも開かれます。

 

 

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先日の和歌山からのNHK「今夜も生でさだまさし」では、十津川村長より来たお礼のはがきに対して、「村と知り合いになったのは、阪神大震災のときから・・・」と話し始めました。

 

 

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「被害を受けた子どもたちのための建物を造ろうとしたら、村から材木のプレゼントがあった。十津川村では『明治22年の大水害のときに神戸市にお世話になったから、そのお礼も兼ねて』ということのようで、『いつまでもご恩を忘れない』というのはすごいですね~」と感心されていました。

 

写真:野尻地区の山崩れによる土砂。人的被害発生。<o:p></o:p>

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  被害の大きかったR168を南に向かうと、五条市大塔町にある猿谷ダムあたりから川の両側が一変してきます。山崩れによる土砂ダムが発生した「赤谷」、さらに南に十津川村「長殿」と続きます。水力発電所がある長殿では発電所と家屋が流され、人的被害もありました。

 

 

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 辻堂地区には入ることができず代替道路を通行しますが、昨年「南朝遺跡 護良(もりなが)親王碑」を訪ねたとき、美しい桜だったことを思い出しました。どうなっているのか気がかりです。

(最初の写真)

 

 

写真:折立地区では折立橋が落橋。桜も土流のためか白っぽい。下の昨年写真と比べると、手前の桜が

   流れたみたいです。<o:p></o:p>

 

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 「谷瀬のつりばし」で有名な谷瀬地区もつり橋からの風景も変わりました。河原ではたくさんの工事車両が動いていて、自衛隊の方たちもたくさん入っているようです。

 

 

 隊員二人がこわごわとつり橋を渡りかけて下を覗き込み、「やっぱり、止めた~っ」とくるっと振り向いたのには、ちょっとびっくり! 

 

 

 え~~っ、自衛隊なんだから、怖くても戦ってよ~~!

 

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写真:折立地区の昨年はこんなに美しい桜と水の流れ、遠くに観覧する船も。(撮影は昨年4)<o:p></o:p>

 

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